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カテゴリー: ロシア

ロシアから見える世界

カテゴリー:ロシア

(霧山昴)
著者 駒木 明義 、 出版 朝日新書
 ロシアがウクライナに侵攻して始めた戦争が、3年たっても終わりません。
プーチン大統領は2000年からなので、首相の4年間も含めると、あのスターリンも超えている。そして5期目の今の任期は2030年まで。
プーチンは大統領選挙ではいつも圧勝しているが、テレビの候補者討論会に常に欠席していて、1回も参加したことがない。よほど自信がないのでしょうね…。
プーチンは、ピョートル大帝を崇拝してやまない。プーチンは若いころからピョートル大帝を崇拝していた。ウラジミール大帝と呼ばれることを夢想しているのではないか…。
プーチンを好きなのは年寄りばかり。若者、とくに20代は誰もプーチンを支持していない。でも、みんな自分の人生で手いっぱい。抵抗したら危険。牢屋に入れられ、すべてを失ってしまう。誰もそんな危険を冒したくはない。
 プーチンはウクライナを「非ナチ化」すると高言している。「非ナチ化」とは、ロシアに刃向かうことは許さないという意味。
プーチンは、レーニンをきわめて否定的に評価している。ウクライナはレーニンがつくり出した人工的な国家であり、レーニンが革命によって政権を奪取したから。
 国際刑事裁判所(ICC)はプーチンに対して逮捕状を出している。ロシアがウクライナから子どもたちを連れ去ったことが戦争犯罪だと断罪した。このICCの所長は、日本人女性の赤根智子裁判官。ロシア側は報復措置として、主任検察官と赤根所長を指名手配した。なので、赤根裁判官はロシアには入れません。
 ロシアの教育現場は、戦時体制に組み込まれている。「欧米の軍事支援が戦闘を長引かせ、犠牲者を増やしている」と、学校で子どもたちは教えられているのです。
ソ連時代の11月7日の革命記念日は廃止した。街頭に出る市民の抗議活動によって政権が倒れるというシナリオはプーチンは忌み嫌っている。
 これって、アメリカのトランプと同じですよね。トランプは自分の選挙もプーチンの助けを借りたという疑惑がありますが、まさしくアメリカの王様気取りです。この2人とも、つくづく嫌になってしまいます。
 この本を読んで怖いと思ったのは、ロシア市民の29%が核兵器が使われる可能性を現実のものとして受けとめていること、そして、核を使おうとしているのは、ロシアではなく、ウクライナだというロシア政府のクロロパガンダがロシア市民にしっかり浸透しているという事実です。
 「日本に原発を落としたのはアメリカではなく、連合国だと日本の教科書に書かれている。教科書に事実を書けないほど、日本は抑えつけられている」
 こんなことをプーチンは高言したそうです。いやはや信じられません。そして、日本人は原爆を落としたのがアメリカだとは知らない。こんな俗説がロシアで広く信じられている。とんでもないデマがロシアに広がり、定着しているようです。
 「ロシア人を獣にしたのはテレビだ。テレビはウクライナを敵として描き、人々を、ウクライナを憎む獣にするために働きかけた」
 これは、ノーベル文学賞を受賞したベラルーシの作家の言葉。ところが、わが日本もロシアの現況を笑うわけにはいきませんよね。大軍拡予算が着々と進行していって、全国各地に弾薬庫が大拡充されるなかで、その問題点を具体的に報道することもなく、ただ目先の「手取りをふやす」ことにだけ焦点をあてて報道するという、目くらまし戦法を日本の主要マスメディアはとっています。プーチンの威光にひれ伏すロシアのマスメディアと、どれほどの違いがあるのでしょうか…。
 でも、まだ日本は、こんなことを書く自由があるだけでいいじゃないか。そんな「反論」も聞こえてきそうです。でも、でも…。
(2024年9月刊。990円)

