著者:鈴木良平、出版社:彩流社
「マイケル・コリンズ」という映画を見たことがあります。娘がパンフレットを必死になって捜し出してくれましたが、それによると、1997年3月の発行となっていますから6年前の映画です。「シンドラーのリスト」でシンドラー役を演じたリーアム・ニーソンがマイケル・コリンズを演じています。アイルランドの対英独立ゲリラ戦争が舞台です。マイケル・コリンズは1922年に暗殺されるのですが、その真相は今も不明です。
この本を読むと、アイルランドがイギリスから独立するまでの苦闘の歴史がよく分かります。と同時に、悲しい内紛が頻発し、裏切りとスパイが横行していたこと、生き残って大統領となったデ・ヴァレラが「権力者は腐敗する」を地でいったことも描かれ、暗澹たる気分にもさせられてしまいます。
アイルランド建国の英雄たち
