著者 高氏 貴博 、 出版 飛鳥新社
上野動物園で「働いている」パンダの行状記です。
よくぞ、毎日毎日、パンダの百面相を写真として残したものです。いかにもヒマ人、よほどの物好きとしか言いようがありません。ところが、どうやら著者は会社勤めのようなんです。
ええーっ・・・今どき、こんな趣味のために労働時間を自由にやりくりすることが出来るなんて、まるで夢の世界です。
パンダは面白い寝相をします。思わず拍手をしたくなります。中に入っている、ぬいぐるみ師に、早く出てきて挨拶しろよ、白状してしまえ、などと呼びたくなります。
リーリーはオスのパンダ。メスのシンシンがとても気になります。メスのシンシンは、顔も体も耳もまんまるで、パンダのお手本のような美人パンダだ。
シンシンは高いところが大好き。大きな音を聞いたり、怖いことがあると、木に登る。ところが、降りるのは苦手だ。
リーリーは、木登りが苦手。リーリーは、シンシンが気になって仕方ない・・・。
リーリーとシンシンの百面相ポーズが紹介されています。思わず吹き出してしまいます。
仰向けにひっくりかえって、バンザーイしたり、さかだちの格好をしたり、変な格好で寝てみたり・・・。ともかく、その様子のすべてが可愛いのです。
なんて不思議なパンダでしょう。パンダの楽しい写真を満喫できる本です。
(2013年6月刊。1048円+税)
おつかれ!毎日パンダ
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