牧 輝弥(講談社ブルーバックス新書)
空気中に、膨大な数と種類の微生物が漂っているということを初めて自覚しました。部屋のホコリは衣類の繊維から出たものです。
ラスコーの洞窟や平尾台のカルスト地形の地下の鍾乳洞などに人間が入ると、人体から出た微生物が洞窟を汚染するのだそうです。考えたこともありませんでした。
オフィスや学校の空気には、1リットルあたり100以上の微生物細胞が漂っている。ヒトは1日あたり125万個もの微生物を吸い込んで、また吐いている計算になる。あらゆる微生物は、肺の奥にまで到達している可能性がある。
森林には大気微生物が発生しやすいホットスポットがある。雨の降り始めた土のにおいがするのは、微生物由来の成分が空気中を舞うため。
高高度の数千メートル上空を微生物は浮遊している。耐塩性細菌は、過酷な大気中で逆流され、黄砂によって中国大陸の砂漠から日本へ運ばれている。黄砂は、3日から4日かけて、大陸から日本へ飛来してくる。さらに、アメリカ大陸まで飛んでいくが、それには7日から10日かかる。
全大気粒子の80%は生物由来の有機物。雲は微生物のゆりかごになっている。アフリカンガストは、アフリカ大陸のサハラ砂漠で生じた砂塵(さじん)であり、アメリカ大陸やヨーロッパ一円まで、砂塵を運んでいる。黄砂や煙霧は微生物の運搬体になっている。
東日本大震災(3.11)では、原発事故による放射線セシウムが空気中に拡散した。汚染された土壌からキノコが放射線セシウムを吸収し、胞子として大気中に再飛散させていることが判明した。まだ、原発事故の処理は終わっていないのに、高市政権は原発再稼働へまっしぐらです。危険きわまりありません。
マイクロプラスチックが、なんと脳の中にまで見つかったとのこと。恐ろしいことです。
太陽光照射によってマイクロプラスチックが劣化すると、有害物質が放出されていく。マイクロプラスチックは、他の有機物と親和性が高いため、PCBやダイオキシンなどを収着して、それによる発がんが心配されるということです。恐ろしいです。
知らないことだらけでした。目が開かされます。
(2025年9月刊。1100円)
日曜日にフランス語検定試験(準1級)の口頭試問を受けました。このところ必死にじゅけんに備えて猛勉強していたのです。口頭試問は試験直前(3分前)に2問が与えられて、うち1問について3分間で自分の意見を述べなければなりません。1問は時事問題、もう一門は身近雑記に関わるものです。そこで、AIを含めたネット関係、インバウンド、外国人労働者、過労死・ストレス問題を想定して、答案を作成して備えました。
本番では、外国人労働者と世代(親子)間の断絶の2問でしたので、外国人労働者を選択し、なんとか3分間話すことが出来ました。前回は頭の中が真っ白になってまともに話せませんでしたので、1点足りずに不合格でしたが、今回は久しぶりに合格できるものと確信しています。
30年以上、仏検を受験していますが、いつも口頭試問は本当に緊張します。ボケ防止のため、引き続きフランス語の勉強をがんばります。


