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南極って、どんなところ?

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著者:柴田鉄治、出版社:朝日新聞社
 南極大陸の昭和基地で越冬生活した人にとってのいちばんのお土産品は、なんとキャベツだそうです。キャベツの葉をなまでかじる。これが涙の出るほどうれしいことなのです。
 新鮮な野菜に飢えているからです。といっても、最近は、野菜を室内で生産できる設備もあるようです。そう言えば、宇宙ステーション(このところ、その話題がなぜかマスコミには出てきませんね・・・。これも例のアポロが月まで本当に行ったのかどうか疑われていることに関連があるのでしょうか・・・)でも、野菜づくりが課題になっていましたね・・・。
 南極大陸の大きさは日本の33倍、しかし、インド大陸の4倍でしかありません。冬はマイナス45度。しかし、夏の昭和基地には雪がなく、天気のいい日には布団を屋外に出して干すそうです。南極大陸はどこの国の領土でもないと思っていましたが、なんと7ヶ国も領土宣言をした国があるそうです。日本は、もちろん領土宣言なんかしていませんが、40人もの越冬隊員がいるそうです(女性も、最高4人)。
 アザラシとペンギンは潜水するときには正反対の行動をとるそうです。アザラシは潜水する直前に息を吐き出し、ペンギンは逆に息を吸いこみます。アザラシは潜るときには楽でも、浮上するときに必死に泳がなくてはいけません。ペンギンは息を吸って浮力があるので潜るのに必死だけど、浮上するのは楽々なのです。初めに楽をするアザラシと、後で楽をするペンギンという違いがあるのです。面白いですね。
 南極大陸では隕石がよく見つかります。なんと、アメリカが発見した1万個を抜いて、日本は1万6千個も発見し保有しているというのです。月隕石が9個、火星隕石も6個もっています。月隕石や火星隕石というのは、小惑星の衝突を受け、クレーターができるときに地表から跳ね飛ばされた岩石です。300万年前に火星から飛び出して、数万年前に地球に落ちてきたというのです。300万年近くも惑星のあいだの宇宙空間を漂っていたというとんでもないスケールの話に、ボー然としてしまいました。
 南極大陸に取り残され、冬を生き抜いたカラフト犬のタロとジロの話も出てきます。今でもはっきり覚えています。1959年1月のことです。私は小学生でした。
 南極大陸の氷が地球の温暖化によって溶けつつあるという報道もあります。良好な自然環境を子孫にきちんと伝え残すのも私たちの責務のひとつではないでしょうか・・・。

平家物語図典

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著者:五味文彦、出版社:小学館
 平家物語、つまり源平合戦の様子やその当時の人々の生活が絵巻物によって解説されていて、大変わかりやすい本になっています。
 日本の弓は、本来は木製だった。日本の馬は、今の体高160センチをこえるサラブレッドより15センチ以上も低かった。でも、それはアジアの草原馬からみて平均的なもので、日本の馬だけが低かったのではない。ということは、蒙古の馬もサラブレッドほどの体高はなかったということでしょうか・・・。大鎧などの武具を着装した騎兵は体重をふくめて100キロを超えるので、それを乗せる馬は気性が荒くなければ、とてももたなかった。明治以前の日本には去勢の技術はありませんでした。
 壇ノ浦合戦で最終的に源氏に敗れた平家は安徳天皇以下、三種の神器とともに入水した、というのは知っていました。しかし、それをしたのが平清盛の妻時子であり、それが平家の宿敵、後白河法皇へ一矢を報いるための時子の強い意志にもとづくものであるという解説を読んで、なるほど、そうだったのかと思わず膝をうってしまいました。
 平氏も源氏も、その一族のなかは決して一枚岩ではなかったということも語られています。それぞれの一門内で激しい抗争があっていたのです。
 庶民の生活も少し紹介されています。料理は必ずしも女性の仕事ではなく、魚肉を切り分けたり盛りつけをするのは男の仕事でした。まな板で鯉を切り分けている夫の手もとを眺めながら、頬づえをついて、あれこれ注文をつけている妻の姿が絵に描かれています。日本の女性は平安時代の昔からたくましかったことがよく分かります。
 カラー写真を眺めているだけでも楽しい図解・平家物語です。

