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経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

カテゴリー:未分類

著者:C.ダグラス・ラミス、出版社:平凡社ライブラリー
 日本政府は前文と憲法9条の政策を今まで一度も実現しようとしたことがない。一貫してアメリカ軍が日本にいて、日本の軍事防衛はアメリカの軍事力に頼っている。「核の傘」のなかに入っている。だから、日本はまだ前文と第9条の平和主義を試したことがない。
 日本政府は本当の意味での平和外交をやったことがない。中立であったこともない。
 アメリカは次々に戦争を起こしてきたけれど、その敵は、いつも日本の敵にもなった。日本は一貫してアメリカの同盟国としてつとめてきた。
 国家は誰を殺しているのか?
 自分の国民しか殺さない軍隊をもっている国はたくさんある。20世紀は戦争の世紀だったが、もっとも多く人が殺された戦争は、国家間の戦争ではない。国家が殺した2億人のほとんどが戦闘員ではなかった。
 憲法とは、政府に対する国民の命令なのである。
 前文は、「日本国民は」という主語に始まり、憲法の本文は、政府がやっていいことと、やってはいけないことが細かく書かれている。主権在民憲法とはそういうもの。国民は政府に交戦権をもたせないようにした。
 奴隷の定義は余暇のない人間である。
 となると、今の日本社会はどうなのか。勤務時間外にほとんど暇がない状態が日常的だとしたら、我々は奴隷と同じことではないのか。
 経済成長至上主義は、もう止めるべきだ。ずい分前からそう言われてきました。しかし、まだまだ成長率を競っている社会です。著者は、一刻も早く頭を切りかえる必要があると強調しています。私も同感です。

どうもいたしません

カテゴリー:未分類

著者:檀ふみ、出版社:幻冬舎
 愛ニモマケズ 加齢ニモマケズ
 笑エルヒトニ 私ハナリタイ
 オビにある文句です。業界紙に連載されていたエッセー(コラム)が本になったものです。原稿用紙3枚にこれだけ起承転結があって笑わせるという技(わざ)に、モノカキの端クレとしては感嘆してしまいます。
 どこまで本当のことか知りませんが、いかにも身辺雑記のように思えて、親近感がわきます。それでも、本人は筆無精だというのです。軽い読みものですが、読み終わったあと、なんだか心がホワーッと軽くなります。

第五の権力、アメリカのシンクタンク

カテゴリー:未分類

著者:横江公美、出版社:文春新書
 アメリカでのシンクタンクの存在感や影響力は、立法、行政、司法そしてメディアに続く「第五の権力」とうたわれるまでに成長しています。
 シンクタンクの運営はビジネスである。トップ20の保守系シンクタンクの総資産は10億ドル。クリントン前大統領が1996年に再選されたとき、トップ20の保守系シンクタンクが集めて使ったお金は1億5800万ドル(173億8000万円)で、共和党より多かった。
 アメリカにはスーパーリッチが大勢いて、彼らが巨額の寄付をする(課税所得の50%までは免税扱いという優遇措置がある)うえ、企業の「社会貢献」と個人でも年間所得の1.2%を寄付する習慣があることがシンクタンクを支えている。
 代表的なネオコン系シンクタンクは3つとも、ユダヤ系アメリカ人がトップ。国際問題や軍事関係でタカ派の思想をもつアメリカの伝統的エリートと宗教右派が仲良くからみあって、現在の「ネオコン」と総称される集団が形成されている。
 日本のシンクタンクについては、それが政治を動かしているという印象はまったくありませんが、アメリカでは違うようです。

日本一の昆虫屋

カテゴリー:未分類

著者:志賀夘助、出版社:文春文庫
 わが庭にも昆虫たちがたくさん訪れてくれます。夏の蝉、秋のアキアカネ、春のチョウそして、マルハナバチやミツバチなどです。そんな昆虫たちを眺めながら、はじめての絵本を出版することができました(残念ながら、絵を描いたのではありません)。昆虫は大人になっても、本当に心を魅きつける格別の力があります。
 この本の著者は101歳になってなお、現役の昆虫屋さんです。その苦しかった幼年から青年時代を通して、昆虫を愛し続け、ついに日本一の昆虫屋さんになりました。たいしたものです。昆虫愛好家は一生続ける人が多いとのことです。でも、それっていいことですよね。いつまでも幼い心を忘れないのですから・・・。
 春はモンシロチョウと思っていたら、今ではツマキチョウの方が多いそうです。ちっとも知りませんでした。

アナトリア発掘記

カテゴリー:未分類

著者:大村幸弘、出版社:NHKブックス
 面白くて、読みながらワクワクしてきました。人生って、辛くてもじっと我慢して続けていると、きっと何かいいことにめぐりあえる。そんな気になりました。
 アナトリアって、どこの国だろう。たいして期待もせずに読みはじめました。ヒッタイト帝国って覚えていますか?そう、鉄と軽戦車の国です。アナトリアとは、今のトルコのことです。そこに日本人の学生が考古学を研究に出かけました。そして、大変な苦労のあげく、ついにカマン・カレホユック遺跡の発掘調査を実現するのです。冬はマイナス20度、夏は40度という大変な地域での発掘作業です。治安の心配もあります。
 表面に露出している遺物から地下のことが分かる。うーん、そうかなー・・・。不思議です。でも、謎解きがされると、なるほどと思います。
 ある世代の人々が建物をつくるとき、地面をならして掘り返すので、下に埋まっていたものが表面に上がってくる。そのまた次の世代の人々が建物をつくるときも、地面を掘り返すので下のものが表面に上がってくる。この営みがえんえんとくり返されるため、丘の最上部まで、本来もっとも下に埋まっているはずの遺物があがってくるのだ。
 12メートルの深さまで掘り下げて、ヒッタイトがどんな人々であったかを推測しています。考古学に少しでも関心のある人におすすめの本です。

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