法律相談センター検索 弁護士検索

冤罪をほどく

カテゴリー:司法

(霧山昴)
著者 中日新聞編集局 、 出版 風媒社
 最近、完全無罪が再審で確定した西山美香さんの事件について、その途中から追いかけた中日新聞の記者たちによる苦闘の日々が紹介されている、興味深い本です。
 「事件」が起きたのは、2003年5月。滋賀県の病院で入院患者が死亡した。この病院で看護助手をしていた西山さんが殺人容疑で逮捕され、懲役12年の有罪判決が確定した。患者が装着していた人工呼吸器のチューブを「外した」と「自白した」からだ。
 でも、西山さんは、刑務所の中から、「自分は殺していない」と訴える350通もの手紙を送った。
 記者たちは、次のように問いかける。
 ≪なぜ、冤罪に苦しむ人を救い出すことが、これほどまでに難攻不落なのか?≫
 その答えは…。警察・検察が象徴する組織の論理という悪天候のなせる業(ごう)だ。こんな抽象的に言われても良く分かりません。もっと具体的に言うと…。「犯人」とされた看護助手は刑事を好きになって、逮捕される前、何度も自分から警察署に出かけていってる。
 その刑事も、2ヶ月間に、拘置所にいる「犯人」の看護助手に14回も面会している。
 刑事は、取調室で、看護助手にハンバーガーやドーナツを手渡し、そのうえ、ジュースは毎日、差し入れた。いやあ、これは規律違反です。
 ところが、この刑事は、警察署内で出世を棒に振るどころか、警部補から警部に昇進し、さらにはある警察署の刑事課長にまでなっています。出世人事の典型です。
 西山さんは、38通もの供述調書のほか、56通もの手書きの自供書を書いている。
 そして、取調状況のビデオは完璧な自白ビデオになっている。
 その供述調書の一つには、患者が死んでいく表情をずっと見ていたとして、患者の表情が語られている。「口をハグハグさせた」とか…。裁判官は、これを読んで、「きわめて詳細かつ具体的である。とりわけ被害者の死に至る様子は、実際にその場にいた者しか語れない迫真性に富んでいる」と認定した。
 裁判官の事実認定って、こんなにもあてにならないものなんですよね…。呆れてしまいます。
 冤罪を解くうえで不可欠なものは、なにをさておいて、無実を信じてくれる人が存在すること。これは、きっとそうでしょう。
 再審で無罪を言い渡した大西直樹裁判長は、判決の言い渡しのとき、「被告人」ではなく、「西山さん」と呼びかけた。そして、「不当性を伴う捜査があった疑いが強い」、「事件性を認める証拠がない」、「自白の信用性には大きな疑義がある」とした。真っ白な無罪判決です。
 さらに、最後に、「家族や弁護人、獄友(ごくとも)と貴重な財産を手にした西山さん、もう嘘は必要ない。自分自身を大切にして生きていってほしい」と語りかけたとのこと。裁判官が自分の言葉で言ったことから、間違いなく西山さんの心に届きました。
 中日新聞って、本当いい記事を書いたのですね。すごいです。今でもこんなマスコミがいるのを知ると、ついつい、うれしくなりますよね…。
(2022年6月刊。税込1980円)