キーウで見た、ロシア・ウクライナ戦争

カテゴリー:ロシア

(霧山昴)
著者 平野 高志 、 出版 星海社新書
 著者は2008年から今もウクライナに暮らしている日本人です。
 ウクライナへのロシアの侵略戦争は始まってから3年以上になるが、ウクライナの多くの地域では戦争下であっても市民生活は「フツー」に営まれている。大半の地域では、モノ不足は生じていない。日本からの郵便物も1カ月未満でキーウに届く。 日本のアニメや漫画などの日本文化も、ウクライナの一部の層では引き続き高い人気を誇っている。
 電力不足なので、計画停電が実施されている。
 ウクライナは世界でも有数の農業大国であり、国内流通分の食料品には不自由していない。
「壁2枚ルール」がある。シェルターに行かず、自宅の窓から壁2枚だけ離れた場所へ避難しようとするもの。
コンサートも開かれている。ウクライナ全土で夜12時から朝5時までの夜間外出禁止令が適用されているが、飲食店は夜10時までは開いている。
ウクライナ上空には、民間の飛行機は飛んでいない。ミサイルやドローンの攻撃の対象になるから。
 ウクライナの18~60歳の男性は原則として出国禁止。
 戦争の影響は、目に見える要素よりも、人の頭と心の中をむしばんでいる。国の未来への不安、子どもの安全への不安が強い。これから数カ月先、数年先の人生が全く見通せないという悩みを抱えている。
 徴兵逃れを恥だと思わない人が回答したウクライナの市民の半数近くもいた。
ゼレンスキー大統領を個人崇拝するような現象はない。ウクライナでは、政治家はののしられたり、嫌われたりすることはあっても、あがめられる対象ではない。
 ウクライナはIT大国。2022年夏に始まったウクライナ側の反転攻勢が期待はずれに終わったので、人々に会った完全勝利への期待が徐々にしぼんでいる。
 被侵略国であるウクライナだけが戦争を止めたいと思っても、容易に止められるものではない。ロシアがウクライナに対して核兵器を使う可能性はあるが、決して大きくはない。
 もしロシアが核兵器を使ったとしたら、結果としてロシアは戦争に勝利するチャンスも決定的に失うだろう。
ウクライナに住む人で、エスニック的にはロシア人であっても、自分のアイデンティティはウクライナ人だという人は実に多い。
 ほとんどの人は、ロシア語もウクライナ語も必要に応じて使い分けられる。
 ウクライナ軍人の死傷者数は国家機密扱いとなっているため、報道機関はニュースとして報道することが許されていない。
 ロシアが侵略戦争を正当化するために流してきた嘘をファクトチェックして、戦争の実態を知ってほしい。私も本当にそう思います。
 もう3年も戦争が続いているなんて、本当に信じられません。一刻も早く停戦し、殺し合いをやめてほしいです。それにしてもプーチンの嘘は許せません。
(2024年11月刊。1320円)
 朝、雨戸を開けると、華やかな春がそこにあります。花、黄、色そして橙色のチューリップが満開で出迎えてくれるのです。庭のあちこちにスズランのような白い花をつけたスノードロップも咲いています。
 庭に植えたジャガイモの芽が霜でやられましたが、もちろん大丈夫です。昨年植え替えたアスパラガスは残念ながら、まだ少しだけで、細いものしかありません。
 ジャーマンアイリスが増えたのを庭のあちこちに植えたところ、みんな元気よく伸びています。5月から咲いてくれるでしょう。楽しみです。
 今年は3月末から少し寒さが戻りましたので、桜の花の満開は1週間以上も続いて入学式に間に合ったようです。
 庭のそばに昔の里道があり、散歩の人が通っていくのですが、団地住民の高齢化によって、本当に少なくなりました。子どもたちが通るのも珍しくなって寂しい限りです。
 花粉症にはまだ泣いていますが、少しはましになりました。

