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大国ロシアになぜ勝ったのか

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著者:偕行社日露戦史刊行会、出版社:芙蓉書房出版
 日露戦争当時、ロシア軍は機関銃をもっていたが、日本軍はもっていなくて、ロシア軍の機関銃に、ロシア軍の機関銃に悩まされたという説があるが、それは間違いだ。日露戦争は、双方が歩兵用火器として機関銃を本格的に使用した世界初の戦いとなった。
 日本は明治23年に水冷式のマキシム機関銃を購入し、明治32年からは空冷式のホチキス機関銃に切り替えて量産した。ただし、たびたび故障し、攻撃での用法が確立されていなかった。
 日露戦争の開戦前に中国の地理について、日本軍はよく分かっていなかった。そして、ロシア製の地図は日本軍の地図に比べて非常に正確なものであった。それで、日本軍がロシア製の地図を初戦ころの戦闘で入手しえたのが大きな助けとなった。
 ロシア軍はシベリア鉄道を利用してハルピンまでのべ129万5000人の兵員を輸送した。馬匹は23万頭、物資は950万トン。これは日本軍の予測をはるかに上まわった。
 日本軍(陸軍)が、対ロシア戦に備えて兵站の研究を始めたのは、開戦半年前の明治36年(1903年)夏のことだった。
 日露戦争に参加した将兵95万人のうち27%の25万人が輜重(しちょう)輸卒だった。補給品の糧秣の85%は追送、15%が現地調達。馬は将兵の5分の2だったが、消費は全将兵の倍を要し、馬草の輸送には多大の容積を必要とした。
 日清戦争のときの将兵は草鞋(わらじ)をはいていたが、日露戦争では、短靴と脚絆(きゃはん)だった。
 韓国には、当時の日本が感じていたほどのロシアに対する危機感はなく、それを日本と共有することもなかった。
 日本軍は8万人のロシア人捕虜を得、ロシア軍は200人の日本人捕虜を得た。ロシア人捕虜については、糧食費を日本兵士の倍額近く出し、しかも調理を自由にさせたので、捕虜たちは満足していた。日本に帰ってきた捕虜を冷遇したのは軍ではなく、郷里の人々だった。勝利に酔い、忠勇美談が喧伝されるなかにあって、帰還捕虜は白眼視された。
 日露戦争にのぞんだ日本陸軍の将帥には、戊辰戦争、西南戦争、日清戦争を戦い抜いてきた経験があり、胆力を備えていた者が多かった。このうえ、士官学校、陸大卒業者が各級の指揮官、司令部参謀を固め、中堅将校以上にも日清戦争を経験した者が多くいた。
 ロシア陸軍の将兵は主として世襲貴族から補充され(全体で5割)、多くの参謀将校、将官、士官は軍事教育を十分受けておらず、指揮経験すらなかった。
 旅順要塞の攻略をめぐっては、死傷者5万9400人という犠牲の大きさが大きな問題になっている。情報収集と攻撃準備がきわめて不十分であったことによる。
 日本軍は、ロシア軍の徹底した防諜体制によって、旅順要塞の実態をほとんど知らなかった。情報だけでなく、要塞攻撃法の研究も不十分で、要塞攻撃用の火砲と弾薬も準備不足であり、攻城材料である対壕器具や坑道用具の調達計画もまったく無視されていた。
 旅順の戦いは、203高地を占領したあとも1ヶ月ほど続いている。
 この本は、第一次世界大戦の要塞攻略戦として名高いベルダンの戦闘において、ドーモン堡塁の争奪戦だけで、ドイツ軍の損耗は28万人、フランス軍にいたっては44万人にのぼっていることを忘れてはならないと指摘しています。戦争に明け暮れていた西欧列強の人々にとって要塞攻略の困難さを熟知していたからこそ、6万人者死傷者を出しながらも旅順要塞を攻略した乃木将軍が有名になったとしています。うーむ、なるほど、そうなんですか・・・。
 この戦いによって、乃木という人は悪魔の権化か、戦いの魔神のように思われ、乃木軍の兵は血の鬼か火の鬼で、ただ死を求めて、敵と組み討ちしなければ止まらないものとまで恐れられていた。
 この本は、最後に、司馬遼太郎が「坂の上の雲」のあとがきで、「日露戦史」を痛烈に批判していることに反論するコメントを書いています。「氏の小説家としての主観的判断によるもので公正ではない」という穏やかな言い方ですが、きっぱり批判していることは見逃せません。

