著者:大木トオル、出版社:マガジンハウス
セラピードッグの話です。写真に見るチロリは、いかにも慈愛にみちた優しさあふれる眼をしています。ところが、なんと、チロリは人間にいじめ抜かれて、あやうく「保護センター」に捕まって殺される寸前だった犬なのです。そんなメス犬がセラピードッグへ転身していくあたりは、犬好きの私としては涙をおさえることができませんでした。
チロリはセラピードッグとして訓練され、見事に役立ちます。病室で寝たきり患者に寄り添うチロリの優しい表情を見ると、なるほどセラピードッグって人に役に立つんだなと思わせます。
ただ、いじめられ飢えていた体験をもつ犬だけに、つい食い意地をはってしまう地が出るという場面には笑わされてしまいました。
古く何十万年ものあいだ人類の友として関わってきた犬たちです。セラピードッグによって心がいやされる人がいるのは間違いありません。
名犬チロリ
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