母、アンナ

カテゴリー:ロシア

(霧山昴)
著者 ヴェーラ・ポリトコフスカヤ 、 出版 NHK出版
 2006年10月7日、ロシアの気骨あるジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤが暗殺された。著者は、その娘で、同じくジャーナリストの道を歩いています。
国内の支持率が80%というプーチン大統領ですが、その権威に反抗して真実を語ろうとするジャーナリストや政治家は次々に凶弾に倒れています。いわば暗黒政治のなかにロシアは置かれています。
 ジャーナリストとしてのアンナは、ペレストロイカの時代に形成された。このゴルバチョフ大統領の下で始められたペレストロイカの時代にはメディアが自由化され、ジャーナリストが伸びのびと活動できた。ソ連(ソビエト連邦)が崩壊したのは1991年夏のこと。そうなんですね、もう33年も昔のことになりました。なので、今の若い人にはソ連と言っても、まったくピンと来ないはずです。
ロシアがウクライナに突然侵攻したのは、2022年2月24日のこと。それからもう2年半も戦争が続いています。大勢の若者が、ロシア側もウクライナ側も亡くなり、また傷ついています。一刻も早く戦争を止めてほしいです。
日本政府はNATOを通じてウクライナに武器を送ろうとしていますが、戦争に加担するのは止めないといけません。それより、真剣に外交交渉で停戦、そして終戦の道を探り、働きがけるべきです。この点でも、日本はアメリカの言いなりにしか動かない(動けない)という岸田政権の姿はまったく情ないことです。
 ロシア国内では、戦争反対の声を上げたら、すぐに犯罪者として検挙され、弾圧されるようです。ロシアのジャーナリストはプーチン政権にがっちり抑え込まれていて、自由な言論はないようです。それでも戦争反対の声を上げたロシア国民はいるわけで、そのため科せられた罰金の総額は2億5千万ルーブルに達しているとのこと。日本円では、いったい、いくらになるのでしょうか…。
 アンナが暗殺されたあと、2009年1月には、モスクワの中心部でスタニスラフ・アルケロフという人権派弁護士も殺害されている。そして、著者が娘を連れてロシアから脱出したあと、2022年5月6日、著者の別荘が放火されて全焼した。
 2023年6月、プーチンに反抗したブリコジンもジェット機墜落で死亡した。
ウクライナはいったん降伏して戦争を止めたらどうかと提案する日本の真面目な弁護士がいます。もちろん、ウクライナが決めることですが、一刻も早く戦争状態を解消することを国際社会はもっと真剣に考え、声を上げ、行動すべきだと痛感しています。前線に武器が足りないから武器をもっと送る。そんなことは少なくとも平和憲法をもつ日本がやるべきことではないと私は確信しています。
(2023年11月刊。1900円+税)

プーチン(下)

