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シークレット・ウォーズ(下)

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 スティーヴ・コール 、 出版 白水社
2001年の9.11同時多発テロ事件のあと、アメリカは「テロとの戦い」を宣言して、アフガニスタンへの攻撃を開始した。タリバンとアル・カイーダはたちまち敗走し、カルザイが大統領になった。しかし、20年たった今も、アフガニスタンは安定とはほど遠い状況にある。
オサマ・ビン・ラディンもその後継者たちも、アメリカは殺害には成功したものの、アル・カイーダは世界中に拡散し、タリバンも復活して南部などで大きな存在感を示している。
なぜ、そうなのか、本書はアメリカの軍事戦略、CIAの暗躍などに焦点をあてて解明していきます。ただし、日本とアフガニスタンとの関わりはまったく欠落しています。ペシャワール会の中村哲医師の取り組みなど、一言も触れられていません。すべては軍事と謀略の観点から物事をみようとしています。そこに「ワシントン・ポスト」支局長というアメリカのジャーナリストの限界があると思いました。それでも、アフガニスタンに派遣されたアメリカ兵の手記と、その悲惨な実情は恐るべきものです。
カンダハルに兵士を送り込むのは、1920年代のシカゴに兵士を送り込むようなものだ。当時のシカゴ市政はアル・カポネに支配されていた。
アメリカ軍の小隊の存亡は、もっとも経験豊富な軍曹にかかっていた。第320野戦砲兵連隊第一大隊の第1小隊は当初19人の兵士がいたが、3度にわたる哨戒活動に従事したあとには6人しか残っていなかった。別の中隊は、戦死、四肢切断、脳震盪(のうしんとう)、その他の負傷により人員の80%を補充しなければならなかった。
2010年の夏、第二旅団戦闘団に対して、ブービー・トラップ型や圧力反応型の爆弾攻撃の頻度は、平均2日に1回で、65人の兵士が命を落とし、477人の兵士が負傷した。
アメリカ軍だけでなく、フランス、オーストラリア、イギリス軍の兵士が、ともに任務に取り組んでいるはずのアフガン国軍の兵士や警察官によって殺害される事件が相次いで発生した。
はじめから侵入目的で、入隊したアフガン国軍兵士(殺害事件をおこした兵士)は、5人のうち1人だけで、残りは入隊したあとでタリバンに加わっている。すなわち、外部から潜入したのではなく、途中で立場を変えたのだ。
「グリーン・オン・ブルー」という言葉がある。グリーンはアフガン国軍を、ブルーはアメリカ軍やISAFを意味する。アメリカ軍やヨーロッパの兵士は友軍であるはずのアフガン国軍兵士に殺害される事案のことで、2010年ころ急増した。
アフガン国軍の兵士は、アメリカ軍やISAF軍兵士に対して怒っていた、傍若無人な態度、襲撃を受けたときの容赦ない反撃、あまりに多くの民間人殺害、アフガン人女性を尊重していないこと…。アメリカ兵は多くの一般人を殺す。そして謝罪する。しかし、また同じことをする。我慢できるわけがない…。
2011年5月1日、アメリカはパキスタン領内で、パキスタンの了解を得ることなくオサマ・ビン・ラディンの自宅を急襲し、ビン・ラディン本人と息子などを殺害し、遺体を持ち去った。しかし、その後もアル・カイーダもタリバンもしぶとく生きのびて今日に至っている。
アメリカ軍のオサマ・ビン・ラディン殺害は明らかに国際法にも反する違法な殺人事件です。それを陣頭指揮したオバマ大統領の法的責任は明らかだと思います。
無人機による後継者の暗殺にしても、世間受けするだけで、何らの解決にもなっていないこともまた明らかではないでしょうか…。
オバマ大統領は、アフガン国軍を養成して、治安維持をまかせてアメリカ軍は撤退するという方針だったようです。でも、アフガン国軍の養成は形ばかりで、うまくいっていません。
やはり、根本的な発想の転換が必要なのだと思います。つまり、中村哲医師のような、武器に頼らず、現地の人との対話で少しずつ社会生活を地道に再建していく努力です。軍事力一辺倒では、かえって現地に混迷をもたらすだけだということを本書を読んで改めて痛感しました。
下巻だけでも480頁もある長編力作です。ぜひ図書館で借りて、お読みください。
(2019年12月刊。3800円+税)

