著者:岸本葉子、出版社:晶文社
エッセイストの著者が、40才のときに珍しい虫垂がんと診断され、手術を受けることになりました。健康には人一倍気をつかってきたのに、がんになるなんて・・・。やっぱり病気はなるときにはなるものだ。著者は、そう達観します。
でも、入院生活そして手術を受けて退院する日々では動揺もさけられません。その揺れ動く気持ちを、さすが本職のエッセイストですから、文字にあらわしたのです。
現在進行形の出来事であっても、文字に定着していくことで、自分にとって過去のことにできるのだ。そういう言葉が出てきます。著者は手術後2年たって、元気に生きています。何事もあきらめないことが肝心のようです。
がんから始まる
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