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東横インの経営術

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著者:西田憲正、出版社:日本評論社
 あの日評がビジネス書を出すのか。不思議な気がしました。ただし、内容はごく真面目なビジネスに役立つ本です。
 実は、私は東横インに一度も泊まったことがありません。東横インにはアダルト・ビデオがないからというのでは決してありません。狭すぎる部屋は圧迫感があって息苦しいからです。でも、東横インは安い割には広いベッドで、何より清潔感にあふれているそうです。その秘訣は、ホテルの支配人がなんと全員40代以上の女性に限られていて、男性社員がいないという点にあります。私は常々、日本社会は女性が支えている。日本の女性(とくにおばさんたち)はたくましいと日頃の体験を通して痛感していますが、この本でもその点が実証されています。
 まったくホテル経験のない素人の女性をはじめから支配人として採用し、研修期間を終えたらオープンするホテルで支配人を実地にやってもらうというのです。あまりにも大胆です。マックみたいな分厚いマニュアル本なんか全然ないのです。すごい発想です。
 東横インの正社員は660人、パートを含めると2500人。このうち男性は20人もいないそうです。男性お断りの会社なのです。そして驚くべきことに、ホテル稼働率が8割はあり、それが75%を割ると、月1回の支配人会議において自分の名札が赤札となります。罰金はありませんが、みっともない状態を脱するために奮起せざるをえません。
 勤続10年のベテラン支配人は年収570万円。このほかに、「お小遣い」が成績によってはもらえます。朝、チェックアウトのとき「行ってらっしゃい」と声をかける。名簿をいつも見て名前を覚えるようにして、チェックインのとき、名前で呼びかける。こんな支配人の創意・工夫によって、稼働率が上がるといいます。東横インのリピーター率は6割近いというのにも驚きました。朝食がタダとか、なるほどねー、・・・・と思いながら読みとおしました。

名将・秋山好古

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著者:生出寿、出版社:光人社NF文庫
 日露戦争のとき、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を日本海軍が破ったときに活躍した秋山真之の兄が秋山好古です。同じ日露戦争のとき、陸上の奉天会戦などで騎兵をひきいてロシアのコサック部隊をうち破ったということで名をあげました。
 実は、私の母の異母姉の夫が中村次喜蔵といい、のちに陸軍中将となって敗戦時に満州でピストル自殺しましたが、この人が秋山好古大将の副官をつとめていたことがあるというので、読みました。
 秋山好古は若いころ、4年間もフランスにいてフランス語がペラペラでした。久留米の明善高出身の中村中将も英語が得意でした。秋山好古は司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも登場します。日露戦争の大会戦はロシアのクロポトキンの失敗によって辛勝したというのが実態のようですが、このあと日本は勝った、勝ったと浮かれてしまい、あとで手痛いシッペ返しをくらうことになります。

陶磁器の修理うけおいます

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著者:甲斐美都里、出版社:中央公論新社
 お皿やお茶碗やお人形さんなど、陶磁器が壊れてしまった。さあ、どうする・・・。そんなときの頼もしいお助けマン(いや、ウーマン)がいます。
 修理と修復という言葉に違いがあるというのを初めて知りました。修復は、用途は別にして、壊れた陶磁器の外観を元の状態に戻すこと。修理は、壊れた陶磁器を、外観は別にして、元通り使える状態に戻すこと。つまり、両者はまったく似て非なるものなのです。
 そして欧米では修復が常識です。ですから、元通りに使うことは念頭にありません。ですから、何度でも修復可能な程度にとどめるのが理想形なのです。
 もちろん、日本はそうではありません。修理したものは、一見してそれと分かっても欠損品としての二級品扱いされないどころか、むしろ「格が上がった」「景色がついた」として評価が上がることさえあるのです。この点は、欧米人の常識には絶対にあいません。
 中国映画の『初恋の来た道』(私の絶対のおすすめ映画です。まだ見ていない人はDVDを買って、ぜひ見てください。決して損はしません。見終わったとき、心がホンワカ温まっていること間違いありません)では、お皿の欠けたのを直してくれる行商人が出てきますが、少し前まで、日本でも同じような行商人がいました。
 日本の修理には漆(うるし)と金箔をつかいます。日本で使う金箔はなんと厚さが1万分の1ミリです。手にとってすりこむと肌の中に消えてしまうほどの薄さだそうです。だから、ハケのようなもので扱います。
 なるほど、なるほど、と思いながら読みました。

容姿の時代

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著者:酒井順子
 見かけは大事だ。最初の判断基準は外見しかないんですから。でも、外側だけ固めても中身が空だと、意味ないから。はき違えているすべての人に申し上げます。

女のとなり

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著者:乃南アサ
 妬・始・妖・好・・・つまり、女のとなりとは、おんなへんの漢字を集めて、いろいろと書かれているのですが、なるほどなるほど・・女って怖い、強い、すごい。

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