カテゴリー:ロシア

(霧山昴)
著者 フィリップ・ショート 、 出版 白水社
 ロシア経済は原油価格の上昇とルーブル切り下げ(1998年)のおかげで改善した。ルーブル切り下げで、ロシアの製造業者の競争率が上がった。
 プーチンは、赤ん坊のとき、母親が共産党員の父親には内緒で洗礼を受けさせた。これはスターリン政権下ではよくあることだった。ソ連は公式には無神論だったが、母親は、しばしば赤ん坊をこっそりロシア神父のもとに連れて行った。
 プーチンによれば、ソ連の誤りは、アフガニスタンに親ソ政権をつくりあげたこと。アフガニスタンはできるような国ではない。アメリカは同じ間違いを繰り返してはいけない。親米政権をつくっても、平和はもたらせない。
 たしかに、アフガニスタンは今やタリバン政権なんですよね…。アメリカがつぎ込んだ莫大なお金はいったいどこに消えてしまったのでしょうか。アメリカだけでなく、日本も相当の税金をつぎ込みました…。今は亡き中村哲医師のような人道支援こそ、日本のやるべきことだと私は確信しています。
 モスクワは、イラクのフセイン政権について、CIAよりはるかに優れた諜報を得ていた。フセイン政権は核兵器など持っていない。それを入手するつてもないのをプーチンは知っていた。また、イラクがアルカイダと何のつながりもないことも知っていた。
 プーチンは、自分の過ちを、そう簡単に水に流せる人物ではない。これって、かのスターリンにそっくりですよね。スターリンは、自分を批判した人間がいたら、いつか必ずうらみを晴らそうと、しつこく覚えていたのでした。
 プーチンとブッシュ大統領は、本当にウマがあったようだ。「とても信頼できるパートナーで、まともな人間」と評した。オバマもメルケルも、プーチンは嫌っていたそうです。
 プーチンはイデオロギーが嫌いだ。プーチンは実務家なのだ。プーチンにとって、スターリンの専制主義は、ロシアの経済近代化に必要な条件をつくり出したものとされた。
 スターリンは、確かに圧制者で、多くの人は犯罪者とも呼ぶが、ナチではなかった。プーチンは、こう言ってスターリンを擁護する。似たところがあるということなんでしょうね。
 ロシアは、いまだに超官僚化された経済をもち、役人たちがすべてを決める権利を私物化する、超官僚化された国家をもっている。公共部門の雇用は減るどころか、300万人も増え、労働力の4割を占めるようになった。官僚制と汚職との有害な組み合わせは、ロシア経済が潜在力を完全に発揮できない大きな理由。
 プーチンは、朝9時にクレムリンに出勤。会議は午前10時に始まる。テレビのニュース報道はなるべく見る。出退勤の車の中で、ビデオ録画でみる。
 仕事の日は、夜10時か11時に終わるが、ときに午前1時まで続く。
 プーチンは反発する人間を歓迎する。独自の意見を提供できない人間にはすぐ興味を失う。
 プーチンは型にはまらない思考のできる人間だ。
 プーチンは、概要資料を完璧に頭に入れられる。プーチンの記憶力は非凡だ。
 当局は、プーチンの内輪メンバーの運営する企業にもうかる契約を支えて、彼らが国家を犠牲にして不当な利益を得られるようにした。
 プーチン個人は蓄財の必要はない。プーチンの未来を保証するのは、お金ではなく、プーチンの後任による保護だ。
 大統領に就任してからプーチンの暗殺計画は5つあった。
 ロシアの若者の死亡率は高い。アルコール依存、ドラッグ濫用、事故とひどい保険制度のためだ。
 プーチンの政府は、ウクライナに侵攻すると、はじめの10日以内にキーウが陥落し、ゼレンスキー政府が逃亡すると予想していた。そして、親ロシア高官のネットワークによってウクライナに新政権ができるはずだった。ただし、この点はロシアと同じくアメリカも同じことを予想していた。ウクライナの汚職は今もひどいようですが、ロシアへの反攻を支える軍の志気は予想以上に高いということなんでしょう。
 プーチンの計画の大穴は、ロシア軍のプーチンの設定した任務を達成できないこと。アフガニスタンに侵攻したときと同様に、ロシアは目標達成には不十分な規模の軍隊しか集めることができなかった。
 プーチンとロシアの現状を深く知ることのできる本です。
(2023年6月刊。4500円+税)

プーチン(上)

