著者 山口 花 、 出版 東邦出版
私は犬派です。猫には、なんとなく、なじめません。
犬派というのは、幼いころから犬が身近にいたからです。小学1年生のころ、優しい大型犬を飼っていたのですが、引っ越しのとき車のうしろから尾いてきていたのが、いつのまにかはぐれて見失ってしまったのでした。私が大泣きしたのは言うまでもありません。親を大いにうらんだものです。
犬は、昔から人間にとって良き伴侶として過ごしてきました。
この本は、人間にとっての犬の効果的な働きかけなどが報告されていて、うんうん、そうだよねと大いにうなずきながら読みすすめていきました。
犬にも、人間のうな多彩な感情がある。人間は、それを知って、愛犬を人生最良のパートナーとして大切にするようになった。
愛犬は、たがいに思いやり、ともに喜び、悲しみを分かちあいながら、人間に多くの幸せを与えてくれる、唯一無二のかけがえのない存在だ。
いまや、愛犬は 、番犬でも飼い犬でもなく、大切な家族の一員として、それぞれの家庭にあたたかく迎え入れられている。
黒い瞳の、やさしい目。じっと見つめられると、それだけで幸せな気分になってきます。子どもたちが幼いころに柴犬を飼っていました。不注意からフィラリアで死なせてしまいました。それ以来、犬は飼っていません。飼えないのが本当に残念です。
14話の犬を中心とした心あたたまる短編集です。
(2013年9月刊。1300円+税)
犬から聞いた素敵な店
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