ネズミのおしえ

カテゴリー:生物

(霧山昴)
著者 篠原 かをり 、 出版 徳間書店
ネズミって、意外に賢いようです。
嬉しくても顔には出さない。ネズミは、母ネズミに可愛がられているとき、子ネズミ同士でじゃれあっているとき、笑い声をあげる。人間がくすぐって笑わせることもできる。ただし、ネズミの笑い声は5万ヘルツという、とてつもなく高い音で笑っている。
ネズミは遊び好き。他者の悲しみに寄り添える。
自分の選択を後悔するし、負け続けると自信を失ってしまう。人間によく似ているネズミは仲間が傷つくのを避け、見捨てないという共感性をもっている。
性格は個体によって異なる。
芸を覚える賢いネズミがいるし、おっとりとして撫でられるのが大好きなネズミもいる。
ペットとしてのネズミの欠点は寿命の短さ。2年しかない。
日本には数十種類のネズミがいるが、日頃みかけるのは、ドブネズミとクマネズミとハツカネズミの3種。実験動物として使われるドブネズミはラットと呼ばれる。
同じくハツカネズミは、実験動物としてはマウスと呼ばれる。
ヌートリアもネズミの仲間。ビーバーもネズミの仲間。
ハリネズミは、モグラに近い仲間。
カヤネズミは体長6センチ、体重7グラムで、日本最小。
カピバラは、ネズミの仲間のなかで最大。カピバラとは「草原の支配者」のこと。とても穏やかな性格。メスは自分の子どもだけでなく、群れの子どもに分け隔てなく授乳し、共同で子育てする。そして、本気を出せばカピバラも時速50キロのスピードで走ることができる。
平安時代の藤原道長はネズミを可愛らしい生き物としてとらえ、歌を詠んでいる。
インドのカルニ・マタ寺院では、2万匹のネズミを放し飼いしている。ここではネズミにお願いごとをすると、それがかなえられるというので人気を集めている。
ネズミは、立派な社会性をもった動物だ。
ネズミは群れで生活している。意外に仲間と一緒にいることを好む動物だ。孤独になるとストレスを受ける。
ネズミが嬉しいと耳にあらわれる。ピンク色に色づき、耳は外側に向かって寝ている。
ネガティブな表情をしているネズミには、ほかのネズミは近付きたがらない。
ネズミは自分が損をすると分かっていても仲間を助けるし、受けた恩は忘れない。
ネズミは隠れんぼのルールを理解して遊ぶ。そして勝ったときには歓声をあげる。
ええっ、これって、いくらなんでもウソでしょ、と言いたくなりますよね…。
地雷除去活動にアフリカオニネズミが活躍している。抜群の嗅覚でわずかな火薬の匂いをかぎとり、地雷を発見する。ネズミは体重が軽いので、地雷を踏んでも爆発させることはない。
ネズミ自身、そしてネズミを通して、いろんなことを知ることができました。ありがとうございます。
(2020年4月刊。1500円+税)

