著者:牧原純、出版社:東洋書店
チェーホフが死んで100年がたちました。『桜の園』とか『三人姉妹』『かもめ』など、題名だけは知っていますが、読んだことも劇を見たこともないような気がします。でも、この本を読むとチェーホフを読んで見ようかなと思わせます。
チェーホフは、シベリア・サハリンの流刑地へ出かけて、面接カード一万枚をつくりあげます。囚人の実態を自ら探ったのです。たいしたものです。そこで、日本の領事館員とピクニックもしたそうです。
44歳で若死にするまでのチェーホフの人生が、そのときどきの写真つきで解説されていて、人柄をしのぶことができます。
越境する作家チェーホフ
