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先生が壊れていく

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著者:中島一憲、出版社:弘文堂
 欠勤依存症という言葉をはじめて知りました。出勤困難症候群をくり返すことによって起きるものです。買い物依存症、ギャンブル依存症と同じく、プロセス依存と呼ばれる病理だそうです。学力優秀な学生が、社会性が未熟なまま教師になると挫折する場合があります。教科書指導はできても、生徒指導で壁につきあたるのです。
 指導力不足教員が少なくないのも現実のようです。でも、わがままな親は、それ以上に多いでしょう。親が商業主義に無批判に乗せられていたら、子どもが何の疑問も感じなくなるでしょう。まじめな教師は、そこで板バサミ状態になり、ノイローゼになってしまうのです。
 だから、うちは中高一貫の私立に入れるんだという親も多いわけです。でも、みんなが私立に入れるわけではありませんから、社会全体としての解決にはなりません。
 私はいま2校目の中学校の外部委員をつとめています。といっても年に2回ほど、中学校へ出かけていって校長先生と話しをして帰ってくるだけです。それでも、中学校の実情の一端に触れることができます。非行や不登校やいじめ、教師の体罰など、問題は山積していますが目をそらすわけにもいきません。弁護士会としては、もうひとつ、法化社会をめざしての法教育も実現させなければいけません。

図説・古代ローマの戦い

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出版社:東洋書林
 ハンニバルのカンネーの戦い、カエサルのヴェルキンゲトリクスとの戦い(『ガリア戦記』に出てくる)などが図面で解説されているので、ビジュアルによく分かる。

ヴァレンシュタイン

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著者:シラー、出版社:岩波文庫
 ベートーベンの第9交響曲の歓喜の歌の作詞者がシラーだとういことは知らなかった。ゲーテと同時代(18世紀)の人。17世紀半ばの30年戦争のときに起きた、皇帝軍の有力将軍の反乱をテーマとする歴史悲劇。さすがシラー、一気に読ませる。

北島亭のフランス料理

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著者:大本幸子、出版社:NHK出版
 オーナーシェフは1951年に筑後市で生まれた。高校生のころは札付きの不良学生だったという。それがロイヤルに入り、フランスにも渡って料理人として修業を積む。この本は朝7時からの「北島亭」の1日を厨房に入って追う。しかし、シェフは朝7時に店にはいない。弟子たちに働かせてシェフはまだ寝ている。もちろん、そんなことはない。シェフは朝7時には築地の魚市場に自ら買い出しに出かけている。その日の新鮮な食材を見て料理を考え、素材を生かす工夫をこらす。肉は芝浦の食肉市場で仕入れる。
 厨房の料理長の主たる任務は、全体の動きを把握して進行を指揮すること、出来上がる料理の味を確認すること、盛り付けを確認することである。プロにしか出せない味、食通をうならせる、バラ色の極上ステーキ、300グラム。そんな究極の味が出来上がる過程が刻々と紹介されていく。あー、こんな店で極上の味を堪能してみたい・・・。思わずツバをゴクリと飲みこんでしまった。そんな美味しい本だ。

99歳まで生きたあかんぼう

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著者:辻仁成、出版社:集英社
 知人のNAOMIさんから面白いよと奨められて読んだ本。たしかに頁をくるのがもどかしいほど、ぐいぐいと魅きつけられて読んでいった。1人の男が苦労してレストランのシェフとして成功する。しかし、慢心があれば逆境にも落ちこむ。それでも、さらに努力して乗りこえる。料理が国王の前に次々に出されていった。ヒラメのカルパッチョはオリーブオイルと塩がかかっているだけだが絶品だった。焼き蛤は殻ごと炭火で焼いたために、真っ黒な塊で出てきた。白いお皿に真っ黒な物体がごろごろ。国王に対して失礼ではないのか、と政府の人間は顔を強張らせた。ところが、殻を開けた途端、会場に潮の香りが立ち込めた。そして中からは生まれたてのあかんぼうのような蛤の身が現れたのだ。汁を一口、蛤をつるり、国王は思わず、唸り声をあげた。おいしいものを知り尽くした国王だけに、本物のおいしさがわかるのだ。
 スズキのポワレは油を使わず、鉄板の上でかりかりになるまで皮を焼いた。しかも身は引っ繰り返し弱火でゆっくりじっくり火を通しただけの究極の品。ソースなど使わない。ちょっと塩がまぶされただけだったが、これがうまい!そして最後のメイン料理に一同、目が点になる。農園でとれた旬の野菜の温かいサラダだ。国王の口の中で野菜たちが歌を歌う。素材の良さを生かした究極の味を見事に実現し、大勢の子や孫たちに囲まれて99歳で大往生をとげる。読んでいて、心をほのぼのと温かくしてくれるいい本だった。

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