著者:クラウス・レゲヴィー、出版社:現代書館
聖徳太子は実在していなかった。8世紀のはじめに創造され(でっちあげられ)、100年前の飛鳥時代の人物として美化され(偽造され)たのみだ。
この本はそう主張しています。読むほどに、そうかもしれない、きっとそうだと思わせる本です。ちなみに、タイ(シャム)の山田長政も実在していなかったそうです。こちらも知りませんでした。
7世紀まで、日本からの遣唐使は、「倭国使」と表記されていました。8世紀から、「日本国使」となっています。用明、崇峻、推古の3人は天皇ではなく、また大王でもなかった。この時代の実質的な権力者は蘇我馬子だった。彼こそが大王だった。
こんな刺激的な話が満載の本です。うーん、そうだったのか・・・。何事によらず通説を盲信してはいけない。そう思わされた本でした。
聖徳太子の真実
