(霧山昴)
著者 いとうまこと、たるいしまこ 、 出版 大月書店
伊藤真弁護士による憲法の絵本です。
本文は、全部ひらがなです。とてもいい文章です。そして、思わず心が軽く浮き浮きして、ステップしたくなるような絵のオンパレードです。子どもたちが歌い、遊び駆けめぐっています。楽しい絵本です。
でも、しっかり、子どもたちに伝えようとしています。憲法と平和の大切さを・・・。すばらしい絵本だと思いました。
みんなおなじで、みんなちがう。
金子みすずの詩を思い出します。
みんな違って、みんないい。
せんせいだって、お父さんだって。「これがきみのしあわせだよ」なんて、決めることはできない。
そして憲法。
わたしたちのくにには、けんぽうがある。つよくて、ちからのあるひとたちにつけたブレーキ。それが、けんぽう。いちばんつよいルール。
せんそうにまけたあと、けんぽうにかいた。
「もう、せんそうはしません。ぐんたいもいりません」
あなたがにっぽんじんで、けんこうでふつうのせいかつができて、がっこうにかよえるなら、それは、つよいがわにいることになる。
けんぽうがひつようなのは、よわいがわにいるひとたち。
みんなとおなじに、たいせつにされるように。けんぽうは、ちからをだす。
ひとりひとりに、かけがえのない、いのちと こころがある。
あなたこそ たからもの。
すばらしい絵本です。ぜひ、あなたも、子や孫に読んであげてください。絵を見せてください。こんな素晴らしい憲法を自民・公明の安倍政権がこわそうとしています。弁護士会は全力をあげて阻止すべく取り組んでいるところです。どうぞ、あなたも、ご一緒に・・・。
(2015年5月刊。1300円+税)
「あなたこそ たからもの」
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