島を救ったキッチン

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 ホセ・アンドレス 、 出版 双葉社
カリブ海にある島、プエルトリコってアメリカの一部なんですね。
そのプエルトリコが2017年9月下旬にハリケーン・マリアに襲われ、甚大な被害を受けたとき、水と食料不足に悩む島民に温かい食事を提供したシェフの話です。
なるほど、シェフってすごいことが出来るんですね。この本を読んで、よく分かりました。
著者のホセ・アンドレスは、アメリカで高級レストランを何軒も経営し、メディアによく出るし、大学で講義もするシェフ。2019年にはノーベル平和賞にノミネートされたとのこと。
腕のいいシェフは、腕のいい経営者でなくてはならない。従業員、注文、食材、在庫といったものすべてを管理しなくてはならない。これらを適切に管理できなければ、どんなに腕のいいシェフだろうと店はつぶれてしまう。レストラン経営というのは、とても複雑な仕事なのだ。
この能力が被災地では大いに役立つ。また、シェフは、混乱から秩序を生み出す方法も知っている。
しっかり計画を立ててからやったほうがいいとさんざん言われた。でも、最初からきちんとした計画は立てなかった。島の人たちが飢えているときに、いちいち計画を立てていたら何日も無駄にしてしまっただろう。
人間は飢えると、店に押し入って食べ物を盗むだろう。国土安全保障省の隊員たちは、料理を配ることで、自分たちの仕事がずいぶん楽になると言った。相手に銃を向けるより、サンドウィッチを差し出す方がいいに決まっている。
ハイチとヒューストンの災害の現場に行った経験から、サンドウィッチこそ、手早くつくれて、被災者にとっても都合がいいことを知っていた。それだけでカロリーがたっぷりとれて、保存もできるし、持ち運びしやすいからだ。では、どんなサンドウィッチを…。
スライスした白いパンにハムとスライスチーズとはさむ。しかし、主役はマヨネーズ。隠し味としてケチャップ、ときにマスタードを混ぜ込んだマヨネーズを、これでもかというくらい、たっぷり入れる。これがポイント。そして、気温の高い島をあちこち運んでまわるうちに中身が乾燥しないため、四角い硫酸紙でサンドウィッチをひとつずつ包んでおく。
そして、もう一つ。栄養満点で、舌も大喜びのスープ、サンコーチョをつくった。とろみのあるスープとシチューの中間。何種類もの肉をたくさん入れ、トウモロコシやいろいろな野菜と一緒に煮込む。プエルトリコの人は、このサンコーチョを食べると、みんなお祖母ちゃんのことを思い出し、自然に笑顔になる。
3ヶ月間で、のべ300万食を著者たちは島内いたるところに届けた。
アメリカの連邦緊急事態管理庁(FEMA)はどうしたか。軍の携行食MREを島民に配った。このMREは、3年間は保存できるもので、クラッカーとクッキーもついている。カロリー総量は1250カロリー、脂肪が36%、糖質が51%。ところが、繊維がとても少ないので、何日か食べていると、ひどい便秘に苦しむことになる。
シェフである著者は、料理はただの栄養補給の方法ではないと主張する。それは、人に力を与えるものなのだ。これに対して、MREは、高温にも低温にも、そして洪水にも耐えられる。しかし、味のほうは、袋の中身を三つも食べれば、あとはもう見る気もしないという代物だ。MREは、決してホンモノの食事の代用にはならない。
著者がFEMAと契約できるようにしようともちかけた人間が登場する。手数料は1食につき1ドル。半分にしても100万食を達成したら、50万ドルがその男の懐に入ることになる。
FEMAは、小さな請負業者と契約した。3000万食を配ることで、契約金は1億5600万ドル。この業者は食品製造の経験はなかった。従業員はわずかに1人。
アベノマスクを製造委託した会社が同じでしたよね。実績もない会社になぜか突然、数千万円の注文がアベの政府が出したのでした。また、GOTOキャンペーンのことも、必要性も実効性も疑われているのに、その実施のための手数料として3千億円が支払われるというのです。災害という人の不幸を食いものにする構造というのは、アメリカでも日本でも同じなんですね…。でも、こんなことって、許せません。
アメリカ赤十字社も批判されています。赤十字社は6550万ドルもの義援金を受けとった。しかし、うち3000万ドルしか使わず、3550万ドルは残り、そのうち9%、320万ドルは自らの運営資金にまわした。
シェフの著者たちは、2万人のボランティアとともに、24ヶ所の厨房で300万食の温かい食事をつくりあげ、7台のフードトラックなどで配ってあるいた。
なんとすばらしいことでしょうか。信じられないほどの創意と工夫が生かされて、成し遂げられた成果です。読んでいて胸が熱くなると同時に、官僚組織の金もうけ本位のすすめ方に改めて疑問をもちました。
(2019年12月刊。1900円+税)

アフリカから、あなたに伝えたいこと

カテゴリー:アフリカ

(霧山昴)
著者 島岡 由美子 、 出版 かもがわ出版
アフリカのタンザニアに暮らしはじめて30年の日本人夫婦の生活を妻である著者が語ります。なにしろ夫(島岡強)は、アフリカ独立革命を志とする革命家なのです。
革命家といっても、武力闘争ではない。一人ひとりが、地域が、国が、アフリカ全体がベストの方向に向かえるよう、その時点で自分にできることから順に具体化していく。そんな気の遠くなるほど地味な日常の積み重ねこそが、著者と夫のアフリカ独立革命だ。
夫は1983年5月、19歳のときアフリカを目ざし、ソ連からヨーロッパをまわってアフリカに入った。
そして、著者は革命児たる夫と結婚して、1987年に夫と1週間遅れてアフリカに入った。
その後、タンザニアのザンジバルを拠点として漁業を始めた。そして、妻は、ザンジバルで柔道も教えた。道場も無からつくり出した。
著者のマラリア闘病記は、まさに壮絶です。よく、これで生命が助かったものだと思います。現地のドクターの献身的な医療のおかげです。このとき、最後に効いたのは中国製のマテメサリーというマル秘特効薬だったとのこと。1日1本、5日間の注射です。
日本人の子どもを迎え入れた経験も紹介されています。日本で表情が乏しく、何を考えているか分からないような女の子が、ザンジバルに来て、みるみるうちに生気をとり戻していったという話です。日本とはまったくちがった異文化に接することの大切さを感じます。
日本には、いじめはあるけど、ぬるま湯的なところもある。しかし、アフリカでは、人々がみな必死で生きようとしている。その姿に感じるところがあるというわけです。
一期一会を毎日実践してきたというのもすごいことです。とてもマネできないなと思いつつ、その行動力とたくましさに心惹かれて、コロナ休業中(ゴールデンウィーク中)に一気読みしました。お元気にお過ごしください。
(2020年1月刊。1800円+税)

