著者:宇江佐真理、出版社:講談社
見事な心理描写です。江戸情緒をたっぷり楽しむことができます。
夫と心が通いあわず離婚しかないと思う若妻は、食い道楽で心の優しいしゅうとの温かい言葉に励まされながらも、ついに別居に踏み切ります。でも、好き嫌いの激しい若妻ですが、淡雪豆腐や卵のふわふわの美味しさに心が次第にとけていき・・・。
しっとりとした情感に包まれて、読み手の心をもどかしさとともに、そうだよね、その気持ち分かるよね・・・。そんな気にさせます。頭のなかをさっぱりしたものに切り換えたい気分のときにおすすめの本です。
卵のふわふわ
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