忘れられた日本憲法

カテゴリー:司法

(霧山昴)
著者 畑中 章宏 、 出版 亜紀書房
 明治22年に「大日本帝国憲法」が発布された。そのときまで、日本には国会がなく、集まって政治を議論する場はなかった。それで発布の前、多くの日本人がこんな憲法をつくってほしいと提案した。それらの提案は、「私擬憲法」と総称されている。私の知っているのは、「五日市憲法草案」。昭和43(1968)年8月に、東京都あきる野市の豪農・深澤家の土蔵から発見された。明治14(1881)年4月から6月ころ議論のうえ千葉卓三郎が起草したもの。 「日本国民は各自の権利自由を達すべし、ほかより妨害すべからず、かつ国法これを保護すべし」という条文があるほか、人権に関する規定が目立つのが大きな特徴。国民の基本的人権を念入りに保障しようとしている。このような「憲法」提案が、なんと90数種も確認されている。これって、すごいことですよね・・・。
 私擬憲法を作った民間人は、自由民権の運動家だけでなく、東北地方の藩校の寮長、越後縮(ちぢみ)を扱う地方の商人、鹿児島の民間人などがいた。
 日本敗戦後の日本国憲法の制定に至るなかでも学者による私擬憲法の提案はありましたが、敗戦によって打ちひしがれた多くの市井の人々は、とてもそんな余裕はなかったのでした。そのためGHQの押し付け憲法だとか口汚くののしる人々がいるのです・・・。
 米沢藩士だった宇加地新八は明治7(1874)年8月に憲法草案を建白した。ここでは、立憲君主制をとり、議会の仕組みも詳しく明記され、女性にも選挙権を認めている。
 鹿児島の「竹下彌平」は、明治8(1875)年3月、新聞への投書として憲法構想を展開した。これは、主権在民人権尊重の思想を主張し、「民会(国会)」を開くべきだとした。
 自由民権運動家として有名な植木枝盛の「東洋大日本国国憲案」は明治14(1881)年8月以降に起草したもの。ここでは革命権を主張している。
 足尾鉱毒事件でも有名な田中正造は、天皇にも憲法遵守義務があると主張した。越後の商人・田村寛一郎が提唱した「憲法案」には、驚くべきことに死刑廃止が明記されている。この田村は自分の子孫が皇后になるなど、想像もしなかっただろうとのこと。つまり、雅子皇后の父、小和田恆(ひさし)の親は小和田毅夫で、その妻・静の父親は、田村の養子だった。いやぁ、こんなに人脈はつながっていくものなんですね。
 それにしても、みんなが憲法の意義をもっと大切に認識してほしいものだと思います。
(2022年7月刊。税込1980円)

キャッチ・アンド・キル

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 ローナン・ファロー 、 出版 文芸春秋
 #MeToo運動は、この一冊から始まった。
 ハリウッドの大御所プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタインの性的虐待疑惑を追いかける若手テレビ記者の調査を、メディア界・政界・司法界の「悪の三位一体」が激しく妨害する様子が生々しく描かれていて、胸が痛みます。というか、セクハラ加害者による執拗きわまりない、えげつない攻撃の数々に胸つぶれる思いです。
 そして、大手メディアが裏切り、またイスラエル仕込みのスパイたちも暗躍して、いったい、この世はどうなっているのか、つい嘆息してしまいました。
被害を受けたと訴えても、その女性が自分のところに戻ってきたらレイプではない。ワインスタインは、こう繰り返し主張した。だが、職場や家庭で避けられない相手から性的暴行を受けたとき、女性が戻ってくることは珍しくないし、むしろ、そのほうがフツーだ。