共にたたかい共に楽しむ

カテゴリー:司法

(霧山昴)
著者 小牧 英夫 、 出版 かもがわ出版
86歳になって、これだけの本を書けるというのは実に素晴らしいことです。
弁護士生活60年(司法修習10期です)をふりかえって、10件の裁判闘争を詳しく解説し、また趣味の話も展開されていて、楽しい読みものにもなっています。
私が小牧弁護士の関わった裁判闘争でなにより紹介したいと思うのは、八鹿(ようか)高校事件です。これはマスコミの限界として今も残念ながら横行しているタブーにかかわります。
これは私の認識ですが、部落差別イコール悪、それを糾弾する部落解放同盟イコール正義といわんばかりの短絡的思考が世間にあり、裁判所にもマスコミにも強い影響を及ぼしていたように思います。すると、マスコミは「正義」の部落解放同盟(解同)のやっている現実の暴力には目をふさぎ、タブー扱いし、何も報道しなくなるのでした。その典型が1974年10月に起きた兵庫県立八鹿高校の教師集団に対する監禁・傷害事件です。私はこの年に弁護士になった(神奈川県川崎市で、です)ばかりで、残念ながら八鹿の現地には行ったことがありません。
「解同」は糾弾会と称して教師集団と吊るしあげ、暴行を加えていました。暴力が人心を荒廃させる点で深刻な問題だというのは、私も大学生のころ東大闘争に関わり全共闘の暴力にさらされていた経験があるので、ひしひしと分かります。
一連の暴力による被害者は200人。兵庫県警は5000人の警察官を動員して4人の被疑者を逮捕するなどして、14人の起訴にもちこんだ。
小牧弁護士たちは、被害者から被害状況を刻明にききとり、さらに第三者である目撃者を探し出して確保した。この当時、見た暴力行為を事実ありのままに証言するのは大変勇気のいることだったのです。
刑事裁判では、裁判所は「解同」に甘く、いずれも執行猶予にしてしまいました。「糾弾権の行使」として、傷害罪を宥恕するなんて、信じられません。恐らく裁判官自身も怖かったのでしょう。それほど「解同」タブーは強かったのです。
しかし、小牧弁護士たちは刑事法廷では脇役でしかありませんでしたが、民事の損害賠償請求事件では主人公たる原告側として行動し、「解同」幹部に損害賠償を命じる判決を獲得することができました。「解同」の暴力を批判する宣伝活動が暴力によって妨げられてはいけないというのは当然のことですが、兵庫県では、そのあたりまえのことを現実化するために大変な苦労と労力が求められたのでした。
さらに小牧弁護士たちは行政の誤りを正すべく行政訴訟を提題して成果をあげています。最後に残るのは、「解同」の暴力を黙認した警察の責任です。小牧弁護士は、それを明確にできなかったことから「今後に課題を残した」としています。まったく同感です。
小牧弁護士が弁護士になりたてのころの勤務評定反対闘争(キンピョートーソー)についても、今では考えられない時代の変化を感じます。
高知県には620人の校長がいて、その87%が教員組合の組合員であり、その多くが勤評反対闘争を容認していたとのこと。いま教員の日教組への加入率は8割どころか、半数にも達していないと報じられています。労働組合は自分の権利を守るために必要なものなんだという感覚が、今どきの若者にはないのが、とても残念です。
小牧弁護士が担当していた労働事件で、大阪地裁の網田覚一裁判長は、甲高い声で早口に証言する労働役員に対して、「そんなシャモが焼酎飲んだような言い方せんと、もっとゆっくり分かるようにしゃべってくれ」と注文をつけたり、法廷で居眠りをしている傍聴人を見つけて、「私たちは一生懸命に裁判しとる。眠るんなら、法廷の外で寝てくれ」と注意した。いやあ、すごいこと言う裁判長です。座布団3枚は差し上げます。
先日、福岡地裁で裁判官への忌避申立の現場にいました。一見すると当事者の言い分に耳を傾ける真面目なポーズをとるものの、実は実体的審理に踏み込む勇気のないことを告白するような訴訟指揮でしたので、こんな予断と偏見にみちた裁判官を排除するのは、国民として当然の権利だと思いました。ところが、私がショックだったのは、その裁判長は、ポーカーフェイスだったのかもしれませんが、あくまで平然とした態度で、最後まで自分の訴訟指揮に問題は何もなかったといわんばかりだったのです。裁判官の官僚続制というのは、当の本人はまったく無自覚なのだというのを絵に描いたようにあらわした場面でした。
290頁の本に60年の弁護士生活が濃密に込まれていると思いながら、コロナ禍のもとで読みすすめ読了しました。ちょっぴり難しいところもあるかもしれませんが、ぜひとも、若手の弁護士の多くに読んでほしいものです。
(2020年4刊。1600円+税)

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