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修理

著者:足立紀尚、出版社:ポプラ社
 モノが壊れたら修理して、また使うというのが以前は当たり前のことでした。自転車のパンク修理というのも日常茶飯事でした。ズボンのかけはぎはもちろん、靴下(足袋)のつくろいもごく普通のこと。誰も不思議に思いませんでした。
 ところが、今では修理してくれるところがありません。修理するより新品を買った方が、よほど安あがりなのですから、仕方ありません。
 この本には、刀剣の研ぎ直しや仏像の再生から、万年筆やライターそして、登山靴からフツーの靴まで、いろんなモノが修理によってよみがえって再利用されていることが紹介されています。
 なかでも私が感動したのは、古文書の修理で昔ながらの麩糊(ふのり)が使われているということです。これは何度でも付け外しが利くという長所があるので、次ぎに修理される数百年後にも間違いなく修理ができるように、という配慮からなのです。化学製品の接着剤を一切使わないというのに、私はお見事と手をうってしまいました。

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