 トラウマによる心の傷、報復の恐れ、性的暴行の被害者に対する世間の烙印。ワインスタインがメディアを支配していたため、誰を信用していいか分からなくなってしまう。
イスラエル企業(「ブラックキューブ」)は、これまでと違う企業スパイの手法を売り込んだ。その手法のひとつが「なりすまし」。つまり、ブラックキューブの工作員が、別人を装ってターゲットに近づく。
ブラックキューブは、設立当初からイスラエルの秘密諜報機関とイスラエル軍の上層部と深く関わっていた。ブラックキューブの工作員は100人以上、30ヶ国語を操る。ロンドンとパリに事務所を構え、本部はテルアビグの中心にあるガラス張りの高層ビルに置く。そこは、ほとんどの扉に指紋認証機がついていて、社員の机には、20台ものケータイが並んでいる。それぞれが別人格用でナンバーも違う。社員は全員、定期的にウソ発見器にかけられる。
ブラックキューブは、法を平気で破ることで有名だ。ブラックキューブは、オバマ政権の幹部を尾け回し、汚点を探し、イランのロビイストと手を組んで賄賂を受けとっているとデッチあげたり、不倫しているという噂を流したりした。
ワインスタインは、報道機関を動かし、告発者の信用をおとしめる活動を展開した。金持ちの権力者がこれほど大掛かりに人々を脅迫し、監視し、秘密を隠しとおせるなんて、とんでもないことだ。
まったくそのとおりです。背筋が氷ってしまいます。お金があれば何だって、できるのですね…。でも、その社員から著者に内部告発の匿名メールが届きます。性的加害を隠すのに加担したのが恥ずかしいという良心の呵責(かしゃく)からの通報でした。世の中には、やはり良心を捨てきれない人が時に厳然としているのですよね。それが人間社会の面白さです。誰でも、みんながお金に目がくらんで良心を捨てるというのではないのです。
結局、ハーヴェイ・ワインスタインは2018年5月25日、逮捕された。といっても、アメリカでは、その日のうちに100万ドルの保証金を積んで釈放。足首に監視装置をつけられて出所。弁護団は次々と入れ替わり、とうとう23年の懲役刑が宣告され、重犯罪者向け厳重警備施設(ウェンデ矯正刑務所)に収容された。
性暴力の被害者は、被害にあったのに、自分のせいだと感じてしまう。もし自分がもっと強い女だったら、男のタマをけ飛ばして逃げていたはず。でも、そうしなかった。だから自分のせいだと感じていた。彼の前では自分が小さくて、バカで弱い人間になった気がした。レイプのあとは彼が勝った。
今の世の中では、被害者は聖人であることを求められ、聖人でなければ罪人扱いされてしまう。でも、声をあげた女性たちは聖人ではない、ただの人間だった。
ワインスタインにとって、女性を食い物にすることが仕事の一部になっていた。若い女性とのミーティングのはじめだけ女性を同席させ、待ち合わせの時間が昼間から夜に移され、場所もホテルのロビーから部屋に移された。
被害者と示談し、秘密保持契約で練る。しかし、こんな秘密保持契約って、いったい刑事犯罪が成立しても守らなければならないものなのか…。
告発者バッシングにメディアが加担するというのは日本でもありますよね。そして、今度、アベ銃撃事件で責任をとって辞任した中村警察庁長官は準強姦被疑者の逮捕状の執行を差止めた男でした。首相秘書官を5年半もつとめていて、まさに政界の闇を知り抜いた男が、部下のヘマで辞任を余儀なくされたわけです。因果はめぐるということなんでしょうね。
(2022年4月刊。税込2530円)

