著者:松浦晋也、出版社:エクスナレッジ
スペースシャトルがはじめて飛んだのは今から24年前、1981年4月12日でした。あのころは、近い将来、宇宙にどんどん人間が出ていき、宇宙ステーションでは野菜の栽培もできるようになるだろうと思っていました。
たしかに、今、フツーの大金持ちが宇宙旅行を楽しめるようにはなりました。秋山さんのときにはTBSが何億円払ったのでしたっけ・・・。アメリカと南アフリカの実業家が最近、それぞれ21億円支払って宇宙観光を楽しみました。でも、それはアメリカのスペースシャトルではなく、ロシアのソユーズ宇宙船です。今、地球をまわる軌道上にいるのはロシアのソユーズだけです。
では、スペースシャトルの方は・・・。近く日本人の3人目の飛行士が乗ることになっていますが、もう5年以上も待たされています。
スペースシャトルは全部で6機つくられ、1機は既に博物館入りし、事故を起こしたコロンビアとチャレンジャーは機体がありません。現役で運用可能なのは3機ですが、スペースシャトルの製造ラインは1992年に既に閉鎖されています。本当は、スペースシャトルは年間50回うち上げる計画だったのです・・・。
著者はスペースシャトルは宇宙船として巨大な失敗作であると断言しています。設計コンセプトがそもそも間違っていたのに、アメリカは間違いと無理を重ねました。そのあおりを日本はくらっているといいます。同じように、宇宙ステーション計画も、アメリカは既に投げ出しているのに、日本はまだそれにしがみつこうとしているのです。
たとえば、スペースシャトルには翼がついていますが、この翼も有害無益だったとして、その誤りを論証しています。もちろん、科学的なことは私にはよく分かりませんが、なるほどと思わせる内容です。
アメリカのニクソン大統領がスペースシャトルを採用したとき、重要な理由として、ソ連の軍事衛星を捕獲できることがあったそうです。とんだ目的です。24年間も宇宙開発に遅れをもたらしたアメリカの責任は重大だという指摘には納得できるものがあります。
ところで、アポロ13号は本当に月面に降りたったのでしょうか。あれもアメリカの大ペテンだったという本を読んで、なるほどおかしな写真がたくさんあると私も思いました。その後、どうなっているのか、この論争は決着ついたのか、誰かトラックバックで教えてください。
ペテンといえば、9.11のペンタゴンへの衝突映像にジャンボ飛行機の残骸がひとつも映っていないのはおかしいというアメリカのテレビ番組をビデオで見ました。こちらも本当に奇妙な映像です。世の中はペテンだらけのようで、何を信じていいのか分からなくなります。
スペースシャトルの落日
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