出版社:朝日新聞社
この本は、城山三郎と内橋克人の対談からなっている。内容は難しくなく、すっと胸に入ってくる。私も見たイギリス映画「ブラス!」を紹介しながら、「職なくば人間の尊厳もない。人間労働を市場にゆだねてはならない」と語っている。共感を覚える。団塊の世代である私も会社に就職していたら、今ごろはリストラの対象になって失業に脅えているにちがいない。
仕事がない、収入もない。そんな生活ほどみじめなものはない。団塊の世代への風あたりが厳しいなか、平然と「リストラ万歳」を叫ぶ風潮に強い疑問を感じる。
ところで、デンマークは、食料自給率はなんと300%、エネルギー自給率も113%だという。それも半分は風力発電でカバーする計画がある。日本も見習うべきだと思う。
人間復興の経済を目指して
