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万里の長城、攻防三千年史

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著者:来村多加史、出版社:講談社現代新書
 私も万里の長城には2回のぼりました。八達嶺と嘉峪関です。
 どうしてこんな長城をつくったのか。本当に役に立ったのか。そんな疑問をずっと抱いていましたが、この本を読んで少し疑問が解消しました。長城には見張り台兼ノロシ台がありました。その構造が図示されています。
 もちろん、長城をつくただけで国を守れるわけではありませんでした。内部の支配体制が内紛などでガタガタになっていたら、外敵にかなうわけはないのです。新書版ですから、コンパクトな解説書として、すっと理解できるところがありました。

身近な雑草のゆかいな生き方

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著者:稲垣栄洋、出版社:草思社
 ガーデニングをこよなく愛する身としては、雑草の生き方をとても愉快に表現することはできません。むしろ、正直いって炎天下に雑草取りをさせられてクラクラしそうになる憎い敵でしかありません。でも、この本を読むと、そんな雑草ではありますが、必死に生きのびる工夫をしていることが分かり、敵ながらアッパレとほめてやりたくもなります。
 ひところセイタカアワダチソウが花粉症の主犯として騒がれていましたが、今では冤罪だったことが明らかにされています。しかも、セイタカアワダチソウは、自家中毒症のためひところの勢いを失ってしまいました。
 わが家の庭にも踊子草(オドリコソウ)が咲きます。植えた覚えはありませんから、これも雑草です。伊豆の踊子を連想させる可憐なピンクの小さな花を咲かせます。だから、雑草だからといって抜く気にはなれません。
 オオバコは踏まれ続けなければ生存できない宿命にあります。踏まれには強いけれど、ほかの植物との生存競争には弱いからです。わが庭の当面の強敵はハマスゲです。地下に塊茎をもっていますから、地表に出ているところを刈りとってもすぐに生えてきます。なべて生き物は、たくましいのです。

モテたい脳、モテない脳

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著者:澤口俊之・阿川佐和子、出版社:KKベストセラーズ
 阿川佐和子の超真面目な対談集です。6歳までの子どもにテレビを見せると脳に悪い。テレビはパラパラ変わる刺激があるけれど、子どもは単に見ているだけで脳は働いていない。集中力が落ち、注意力が散漫になる。テレビゲームも脳(前頭連合野)を使わないので、子どもの成長にとってよくない。子どもにとってよいのは、外で、子ども同士で遊ぶこと。
 人類の歴史は連綿と続いてきたように見えるが、実は、ごく一部の人たちの遺伝子しか伝わらない。今の人類も、20万年ほど前にアフリカに住んでいた数千人の人たちの遺伝子を受けついだもの。人間とは何かを考えさせてくれる刺激的な面白い本です。

ゴー・フォー・ブローク

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著者:渡辺正清・出版社:光人社
 Go For Broke! 撃ちてし止まん。これが日系2世部隊「第442連隊」のモットーだった。第2次世界大戦中、アメリカ本土の日系人は敵国人として強制収容所に入れられ苦難の日々を過ごした。そのなかからアメリカ軍へ志願した若い2世が1200人ほどいた。ハワイでは1万人の2世が志願し、2700人が入隊を許可された。
 彼らはどこで戦ったか?イタリアとフランスの冬山のなかで切りこみ隊のようにつかわれ、実に大きな犠牲を払って、ドイツ軍を撃破していった。戦後まで生き残った日系2世兵士が、かつての激戦地であるイタリアとフランスの都市を訪問し歓迎されている状況も描いている。わたしは日本国籍だが、あなたはアメリカ市民です。日本人として恥ずかしくないように、あなたの国アメリカのために戦いなさい。これは、母親が息子の日系兵士におくった言葉である。

ワシタカ類・飛翔ハンドブック

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著者:山形則男、出版社:文一総合出版
 大空を悠然と飛ぶトビやワシ・タカ類を見事にとった写真集。ノスリ、サシバ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ツミ、チュウヒなど、知らない鳥もたくさんいる。
 空高くトンビの飛ぶのを見たことはあるが、あまりワシタカ類を見たことはない。一度、大空でお目にかかってみたいもの。『WATARIDORI』は渡り鳥を主人公としたフランスの映画。その映像のすばらしさに感嘆したが、小型飛行機で撮影されたことを知って、2度びっくりした。

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