著者:アツキヨ、出版社:講談社
聴覚障害をもった女の子が健常者の男子とペアを組んで歌手になるなんて、とても信じられません。どうやって音程をあわせるのでしょうか?私は自慢ではなく子どものころから音痴でした。音程がうまくあわせられないのです。音域がとても狭いので、自然に自分勝手に変調してしまうのです。
キヨは幼児期の交換輸血のため高音急墜性難聴になってしまいました。そこを本人の負けん気と母親の前向きの態度で乗りこえていくのです。それにしても、そんな彼女が歌姫にあこがれ、ストリートミュージシャンから本物の歌手になっていくなんて、この世の中もまだまだ捨てたものじゃありません。いじめにくじけず、自分の夢をつらぬいていく様子が生き生きと描かれています。読んでいてさわやかさ、痛快さを感じてくる本です。
みんなのこえが聴こえる
