著者:島泰三、出版社:大修館書店
 サルは子殺しをするけど、ヒトはわが子殺しをする。本のオビにそう書かれていますが、まさにそのとおりです。
 弁護士になって、ヒトが自分の子どもを殺したという事件を身近に何件も体験しました。もちろん、親殺しもありました。
 では、ヒトより「下等な」サルやチンバンジー、ゴリラではもっとひんぱんに子ども殺しや親殺しがあるのでしょうか。いえ、そんなことはありません。サルやチンパンジーに子殺しはたしかにあります。しかし、著者は、それも人間がエサを与えていることと関係があるのではないかと指摘しています。いろいろ考えさせられる本でした。やはり、対比させて違いを考えることで、物事の本質をつかむことができます。私は学生時代のセツルメント活動でそのことをしっかり体験しました。
サルの社会とヒトの社会
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