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あきらめの壁をぶち破った人々

カテゴリー:未分類

著者:中尾英司、出版社:日本経済新聞社
 実用企業小説と銘うたれています。大企業における業務改革プロジェクトをたちあげ、様々な困難と障害を乗りこえていく様子が描かれています。小説ですから、フィクションが多分に入っているのでしょうが、実話を元にしているというだけに、生々しくもあり、教訓も引き出しやすく整理されています。なにより、会社に勤めたことのない私にも、企業内の業務改革がいかに困難なものか、よくよく想像できる本でした。
 最後のあたりに、メルマガを活用して情報伝達したという話が出てきます。私も日刊メルマガを1年間続け、大きな手ごたえを感じた経験がありますので、その点は大いに共感しながら読みました。

誰か

カテゴリー:未分類

著者:宮部みゆき、出版社:実業之日本社
 自転車にはねられて1人の中年男性が死亡した。殺されたのか・・・。中年男性の過去を探っていくと、意外な過去が浮かびあがっていく。そして、残された姉妹の微妙な葛藤は何を意味するのか・・・。
 宮部みゆきの現代ミステリーです。何気ない会話が緊迫感をもって迫ってくる筆力には、いつも感心させられます。でも、正直言って、今回は、少しばかり、あれっと思いました。少々肩すかしを食ったという気がしたということです。

動機

カテゴリー:未分類

著者:横山秀夫、出版社:文春文庫
 大雪の日、大分出張の帰りに大分駅で買いました。雪で列車に閉じこめられそうな予感がしたからです。案の定、夜7時に出て、本来なら2時間で博多駅に着くはずのところ、なんと5時間かかってしまいました。夜中の博多駅では、多勢のホームレスの人々が段ボールに囲まれて寝ようとしているところでした。
 『半落ち』『クライマーズ・ハイ』など、横山秀夫のミステリーは読ませます。警察署内部の人間模様を描く「動機」、地方新聞社の女性記者の揺れ動く心理状況をテーマとした「ネタ元」など、ストーリーも情景描写もなかなかのものです。ぐいぐい引きつけられ、列車のなかに缶詰めにされていることを一瞬忘れることができました。
 この日の夕食は、缶酎ハイとチクワ一本のみでした。我ながら、すごいダイエット食です。やはり、人生では思わぬ事態に遭遇するものです。

人生後半戦のポートフォリオ

カテゴリー:未分類

著者:水木楊、出版社:文春新書
 主婦が家事につかう時間は、この40年間で2時間以上も減ったそうです。全自動洗濯機や冷凍冷蔵庫、電子レンジなどの普及によります。その代わり、主婦は文化的な活動に進出しています。私もあちこちのカルチャーセンターなどに呼ばれて講師をすることが多いのですが、受講生は圧倒的に女性です。男性はいったい何をしているのでしょうか。
 ところが、夫の方の忙しさは変わりません。むしろ、前よりひどくなっているようです。1979年当時、夜8時までに帰宅する夫は39%でした。ところが2003年には、28%と、10%以上も減っているのです。
 この本には、ローマの哲学者セネカの言葉が紹介されています。人々は時間をタダ同然に惜しみなく使う。髪が白いとか、皺が寄っているからといって、その人が長く生きたことにはならない。それは単に長くあったというのにすぎない。長く航海したというより、長く翻弄されただけのこと。
 「自分時間」と「他人時間」という分類が紹介されています。「他人時間」とは、他人に自分の行動を制約されている時間のこと。「自分時間」が貴重なものであることを実感するための時給の算出方法も紹介されています。要するに年収を2000で割るという、きわめてシンプルなものです。それによると、私は時給2万円ほどになります。時間は有限であり、代替性もなくとても貴重な存在であることを、このように金額で表示するというのは、時間管理のために役立つ発想だと思いました。

百姓一揆の伝統

カテゴリー:未分類

著者:林基、出版社:新評論
 50年近く前の本がオン・デ・マンド方式でよみがえりました。百姓一揆なるものが、いかに組織的かつ計画的なものであったか、目を見開かされます。しかも、江戸時代の農民には読み書きが、かなり普及していました。
 代官所に一通の願書が届いた。なかには一、二、三、四、五、六、七、八、九、十そして三としか書いてない。どういうことかと訊くと、「一つ一つ申しあげます。二は苦々しく三年このかた、しじょうなききんで、五穀も、碌々みのらず、質におくやら、恥をかくやら、食はずに苦しむ、十ヶ村の難儀」という。ではそのあとの三は何かと続けて訊くと、「願人横川三蔵」と答えたというエピソードが紹介されています(川越地方昔話集)。
 久留米藩の20万人百姓大一揆についても触れられています。福岡県史資料にあるようです。自衛隊のイラク派遣など、平和憲法をふみにじる小泉政権の横暴を許さないため、ぜひ、この大一揆を今によみがえらせたいものです。

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