著者:鶴間和幸、出版社:講談社学術文庫
この夏、10日間ほど中国を旅行し、西安にも行ってきました。2度目でしたが、兵馬俑を見るのが楽しみでした。
じりじり焼けつくすような快晴の日でした。兵馬俑博物館の1号館は兵馬俑6,000体が並び埋もれている広大な展示場です。現地に立つと、ただただ圧倒され、声も出ません。大勢の中国人観光客が来ていましたが、オオーッという喊声のあと言葉にならないのは私たちと同じです。兵馬俑とは、実物大の兵士の焼き物のことです。紀元前247年に即位した秦王政がつくらせたのですから、まさに2000年以上も前につくられたものです。一体一体が手づくりで、しかも写実的です。当時は彩色されていたようですから、6000体の兵馬俑は壮観だったでしょう。
兵士だけでなく、文官や力士なども俑としてつくられています。膨大な人々が兵馬俑をつくるのに駆り出されていたのでしょうが、ともかく貴重な世界遺跡であることは間違いありません。コンピューターグラフィックで全体像を推定復元し、広く公開してほしいものだとつくづく思いました。
始皇帝陵と兵馬俑
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