著者:サラ・ウォーターズ、出版社:創元推理文庫
19世紀、ヴィクトリア朝時代のロンドン。公開絞首刑に見物人が3万人も集まっていた。借金を返せないときには債務者監獄に入れられた。ただ、犯罪者のはいる監獄とは異なり、家族ぐるみで住める規則の厳しい公営住宅のような施設ではある。
ロンドンの下町、そして郊外の城館が舞台だ。下町風俗そして城館のなかの情景がよく描かれている。
ミステリー小説なので、ストーリーの紹介は控える。あっというようなドンデン返しが何度もあり、次の展開を知りたくて、次々に頁をめくり、時のたつのを忘れた。
荊の城
