「ニッポンの監獄を受刑者が語る」という副題のついた本(明石書店)です。30人ほどの元受刑者のへインタビューは、ほとんど共通した内容になっています。
元刑務官の2人の話も、それらを裏づけています。
私が今年3月に福岡刑務所で目撃した軍隊式のオイッチニッの行列も、20年前に始まったものだということを知って驚きました。ちなみに、2002年3月の刑務所見学のとき案内していただいた桜井所長が、転勤先の名古屋刑務所で渦中の人となり、更迭されてしまいました。丁寧に説明していただいたのですが、ひどい拷問が今もあっているんですね・・・。
食事内容は改善され、テレビも見れるようになったが、管理面では一層厳しくなったといいます。テレビ漬けにしてモノを考えさせないようにしているというコメントには、刑務所に限らない現象だと、つい笑ってしまいました。
検証・プリズナーの世界
