著者 小飼 弾 、 出版 イースト・プレス
同感、同感と叫びながら読みすすめていきました。
空気なんか読む時間とヒマがあったら、もっともっと本を読めと言いたい。
本を読むことで、自分を読むのだ。これは顔色なんか読むよりも、ずっと大事なこと。
読書は、あなたに「考えること」を教えてくれる。「読む」とは「見る」ではない。「考え」なければ本は読めない。「読めた」ということは、「考えた」ということなのである。
忙しくしている人、端(はた)から見て忙しくしているような人のほうが、たくさん本を読んでいる。
これは本当のことです。年間500冊以上の本を読んでいる私ですが、忙しく動きまわっているときほどたくさん本を読んでいました。私が最高に本を読んだのは弁護士会(日弁連)の役員をしている一年間で、このときには全国各地を飛びまわっていたのですが、700冊をこえる本を読みました。
テレビを見ないのは、これからを生き抜くための方策として最強である。節約すべきは、お金よりも時間なのである。テレビを毎日見ていると、1日4時間として、時給1000円だとすると、1年で146万円も大損した計算になる。テレビをダラダラ見続けてきたことで、どれだけの時間をドブに捨ててきたか。それを悲しむべきだ。
とにかく手を動かしてページをめくることを繰り返すのが読書マスターへの早道である。理解できなくもいいから、とにかくページをめくってみる。
私の速読術は、まさにこれです。全ページをともかくめくっていくのです。そうすると、私の求めているところだけが、私の頭の中に入ってくるのです。その選択は脳がやってくれます。
読んだら書く。アウトプットすることで、忘れられる。書いたから、この件は終わりと、けじめもつく。
そうなんです。この書評ずっとを続けているのは、まさに、そのためなのです。
(2009年10月刊。1500円+税)
空気を読むな、本を読め
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