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歴史を読み解く

カテゴリー:未分類

著者:服部英雄、出版社:青史出版
 蒙古襲来のとき(文永の役、1274年11月26日)、モンゴル・高麗連合軍4万は、赤坂山占領を目標としていました。赤坂山とは、のちに福岡城が築かれたところ、つまり今の裁判所を含んだ一帯のことです。守る日本側が奮戦して、モンゴル軍のナンバー2の重要人物が日本の流れ矢にあたって舟に運ばれるなど、モンゴル軍は初戦に敗れて、海上に逃げ戻った。そこへ、夜半の嵐(台風ではない)が吹いた。モンゴル軍は、季節風のことを考えると、これでは時間切れと判断して自主的に撤退した。こう考えるべきだとされています。なるほどと思わせる説得力のある説です。
 福岡城には天守閣はなかったという事実も立証されています。といっても、天守台はあったのです。ただ、それは五層の天守閣というものではなく、二層の矢倉というべきものでした。
 ところで、天守閣というのは、落城時に、城主の切腹までの時間を稼ぐ役割がある建物だというのです。初めて知りました。時間を稼ぐために、天守閣への一つしかない入口は必ず迷路になっていて、外部から容易には入れない構造になっていたそうです。
 うーん、なるほど、歴史にはまだまだ知らないことがたくさんあるようです・・・。

戦士の値段

カテゴリー:未分類

著者:北井亮、出版社:太田出版
 イラクに派遣された自衛官が戦死したときには、2億5000万円の補償金が出るそうです。政府からの賞じゅつ金9000万円、首相からの特別褒賞金1000万円、イラク保険(1ヶ月1万5610円の掛け捨て保険。PKO保険)1億円、団体傷害保険(防衛庁共済団体傷害保険)2618万円、退職手当2170万円、葬祭補償138万円、埋葬料・弔意金64万円、戦地手当53万円、派遣手当48万円、夜間特殊業務手当1万円の合計です。ところが、これは一時金であって、このほか遺族補償年金として月に77万円が支給されるのです。遺族補償年金769万円、遺族共済年金55万円、遺族基礎年金103万円の合計です。
 自衛隊には24万人の自衛官がいて、5兆円ほどの年間予算を執行する世界有数の軍隊であることは争いようのない事実です。陸上自衛隊には、1020両の戦車、980台の装甲車、90機の対戦車ヘリコプター・コブラがあり、バズーカ砲も3190門もっています。自衛官の出身地として、九州・沖縄は28.5%を占めています。
 自衛官の処遇を知るための分かりやすいハンドブックです。

失敗から学ぶ

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著者:若宮健、出版社:花伝社
 弁護士という職業は、日々、人間(ひと)の失敗に直面し、その後始末をいかに手際よくさばいていくか、ということに尽きます。失敗に直面したら、たいていの人はパニックに陥ります。日頃は冷静沈着だとしても、一瞬のうち、そんなゆとりは吹っ飛んでしまうものです。そんなときにはやはり岡目八目。他人の冷静な目に頼るべきです。そこに弁護士の存在意義(レーゾン・デートル)もあります。
 この本は、いろんな業種の経営者18人の失敗体験が語られています。原因と教訓が分かりやすいかたちで紹介されていますので、倒産の相談を受けることの多い弁護士にとっても参考になります。
 自動車のトップ・セールスマンだった著者は、精鋭だけをそろえれば商品は売れると思っている人が多いが、それはかえって良くないと言います。一人ぐらいは落ちこぼれがいた方がチームに潤いを与え、潤滑油の役目を果たしてくれてよいからだ。精鋭ばかり集めると社内が息苦しくなって、いさかいが多くなる。
 また、車を売るときには、心底から嫌いな客に我慢して売るより、その客を捨てることによって、その1台分を取り戻すために、より多くの客を訪問したり努力する。その方がかえってよい。心底から嫌な客に売るのは精神衛生上もよくない。トップセールスマンを目ざすなら、心底から嫌な客には車を売ってはいけない。
 なるほど・・・。私は、さすがトップセールスだった人の言うことは違うと感心してしまいました。ペラペラしゃべるセールスマンは二流の営業マンだ。一流の営業マンは、聞き上手だ。こういう指摘もあります。やっぱり、そうか・・・。失敗から学ぶことは、やはり多いようです。

動物が好きだから

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著者:増井光子、出版社:どうぶつ社
 著者は上野動物園の園長もつとめ、女性獣医の草分け的存在です。67歳になるのに、騎乗マラソンとも言うべきエンデュランスに出場し、馬に乗って21時間とか4時間走り続けたというのですから、タフそのものです。馬に乗って走るから楽かと思うと、決してそうではない。馬にあわせて、馬上で人も同じように走っているのと同じだけの負荷がかかっている。私は馬に乗って走ったことはありませんが、なんとなく分かります。
 子どものころから動物が好きで、獣医になって動物園に入るまでの苦労が語られています。なにごとも先駆者は大変です。動物園って、動物を虐待しているところではないかという見方があります。でも、決してそうではないと著者は訴えます。地球上の野生動物で絶滅しかかっている種は多い。それを保護している役目も果たしている。しかも、野生動物と人間を結びつける場でもある。そう強調しています。なるほど、と思いました。
 動物園で一番人気は、ゾウ、キリン、ライオンだそうです。なるほど、なるほど、よく分かります。私も、子どもたちが小さいときには動物園に何度も連れていきました。大人も落ち着くところなんですよね。しかも、童心に帰ることができますし・・・。

コスモス・オデッセイ

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著者:ローレンス・M・クラウン、出版社:紀伊国屋書店
 野球ボール大の原始宇宙では、1秒の1000兆分の1兆分の1で、銀河系の恒星すべてがその一生の間にうみ出すより多くのエネルギーが今日の原子ひとつの大きさの空間を通り抜けた。その結果、粒子は10億分の1秒ごとに何十億回も正体を変えることがあった。このとき、想像しうる粒子はすべて創造された。
 こんな文章が登場します。もちろん、私にはさっぱり理解できない状況です。でも、なんだか、すごいことが原始宇宙で起きたんだなというくらいは想像できます。
 私は昔から、夜空はなぜ暗いのか、疑問をもってきました。なぜなら、宇宙には無限の星があるわけですから、夜空を見上げたら、どの1点にも星があってまたたいているはずだからです。ところが、夜は暗く、星は数えられるだけしか見えない(もちろん、空のきれいなところでは無数の星が見えます)。
 実は、これは19世紀のドイツの天文学者オルバースが提起したパラドックスなのです。宇宙は有限であり、光の速さも有限なのだから、有限の距離の星の光しか人間は見ることができないから夜は暗いというのです。ふーん、なんだか分かったような分からないような説明です。
 我々は、みな星くずの子どもである。私たちの身体を形づくる原子は、それぞれ、かつて、ある恒星の内部にあった。そうなんだ・・・。星と人間は同じものなんだ・・・。 一度に人間が吸う息のなかに酸素原子は、10の22乗の6倍ある。すると、ユリウス・カエサルが殺されるときに吐いた息のなかにあった原子が、現代の私たちの吸う息に含まれる原子のなかにある確率は100分の99である。こんな計算がなされています。ほんまかいな。思わず、そう叫んでしまうような話が満載の本でした。私はよく理解できないながらも、そのスケールの大きさ、微小さに感嘆してしまいました。

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