変化する社会の不平等

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著者:白波瀬佐和子、出版社:東京大学出版会
 先日受けたフランス語の口頭試問のテーマは、勝ち組と負け組という最近の現象についてどう考えるか、ということでした。これを3分間でスピーチするのです。日本語でも何と言っていいかよく分かりませんが、フランス語だったら、ましてや手に負えない難問です。
 人々は物事を否定しようとしない巧妙さをどこかでもっている。既存の体制を根底から破壊し、新たな体制へと転換させよう、などという気構えはあまりない。恵まれない環境で育ち、どうがんばっても不当な評価しかうけない。そんな時でも、かれらは怒りをストレートに発しようとしない。不透明な世の中で、彼らはあきらめと妥協が奇妙にブレンドされて、現状を受け入れる。しかし、現実を受け入れることは、現実を直視することと必ずしも一致しない。物事を直視することを逃れ、複雑な物事を解明しようとすることから目を背けようとする。その回避が、簡単に諦めて現実を肯定しようとすることになる。
 なかなか鋭い指摘だと思います。なるほど、ですよね。
 格差が問題になるのは、格差が単なる差、違いではなく、その違いによって発生する社会的、経済的な優位性・劣位性が介在するからである。これは所得の高低にとどまらず、威信や名誉を含む社会的地位を決定し、人々の実質的な生活水準を決定する。
 所得格差の程度をあらわす代表的な指標がジニ係数である。ジニ係数が小さいほど所得分布は平等であり、1に近ければ不平等であることを示す。
 男性の生涯未婚率は1995年の8.99から2000年の12.57へと大きく上昇した。女性も生涯未婚率は恒常的に上昇しているが、男性ほど大きな変化ではない。
 2001年時点で、50代の男性一人暮らしの過半数は未婚者である。かつて離別者の占める割合が4割以上だったが、2001年には離別者は3分の1に減り、未婚者が過半数となった。同じく50代単身女性の離別者割合は1986年の23.4%から、2001年の46.7%へ、2倍にも増えた。現在、静かに、しかし確実に増えつつあるのは、仕事をしていない独身の中年層なのである。
 1990年代以降、若年無業だけでなく、中年齢層の独身無業者がふえつつある。
 2002年で89万人にのぼる。そのうち49万人は、働くことを希望していながら職探しをしていない「非求職型」、もしくは働く希望を表明していない「非希望型」である。
 また、中年無業者の4人に1人は過去に一切の就業経験をもっていない。それは病気やケガをかかえているから。したがって、健康や医療面での対応も考えなければいけない。
 団塊の世代の一人として、なかなか考えさせられるデータです。正直いって、どう考えたらよいのか見当がつきません。でも、たしかに50代の人で病気やケガのため働けないという人が多いのは実感します。精神病院に入通院している人が、私のクライアントにも何人もいます。
 相続税の対象は死亡件数の5%ほど。残念ながら、私の父もその一人でした。相続税をおさめた人々を分析してみると、課税価格10億円超は金額で16.8%、5億円超10億円未満16.9%(6.0%)、1億円超5億円未満59.7%(73.0%)、1億円未満6.7%(18.7%)となっている。
 相続税の税率を下げろという意見も強いのですが、必ずしも賛成できないのはこんな事情もあるからです。やはり、できるだけ平等になるためには相続税率はかなり高くても仕方がないように思います。いかがでしょうか・・・。
 暑いなか草むしりをしていると,脱皮したヘビの白い抜け殻が出てきました。先日見かけたヘビは若くて元気が良かったので,きっと脱皮したばかりだったのでしょう。水不足のせいか,キウイの雄木がしぼんでいました。キウイは雄木と雌木があります。わが家の雄木は実は5代目です。雌木の方は盛んに繁っているのですが,雄木の方は人間の男性と同じで,ひ弱なのです。たっぷり水をまきましたので,生きのびてくれるとうれしいのですが・・・。