初心、「市民のための裁判官」として生きる

カテゴリー:司法

(霧山昴)
著者 森野 俊彦 、 出版 日本評論社
 福岡高裁で定年まで裁判長をつとめた元裁判官(23期。今は弁護士)が、その半生を振り返った、大変興味深い本です。
 本の表紙はドイツはハンブルグのアルスター湖の写真で飾られていますが、そのライトブルーの空は著者の心境をあらわすかのように澄みきって、すがすがしさに溢(あふ)れています。
 著者は一貫して裁判の現場にいて、所長にも支部長にもなったことがありません。支部にも若いころ尾道支部にいたのと堺支部にいただけです。そして、家裁に長くいました。最後の福岡高裁の裁判長も、あきらめていたところ、幸運にもなれたようです。
 私の印象に残る福岡高裁の裁判長といえば、西理(にし・おさむ)判事(今は弁護士)と著者の二人だけです。西さんの法廷はピリピリとした緊張感がありました。記録をよく読んでいるので、容赦ない釈明権の行使がありました。なので、裁判官評価アンケートでは絶賛する弁護士と酷評する弁護士と二分していました(全体としては高く評価されていました)。
 著者の法廷は、ほんわかムードのうちにも真の意味の口頭弁論がすすみましたので、裁判官が何を考えているのか、よく分かって、助かりました。定年退官のあと、弁護士会で控訴審における代理人の心得を講義してもらったという記憶があります。
 この本には、著者が実践した裁判官としての裏技(ウラワザ)が二つ紹介されています。その一は、「サイクル検証」です。私も現場が問題になっている案件ではカメラをかかえて一度は現場に行き、たくさんの角度から写真を撮ることにしています。やはり、他人の撮った写真だけでは実感のわかないことは多いものです。同じようなことを、著者は、裁判官として担当している事件の現場に自分の自転車で見に行っていたのです。
 裁判官には「不知を禁ず」という格言があり、裁判官が職務を離れて個人的に仕入れた情報を事実認定の基礎としてはならないことになっている。そこで、著者は、「たまたま」通りすがりに「現場」にぶちあたっただけだから、いいではないかと考えた。なーるほど、そんな弁明もありうるのですね…。
 自転車で行けないところには徒歩で行くようになったので、これは「サイクル検証」とは言えないから、「徒歩(とぼ)とぼ検証」と名づけたとのこと。著者はダジャレが大好きなのです。
 もう一つのウラワザは…。嫡出(ちゃくしゅつ)子3人と非嫡出子1人とのあいだの遺産分割調停事件で、最高裁が平成25年9月に違憲判断を示す前のことですが、嫡出子1.5対非嫡出子1の割合を和解案として示して、双方が受諾したとのこと。たしかに、ときに、こんな折衷案を裁判官に出してもらうと、歩み寄る可能性がぐぐっと高まります。要は、裁判官のやる気と積極性にかかっています。
 著者より3期若い私も弁護士生活50年が近くなりますが、やる気のない裁判官、実体的紛争の解決より形式論理ばかりを振りかざす裁判官があまりに多いのに、「絶望」に陥りそうになっています。たまにやる気があり、事件の適正な解決に努力する裁判官にあたると、ほっとして、救われた気持ちになりますが、それは残念ながら珍しい出会いでしかありません。
 最近の裁判官は全体としてモノトーンであり、自分の本質を見せたがらない、「正解志向」が強く、マニュアルや先例のない問題にぶつかったときの対応力が弱い。これは著者の印象ですが、同感します。
 最高裁の町田顕長官が「上ばかり見る『ヒラメ裁判官』はいらない」、「裁判官の神髄は自分の信念を貫くことにある」と言ったことに著者は驚いたとのことですが、裁判所内部のトップの目から見ても、由々しき実態にあるということだと思います。町田裁判官は青法協の熱心な会員でしたが、青法協が攻撃されたとき、いち早く脱会したことでも有名です。
 そして、私は、こんな「ヒラメ裁判官」を大量生産してきた・しているのは最高裁自身だということも、きちんと指摘しておく必要があると考えています。青法協加入を理由として司法修習生からの任官を拒否し、裁判所内部では裁判官会議を形骸化して、モノ言わないのを習性とする裁判官をつくってきたのは最高裁判所です。その一例が、著者を家裁漬けにし、また、定年間際まで裁判長にしなかったことにあります。
 先輩裁判官が上からいじめられ、任地や給料で差別されるのを見せつけられる後輩は、次第に独立独歩の気概を失い、ことなかれに陥ってしまうのは必然です。福岡県弁護士会の会報に裁判官評価アンケートの意義をふくめて、そこらあたりを詳しく論述していますので、本書とあわせて、ぜひ一度読んでみてください。著者から贈呈を受けましたので、さっそく2日かけて読了しました。今後ますますのご活躍を心より祈念します。
(2022年9月刊。税込2420円)

