著者:グレッグ・パラスト、出版社:角川書店
映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」(まだ、KBCシネマで上映しています。まだ見ていない人はぜひ見てください)の監督マイケル・ムーアによるアホでマヌケなアメリカ白人」(柏書房)と似たところのある本です。
ブッシュ大統領が誕生するとき、フロリダ州で得票数のカウント間違いが大問題になりました。しかし、私は、次のようなことは知りませんでした。
フロリダ州で有罪判決を受けたら、選挙権は永遠に失効してしまう。フロリダ州には前科のある住民が50万人近くいて、彼らには選挙権がない。その半数近くはアフリカ系アメリカ人であり、彼らは民主党の支持層である。
ほかの州で有罪判決を受け終わった重罪犯で、フロリダ州に移り住んだ人々はフロリダ州で選挙権をもつはずだが、そのような4万人ほどの人々が選挙人登録できなかった。
ブッシュとゴアの得票差・537票をはるかに上まわる人々が投票できなかった。本当にひどい話です。アメリカの民主主義って、こんなものなんですね。
金で買えるアメリカ民主主義