近所がうるさい

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著者:橋本典久、出版社:ベスト新書
 福岡の岩本洋一弁護士から面白い本だよ、と言ってすすめられた本です。本当に面白い本です。というより、はっきり言って大変勉強になりました。ありがとうございます。これからも、みなさん、いろいろ面白い本があったら、ぜひ教えてください。騒音トラブルに悩む人、その相談を受けた弁護士にとって必読の書だと思いました。
 有名なピアノ殺人事件が紹介され、詳しく分析されます。1974年夏、神奈川県平塚市の県営団地で起きた殺人事件です。母親と8歳、4歳の2人の娘の3人が刺し殺されました。犯人は上の階に住む男でした。死刑が確定した今もまだ執行されていないそうです。事前に包丁を購入し、周到に殺害の機会を狙っていた確信犯なのに・・・。
 精神鑑定を受け、パラノイアと診断されている。階下の亭主が自分を狙っており、ピアノ騒音もいやがらせの一つだと妄想をふくらませていた。相手の攻撃に備えて護身用のナイフを持ち歩き、部屋には手製の槍を備えていた。犯人は控訴を取り下げ、一審の死刑判決が確定している。
 団地というのは大変に閉鎖的な空間である。この事件の本質は、自殺願望をもったパラノイア患者による特異な犯罪とみるべきではないか。著者はこのようにみています。
 騒音というものが他人との直接的で密接なつながりを構成し、またそれを強く当事者に印象づけるものであるということは、他の環境要素にみられない騒音の大きな特徴である。
 ピアノの振動は床に伝わり、その床や、さらに伝わった壁などから大きな音が発生する。車のエンジンの低音は、窓を通して部屋の中に伝わってきた場合に、車種にもよるが、ブーミングによってかなり大きく響くことがある。ブーミングとは、低音の特定の周波数の音が、部屋の共鳴によってとくに大きく響く現象である。
 いま、いい住宅の3条件とは、隣人、隣人、隣人だ。性質(たち)の良くない隣人がいれば生活の質が保てないだけでなく、悪ければ生活自体が破壊されてしまい、邸宅どころの話ではない。
 動物は外敵が現れれば、それに備えるために相手の情報を細心の注意を払って収集しなければならない。敵の音を聞き逃さないことは動物の生存のための不可欠の本能である。
 動物のもっている聴覚特有の本能的な働きが、現代社会に生きる人間の場合にも、トラブルに巻きこまれたときに現れてくるのではないか。
 愛情ある夫婦関係では、夫のいびきや妻のいびきがしていても、お互い平気で眠っている。敵対していないため、とくに情報収集して相手に備える必要がない。ところが信頼関係が薄れてきて相手を疎ましいと思うようになると、とたんに相手のいびきが気になりはじめ、相手の音を聞きこんでしまうため眠れなくなる。もし、あなたの連れあいが、あなたのいびきがうるさくて眠れないと言いだしたら、確実に、相手はあなたを敵だと思いはじめていると考えてよい。
 うむむ、そうだったのか、やばいぞ・・・。実は、わが家にも危機が迫っているようです。助けて・・・。
 重量床衝撃音については、床の仕上げをいくら軟らかくしても、ほとんど効果はない。床自体をガッチリさせなければ音は小さくならない。つまり、重量床衝撃音は床構造に依存する。建物がたってからでは何の対策もとれない。この既存不適格ともいえる集合住宅は、日本全国に無数に存在している。もともと、集合住宅というのは元気な子どもが自由に騒ぐことも許されないような歪(いびつ)な住空間である。それは戸建住宅よりはるかに濃密な関係をいろいろの面で強要される。
 上階音の測定を専門機関に依頼すると、20万円ほどかかる。
 なかなか裁判にならないのは、これまでの裁判によって認められた慰謝料が1人30万円程度と低いこと、相手が依然として隣りに住んでいることによる。
 最近終わりましたが、私も隣家から飼犬の鳴き声がうるさいと訴えられた裁判をしばらく担当していました。原告と被告は、今も隣り同士に住んでいますので、裁判の終わり方も難しいものだとつくづく思ったことがありました。
 きのうの日曜日、炎暑のなか久しぶりに近くの山にのぼりました。わが家から頂上(388メートル)まで、ちょうど一時間です。午前11時に出て、お昼を頂上でとろうというのです。はじめの30分はだらだら坂で、森林浴を楽しみます。あと30分は健脚コースになります。夏草が伸びて珍しくヤブこぎまでしました。半ばバテ気味になりながら、なんとか頂上にたどり着きました。360度見晴らしのいい場所があり、そこで上半身裸になって汗をふき、持参のミネラルウォーターを飲んで人心地を取り戻します。以前はビールでしたが、最近はビールを飲みたいと思わなくなりました。水がとても美味しいのです。梅干しをたっぷり入れた海苔巻きおにぎりを口にほおばります。爽やかな風が吹いてきて、虫の声を聞きながらのおにぎりは最高です。トマトも一個丸かじりしました。しばし至福のときを味わい、ゆっくり山をおります。揚羽蝶がたくさん飛んでいました。黒い蝶、黄色い模様の入った蝶など、大型の蝶が悠然と飛んでいきます。道端の木に小鳥の集団が鳴きかわしていました。立ちどまって見てみるとメジロでした。熱中症にかからないようにと注意されての3時間でした。家に帰って昼寝していると雷がゴロゴロ鳴り出しました。夏本番はまだ続きます。