立てないキリンの赤ちゃんをすくえ

カテゴリー:生物

(霧山昴)
著者 佐藤 真澄 、 出版 静山社
 広島市にある安佐(あさ)動物公園に赤ちゃんが生まれました。ところが、この赤ちゃん、生まれてから一晩たつのに立った様子がない。よく見ると、うしろ足の格好が変だ…。足先が本来なら曲がらない方向に曲がっているから、立てないのだ。診断名は、重度の屈腱(くっけん)弛緩(しかん)。屈腱がダランと伸びきっている。
 キリンが立てないと、母・キリンのおっぱいを飲めない。母キリンのおっぱいは地面から高さ2メートル。立ったままで授乳する。赤ちゃんキリンは立たなければ、お母さんキリンのおっぱいに吸いつくことができない。
 キリンでは、先天的にしろ、後天的にしろ、立てない状態では、最終的には衰弱して死を迎える。人工ミルクを与えても、胃腸の働きが悪くなって、消化不良となって、衰弱してしまう。
 母キリンは赤ちゃんキリンを足で蹴ったりする。これは、いじめではなく、早く立ち上がりなさいという合図。でも赤ちゃんキリンは自力で立ち上がることができない。そこで、飼育員たちは後ろ足にギブスをはめることにした。
 ところが、赤ちゃんキリンがどんどん大きくなっていくので、ギブスの装着は頻繁に変える必要がある。そのため、大勢の飼育員がキリンを取り囲む。それに平気なキリンになってもらわないといけない。
 大きくなると、麻酔するしかない。でも、キリンは4つの胃をもっているので、横になったら胃が圧迫されたりして、誤嚥性肺炎になったりする。
 でもでも、麻酔注射も無理になってきた。しかたなく麻酔銃を使う。赤ちゃんキリンは、銃を見ると警戒するようになった。そして、銃を撃つ人はキリンに嫌われる。すると、その人だけ嫌われ者になってもらい、他の飼育員は「いい人」を演じる必要がある。なーるほど、微妙なんですね、キリン心も…。
 麻酔したときも、キリンの首はある程度は起こしておかないといけない。首の保定(ほてい)も大変。
 赤ちゃんキリンが大きくなって、ついにギブスでも限界がきた。さあ、どうする…。
 広島国際大学には、義肢装具学専攻を含むリハビリ学科があることをHPで発見し、そこにSOSを送り、受け入れてもらえた。大学で赤ちゃんキリンの義肢を何度もつくってもらうのです。なにしろキリンって、体重が1年で200キロも増える。赤ちゃんキリンは、生まれたとき体重57キロだったのが、3ヶ月で120キロ、倍以上になった。
義肢装具士は、厚労省が認定する国家資格。知りませんでした。
 装具バージョン4のあと、ついに、キリンは、装具をはずして歩けるようになった。す、すごーい。
キリンの食事は、1日に枝つき木の葉を10キロ(可食部は3~5キロ)。これに、乾燥させたマメ科の牧草5キロ、固形飼料(ペレット)5キロ。このほか、リンゴや小松菜などの青菜を0.5キロをおやつとして与える。
 2歳(2022年4月現在)のキリン「はぐみ」は、身長350センチ、体重350キロ。いやはや、なんと大きいことでしょうか…。育ち盛り、わんぱく盛り。生まれたときから人間に慣らされているため、飼育員の帽子をかじったり、メガネをとろうとしたり、ちょっかいを出してくる。これは大変ですね…。でも、なんだかホンワカ心が温まりますよね…。
 世界中のキリンは、キタキリン、ミナミキリン、アミメキリン、マサイキリンの4種。日本にはアミメキリンとマサイキリンがいる。広島の安佐動物公園のキリンは、全部、アミメキリン。
 アミメキリンは、東アフリカのサバンナに生息する。1頭のオスと2~3頭のメス、その子どもを加えた10頭ほどの群れで生活している。
 アミメキリンは、生息数が1万頭以下。過去30年間に15万頭以上が10万頭以下にまで減ってしまった。日本の動物園には、58園・館で190頭のアミメキリンが飼育されている。動物園の飼育員って、安月給にもかかわらず、好きで好きで仕方がないのでしょうね…。とても面白くて、一気読みしました。
(2022年7月刊。税込1540円)
 暗くなるのが早くなりました。薄暗くなると、台所の窓にヤモリがへばり着きます。2匹出てくることもあり、少し離れたところでじっと静止しています。夜12時前には姿を消します。
 自然が近いせいか、家の中はあちこちに大小のクモが徘徊しています。庭にはモグラがいて、たまに地上でモグラの死骸をみます。そして困るのがヘビです。突然出くわさないように心がけています。
 今はピンクのフヨウが咲いています。リコリス(ヒガンバナの一種)が庭のあちこちに咲きはじめました。燃えるような赤、やさしいクリーム色、そして純白の花が秋到来を告げます。
 朝はまだ朝顔がたくさん咲いて迎えてくれています。いかにも元気なので、おはようと声をかけます。

福岡県弁護士会 〒810-0044 福岡市中央区六本松4丁目2番5号 TEL:092-741-6416

Copyright©2011-2025 FukuokakenBengoshikai. All rights reserved.