カテゴリー:ロシア

(霧山昴)
著者 フィリップ・ショート 、 出版 白水社
 プーチンのロシアによるウクライナへの軍事侵攻が今なお終息する気配がないのは本当に残念です。欧米各国はウクライナへの軍事援助を強め、日本もその尻馬に乗って軍事的に貢献しようとしていますが、平和憲法を有する日本のやるべきことではありません。もっと国際世論に訴え、外交交渉を強めてロシアのウクライナからの撤退を求める努力をすべきだと私は思います。今のままではプーチンとともに日本を含む各国の軍需産業が栄えるばかりです。それでは、いつまでたっても戦争は終わりません。
 この本は、そもそもプーチンとは何者なのか、その実像を、生い立ちから探っています。
 プーチンがエリツィン大統領から首相に指名されたのは46歳のとき。1991年、ロシアがチェチェンに侵攻していたときだった。プーチンは、この時点では、何ら特色のない実務は役人、慎重さ以外に取り柄のない人物とみられていた。
 プーチンはチェチェンにロシア軍を侵攻させ、チェチェンを強圧的に押さえつけた。その容赦ない生真面目な姿勢はロシア国民の共感を呼び、プーチンの支持を飛躍的に高めた。
 プーチンが生まれたのは1952年10月7日。プーチンの祖父は、サンクトペテルブルグの豪華ホテル(アストリアホテル)で総料理長をつとめた。ラスプーチンも客の1人だった。
 プーチンの両親は、どちらも小学校でせいぜい2、3年の教育を受けたくらい。父親は夜間学校に通って技術の習得に励み、40歳で修了した。
 プーチンは子どものころ素行不良だったが、犯罪者ではなかった。ケンカが始まると、一番に飛び込んだ。伸長の低さを補うやり方でもあった。
 プーチンは、政治について議論することがほとんどない保守的なソヴィエトのプロレタリア階級の中で育った。
 プーチンが大学生のとき、母親が国営宝くじでソ連車をあてた。それで、19歳にしてプーチンは自分の車を有するレニングラード唯一の大学生になった。
 プーチンは柔道を始めた。プーチンは、いつもたくましさを高く評価し、弱いものを軽蔑した。
 プーチンは法学部の学生として、ソヴィエト法の一番の目的が国民の保護ではなく、制度的権威を守ることだと学んだ。
 KGBは、最も頭のいい、聡明な学生は求めなかった。もちろん、バカや怠け者も不要、求めたのは、バランスのとれた学生。当時のソ連では、学生は自分で就職先を探したりしなかった。卒業時に新しい職場を言い渡された。1975年8月、プーチンは中尉という肩書でKGBのレニングラード支局に足を踏み入れた。KGBの階級は、服務期間の長さだけで決まる。プーチンは年長者に取り入るのが得意だった。
 プーチンは異様なほど他人を信用しなかった。プーチンは手札を見せない。感情を隠し、あいまいな合図を送る。
 1986年4月のチェルノブイリ原発(原子力発電所)の爆発は、ソ連の人々のプライドに大打撃を与えた。
 プーチンが家族とともにレニングラードにドイツから戻ったのは1990年2月のこと。ゴルバチョフは、エリツィンに負けた。
このころ、何かを実現するには非公式ネットワークに頼るしかなかった。ロシアのボスは、通常、ムチで支配するが、プーチンは違った。プーチンは、世間話や社交を時間の無駄だと考え、心底から嫌った。バカには容赦がなかった。
プーチンは時間を守る理由がない限り、人を待たせた。それは、自分には相手を待たせる力があるからだ。ロシアでは、嘆願者を待たせるのは、優位性を見せつけるための古い官僚手法なのだ。
 1990年代初めに有力者となったロシア人実業家は、1人残らず、違法取引からスタートした。
 1995年には、サンクトペテルブルグの1人あたり殺人率はニューヨークを上回った。賄賂は、もはや犯罪ではなく、生活の肌理(きめ)の一部だった。
 プーチンの方針は、主要ギャングたちのバランスを維持し、突出したギャング集団がいないようにすることだった。うむむ、なるほど、これは大変賢いやり方です。突出したギャング集団がいたら、とても逆らえなくなることでしょう。
 プーチンが首相になるまでは、クレムリンにいるのは口先ばかりで、実際のプロジェクトを達成できない連中ばかりだった。
 これに対して、プーチンは、実行して、しかも成功させた。そして、プーチンは、たとえ犯罪者だろうと、友達は守る。これを実行した。
エリツィンがプーチンを首相候補として考えはじめたのは1998年夏。
 上巻だけで468頁もある大作です。上京する飛行機の中で必死の思いでプーチンの正体を知ろうと読みすすめました。
(2023年5月刊。4500円+税)

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