著者 笹山 雄一 、 出版 築地書館
二重まぶたの日本人は、先祖が東南アジア経由。北方アジアを経由して日本列島に入った祖先は、なかなり寒い環境に適応した人たち。眼球は水分が多いため、それを保護するため、まぶたに脂肪を蓄積させ、その結果、一重になった。
まばたきするのは眼を保護するため。人間は、1分あたり20回程度まばたきをする。イヌやネコは2回ほど。新生児は、まばたきしない。乳幼児は1分間に3~13回。上司や知らない人と話すと、まばたきの回数は増える。
統合失調症の患者は、まばたきの回数が多い。
生まれつきまったく目が見えないヒトは、手術で「見える」ようになっても、「見る」という学習をしなければ、物の形は分からない。人間は、見る学習をしてきたからこそ、見える。日本人の鼻は、縄文人は高く、弥生人はそれよりやや低い。古墳時代は低く、古代・中世・近代とどんどん低くなった。江戸時代に少し高くなり、明治以降、現代まで、どんどん高くなっている。
北方モンゴロイドの人々の鼻は小さく、低い。これは凍傷から逃れるための適応である。
がん患者の吐く息の臭いには共通のものがある。そこで、イヌにかぎ分けさせることができる。
血液型と性格は、いつも話題になるが、まったく根拠がない。
肝臓には、血液量の4分の1が常に流れ込んで、浄化されている。
人の尿に最近はいないので、遭難して水に困ったときには1回くらいなら自分の尿を飲むことができる。
昔、朝一番の自分の尿を飲むという健康法がしきりに紹介されていたことがあります。さすがに私はやれませんでした・・・。
夜、寝ているときには、肝臓は尿をつくらない。
ええーっ、そ、そうなんですか。私は、よく夜中に尿意のため目が覚めるのですけど・・・。
毎日5時間以下しか睡眠をとらない人は、7時間眠る人に比べて、糖尿病にかかるリスクが5倍以上になる。これは、睡眠不足の人では、眠っているあいだに少しずつ分泌されるインスリンの基礎分泌が落ちることによる。やっぱり、きちっと眠っていることは大切なんですよね。
人間の身体の不思議さを縦横に語っている、興味深い本でした。
(2013年7月刊。2600円+税)
きのうの日曜日、フランス語検定試験(準一級)を受けました。自己採点で68点(120点満点)でした。このところずっと準一級に合格してきたのですが、今回は厳しい状況です。
毎朝聞きとり、書きとり(NHKラジオ講座を聞いて、CDを利用しています)をやり、16年間の過去問をあたりに、直前2日間は集中してフランス語漬け状態にしたのですが・・・。
文法問題の出来がよくないのは昔からなのですが、今回は聞きとりがうまくいきませんでした、今回は聞き取りがうまくいきませんでした。聴力低下もあるようです。
残念ですが、くじけずにフランス語は続けるつもりです。実は最近、フランス語が少し理解し話せるようになったという実感があり、喜んでいたのでした。慢心したというわけでもありませんが・・・。
会場になった大学では入試試験があっていました。推薦入試のようです。元気な高校生たちを大勢見かけました。
人体探求の歴史
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