「ソニー本社 6階」

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著者:竹内慎司、出版社:アンドリュース・プレス
 かつて日本を代表する超優良企業であったソニーも、いまや莫大な借金をかかえて哀れな状態に転落しています。
 この本は、残念なことに読みやすくはありませんが、ワンマン社長のもとでゴマスリ、無能経営陣がいかにして会社をダメにしていったか、体験を通じて明らかにしています。
 サラリーマンの心得。上司と意見を異にしたときにはすぐに反論しない。どうしても納得いかないときは、時間をおいておもむろに切り出す。それでも上司が考えを変えないなら、引き下がる。自分が正しいと思うことを主張し続けるより、上司の心証を害さないことの方を重視すべき。上司から検討を指示されたら、3つの選択肢を提示する。
 著者はソニーの大失敗のひとつに、アメリカの映画会社(コロンビア・ピクチャーズ)を買収したことをあげています。これで、少なくとも1000億円の損失をソニーにもたらしました。ワンマン社長の弊害を象徴するビデオがある。社長が出席する会議のため1回きりしか上映しないビデオのために1000万円をかけてビデオがつくられた・・・。なんと、なんと、開いた口がふさがりません。ワンマン社長に対して意見する人は誰もいない。会議で社長が発言すると、皆ペコちゃん人形と化した。プチ・マスゲーム状態だった。うーん、ひどい・・・。
 ソニーがかかえた1兆5千億円もの借金、2900億円という赤字はまことに莫大なものがあります。しかし、ワンマン社長は、やめるときに16億円もの退職金を手にしたというのです。現場では1円以下のコストダウンに必死になっているというのに、雲の上のトップはケタはずれのムダづかい、そして私腹を肥やしているのです。こうしてみると、資本主義社会って、ホント狂っているとしか言いようがありませんよね・・・。

完全図解・大冒険術

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著者:かざまりんぺい、出版社:誠文堂新光社
 大人になった今、私はアウトドア生活は、とても耐えられそうもありません。でも、小学生のころはカエルを捕まえて、平気で両足をもいでザリガニ釣りのエサにしたり、お尻にストローをつっこんで空気を入れてパンパンにお腹をふくらませて池面に浮かべるなんてことをしていました。そうそう、近所に背の高い雑草の茂る広いヤブがあって、そこに秘密基地をつくり、チャンバラゴッコなどをしていました。子どもは、周囲にうじゃうじゃいましたから、いつも群れをつくって野外で遊んでいました。
 この本には、飲める水のつくり方、火の起こし方、鳥や魚の捕まえ方、その調理法が原始的材料をつかってできることが図解されています。眺めているだけで知識がつき、また、子ども心に戻れます。鍋や釜なしでも料理がつくれるというのです。竹筒を鍋の代用にしたり、ご飯を炊くこともできます。石を燃やして石焼き料理にしたり、焼き石料理というのもできます。なるほど、なるほど・・・。災害時のサバイバル術を身につけるのにも役に立ちそうです。

驚異の古代オリンピック

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著者:トニー・ペロテット、出版社:河出書房新社
 古代オリンピックは紀元前776年から紀元後394年までの1200年のあいだ、4年に1度、1回も欠かさずギリシアのオリュンピアで開催されました。当時の人にとってオリンピックを見ないで死ぬなんて、大変な不幸でした。
 選手はみな全裸で出場します。肉体をさらけ出すのを恥ずかしがるのは野蛮人だけ。生まれたままの姿で戦うのは、社会階級を脱ぎ捨てることの象徴でもあります。
 ただし、協議への参加が認められるのはギリシア人の血を引く自由民の男性だけで、女性や奴隷、外国人の参加は認められていませんでした。
 映画「ベン・ハー」に出てくる戦車競技はかなり正確に再現されたものであり、これはオリンピックの2日目に開かれた。オリンピック3日目には、ゼウスの祭壇に雄牛100頭のいけにえを捧げる儀式がとり行われた。当時、肉はとても高価なものだったので、庶民の大半にとっては、いけにえの儀式は肉を味わう唯一のチャンスだった。
 私がオリンピックに関心をもったのは、1964年の東京オリンピックだけです。なにしろ、このとき私は高校1年生でした。日本の女子バレーボールの決勝戦などを興奮しながらテレビで見ていた記憶があります。それ以降、私はテレビは見ませんし、見るスポーツ全般に関心をなくしましたので、オリンピックなるものは大晦日の紅白歌合戦と同じで、世間でなんかやってるな、という感じで、まったく関心がありません。
 まあ、こんな変わり者がいてもいいんじゃないでしょうか・・・。おまえは一体何が楽しみなんだ。まさか私にそんなことは訊きませんよね。ほれ、いま、あなたが読んでいるこの文章こそが、私の楽しみなんですから・・・。本を読み、文章を書くこと。そして、昼間の明るいうちには花と生きものの世話をすること。これが私のなによりの生き甲斐なんです・・・。まあ、そうは言っても、オリンピックを見て楽しむのを否定しているわけではありません。人それぞれ、好き嫌いはあり、その多様性をお互いに認めあって、この世は成り立っている。このことを確認したいだけです。くれぐれも変わり者は抹殺せよ、なんて思わないでくださいね。今度はオリンピックは北京であるんでしたっけ・・・。交通渋滞が心配です。今でもすごいんですから、いったいどうなるんでしょうか・・・。

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