著者:川島レイ、出版社:新潮社
350ミリリットルのジュース缶が人工衛星になるなんて・・・。しかも、それを大学(院)生が打ち上げるとは、信じがたい話です。世の中もすすんだものですね。さらにそのあと、1辺が10センチのサイコロ型の、人間の手のひらにのってしまうほど極小の衛星を同じく大学(院)生がつくって宇宙へ打ちあげ、今も立派に実用衛星として通用しているというのです。たいしたものです。
この本は、そんな空き缶衛星を大学(院)生たちが打ちあげに至るまでをドキュメントタッチで追いかけています。ブレインストーミングという、枠にとらわれない自由な発想の議論、助走期間中にしぼまないようなアドバイスが必要なことなどの教訓も紹介され、はじめは荒唐無稽であっても、工夫次第でモノになることがあることが示されています。いつまでも夢をもち続けることの大切さが伝わってくる本です。
上がれ、空き缶衛星
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