著者:川成洋、出版社:講談社学術文庫
1937年7月、マドリード防衛戦のなかで1人の日本人が戦死しました。スペイン国際旅団にアメリカから身を投じたジャック白井(当時37歳)です。
この本は、スペイン内戦の経過を国際旅団に焦点をあててコンパクトに紹介しています。55ヶ国から4万人の若者が義勇兵として自発的に参加して国際旅団が結成され、スペイン内戦に共和国軍側兵士として闘いました。参加者の実に3分の1が戦死しました。ナチス・ドイツの後押し、スターリンの消極性もあって、結局、スペイン内戦ではファシストのフランコ将軍が勝利をおさめたことはご承知のとおりです。
北海道出身の日本人が国際旅団に参加していたこと、その戦死に際して2つの追悼詩が国際旅団の機関紙に掲げられたことを知って、同じ日本人として何だか誇らしく思いました。
スペイン内戦
