著者:戸井十月、出版社:新潮社
1959年1月、フィデル・カストロ32歳のときキューバ革命が始まった。以来、40年以上も権力者として君臨し、アメリカから何度も暗殺されかかっても、倒れなかった。そして頼みのソ連が崩壊したあと、キューバは経済危機に直面する。それでも陽気にキューバ人は生きているし、カストロも生きのびている。いったい、それはなぜなのか?
この本は、私と同世代の著者がカストロへの突撃取材に成功するまでを語りながら、キューバの実情を率直に紹介している。一言でいうと、キューバは国としては苦労しているけれど、人々は楽天的に生きているし、カストロは権力腐敗から無縁だということ。本当だろうか・・・。あとは、この目で確かめるしかない。
カストロ─銅像なき権力者
