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本なら売るほど(1)

(霧山昴)

著者 児島 青、 出版 KADOKAWA

 読書好きが高じて古本屋を始めた青年をめぐる話が展開していくマンガです。

マンションの1室を全部本だらけにしてしまう話があります。3千冊くらい収納するとのこと。

 私は、子どもたちが巣立って出ていったあと、子ども部屋を書庫にしました。特注で本棚を設置してもらったのですが、本を並べるのを優先したら、棚のあいだが窮屈になり、どこに何があるのか、一覧性が難しくなりました。自宅だけでなく、事務所にも書棚がありますので、少なくとも蔵書は1万冊以上はあると思います(2万冊といいたいところですが、数えたことはありませんし、数える気もありませんので、真相は藪の中です)。

 古本をネットで買うこともありますし、東京・神田の古本屋買いを探訪したこともあります。毎月、40冊以上は本を買いますし、少なくとも月に30冊以上は本を読みます。この20年以上、毎日1冊の書評をアップしてきましたが、読んだ本の7割から8割ほどを紹介していることになります。

私が読んだ本は古本屋に持ち込めません。だって、読んだら年月日を書き込み、サインしますし、本文の評価できるところは赤い傍線を引いているからです。自分の本なのです。それでも、近頃は、かなり捨てましたし、身近な人に引き取ってもらって減らしました。でも、どんどん買って、また読みますので、全体としては相変わらず増えていくばかりです。

このマンガにも、本に囲まれた生活をしたいという人が登場しますが、私もその一人です。あとは、庭でのガーデニングです。朝起きて、雨戸を開けると、緑々した山並みを眺めることが出来ます。稲づくりの田んぼは減ってしまいましたが、それでも畑はまだ残っています。庭で花と少しばかりの野菜を育てながら、夢中になって本を読みふけるのです。なので、テレビは見ません。インターネットを見るのは事務所だけです。

古本屋にからむ人生もいろいろあることを思い起こさせてくれるマンガ本です。1月に発刊して、すでに8刷というのは、すごいです。

(2025年9月刊。792円)

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