殿様の通信簿

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著者:磯田道史、出版社:朝日新聞社
 「土芥寇讎記」(どかいこうしゅうき)という江戸時代の秘密報告書があるんだそうです。元禄時代に幕府隠密が全国をまわって、各地の藩主・家老について評価したものです。とても面白い内容です。
 「どかいこうしゅう」というのは、殿様が家来をゴミのように扱えば、家来は殿様を親の仇のようにみる、という意味だそうです。初めて聞く言葉です。
 江戸時代には250の藩があって、だいたい13代あたりで明治維新となったので、およそ大名(殿様)は3000人ほどいたとみられる。
 徳川幕府は、足利・織田の子孫は優遇する。豊臣の子孫は殺す、という方針をとった。吉良家は足利の子孫だったので、高家としては破格の優遇をうけた。
 三大将軍・家光は、岡山の池田光政が謀叛するかもしれないと心配した。そこで、岡山と姫路のあいだに赤穂城が築かれた。そこで、浅野家は武断派の雰囲気が漂っていた。
 ところが殿様の内匠頭が奥の閨房で女と戯れ、ちっとも表の政務に出てこない。仕方なく、大石が筆頭家老として藩政を取り仕切った。それで藩士は大石の言うことをきく習慣ができていた。ふーん、そうだったんですか・・・。
 岡山の池田光政の子どもの綱政については、生まれつき馬鹿、愚か者で、分別がないと書かれていました。ところが、著者は綱政の書を見て、そんなことはないだろうと判定しています。
 綱政には、なんと70人(男子21人、女子31人。このほかにも18人ほど・・・)の子いたというのです。徳川家斉の55人をはるかに上まわります。いったい、その子たちはどうしたのでしょう・・・。
 綱政の遺言の一つは次のようなものです。政事においては、極重悪人といっても、十に一つも許すべき道理があれば、きちんと穿鑿(せんさく)して、重罪を軽くするのを真の政事と心得よ。仁愛慈悲第一の事、だったのです。これでは「生まれつき馬鹿」という評価は確かにあたらないでしょう。
 前田利家の言葉が紹介されています。
 子どもを悪くしてしまうのは、親のせいである。絶対に、子のことを親が悪く言ってはいけない。なかでも、他人のまえで自分の子を悪しざまに言うのが一番いけない。子どもに悪いところがあったら、こうしたほうがよいと、子ども本人に丁寧に教えてやればよいだけだ。
 うーん、なかなかいい言葉ですね。わたしなんか、胸に手をあてて、かなりズキズキとした痛みを感じます。
 殿様稼業も決して楽ではないということを思い知らされる本です。

御社の営業がダメな理由

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著者:藤本篤志、出版社:新潮新書
 新聞で大きな広告をうっていましたので、つい気になって読んでみました。センセーショナルな題名ですが、書いてあることは至極もっともな、いわばオーソドックスな営業展開をすすめている本だと受けとめました。
 営業セミナーや営業研修に、いくら時間と資金を費やしても、さしたる効果は得られない。営業センスとは、第一印象がよいこと(明るさ、信頼できると感じさせる話し方など)、ポジティブで負けず嫌いな性格、記憶力、質問に簡潔にこたえる能力、洞察力、的確なヒアリング能力、人の悪口を言わない性格。このなかでもっとも重要なのは、洞察力とヒアリング能力。
 営業マンにとってもっとも大切なことは、ひたすら勤勉に営業先をまわって、可能な限り確率の母数を広げること。門前払いをくわされたときには、すぐ次のセールス先に移動することができ、無駄な時間をつかわなくてすんだと喜ぶべき。まあ、ものは考えよう、ということです。
 営業日報を書くなんてムダなことだからやめよう。著者は、こう提案しています。
 日々、営業日報に記載するという作業が、営業マン一人一人の貴重な営業時間を奪いとっている。標準社員の無意識的な怠慢時間、つまり結果的怠慢時間の温床となっている。営業日報を記載する作業は、営業マンを働いているつもりにさせるだけ。現実問題として、営業日報に書かれたウソは絶対に見抜くことができない。
 強い営業組織をつくるためには、営業マネージャーに課したノルマをきれいさっぱりと外さねばならない。どんな営業マネージャーであっても、自分のノルマが達成できるまでは、決して部下の行動を管理できない。営業マネージャーは、一人の部下から一日30分のヒアリングをすること。そして同行営業をする。
 営業マネージャーの部下は、多くて7人までが限界。それでも、一日に4時間ほどのヒアリングをして、クロージング案件に顔を出し、さらに社内の会議や調整に追われる激務の日々となる。
 うーん、そうなんですか・・・。そう言われたら、きっとそうなんでしょうね。そう思います。
 営業の方程式とは、結果的怠慢時間を減らす努力に会社全体で取りくむことにより、営業量を増やし、そして会社の発足以来積み上げてきた、今まで経験してきた営業を行ううえで必要な知識を集約し、社員の頭の中に積み上げていくこと。なーるほど、ですね。標準的社員のやる気を引き出す、そのためにムダな時間を削るということのようです。
 何事につけ、真理は単純ななかにあるようです。

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