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在日米軍最前線

カテゴリー:社会

著者:斉藤 光政、 発行:新人物往来社
 ミサイル防衛とは何か。それは敵国から飛んでくる弾道ミサイルをいち早く高性能のレーダーでキャッチし、着弾前に撃ち落とす防空システムのこと。日本が仮想敵国としているのは、もちろん北朝鮮と、その背後に控える中国だ。
 日本版ミサイル防衛網は、とりあえず、PAC3を4個高射群、SM3搭載のイージス艦4隻、FPS-5を4基調達することにした。その費用総額は1兆円に達する。
 しかし、その信頼性や命中精度などに多くの問題点を抱えている。実際、弾丸を弾丸で撃ち落とすようなものだ。本当に当たるのか?
 ミサイル防衛は、高価な割に実用性がほとんどない(アメリカ物理学会)。PAC3のカバー範囲は、現用型(PAC2)の4分の1程度(航空自衛隊幹部)と厳しい指摘がなされている。システム全体の命中率は、50%かもしれないし20%以下かもしれない。
 ええーっ、1兆円もかける事業なのに、はじめから2割以下の命中率だろうというのですから、呆れてモノが言えません。
 日米安保条約にある「極東条項」は、在日米軍の基地使用を「フィリピン以北の韓国と台湾地域」に限定したもので、アメリカ軍の暴走を防ぐためにもうけられた。しかし、アメリカ軍は、第5空軍と第13空軍の担当エリアをアラビア海にまで広げた。統合司令部をこれまで通り横田に置いておくと、この「極東条項」に抵触してしまう。
もともと、アメリカのミサイル防衛はアメリカ本土と日本にあるアメリカ軍基地を守るためにある。日本の防衛は二次的なものにすぎない。
 北朝鮮の軍事力は、資金不足から、この10年間、まったく近代化していない。頼りは、世界最大規模の特殊部隊と化学兵器などの大量破壊兵器だ。
 ノドンの精度は低い。国会議事堂を目標にして、2発中1発が山手線内に落下するレベルでしかない。ミサイルに搭載できるほど核弾頭の小型化には成功していないと見られる。北朝鮮を軍事力で追い詰めてしまうと、かえって危険なように思います。
 三沢基地から飛び立ったF16はすでに11基が墜落した。2年に1機の割合で墜落している。事故の要因は、安全性を犠牲にしても性能を第一とする戦闘機の特性にある。
 イラク戦で対地上部隊用に使われた高性能爆撃クラスター900発のうち、1割を投下したのは三沢発の機体だった。
 私たちは、いま日本にいるアメリカ軍、そして自衛隊の装備やその実体について、あまりにも知らない、知らされていないということがよく分かる本です。
(2008年9月刊。1600円+税)

強い会社は社員が偉い

カテゴリー:社会

著者:永禮 弘之、 発行:日経BP社
 成果主義制度は、実は人件費削減の方便だった。日本企業は正社員を重用するどころか、正社員を減らす方向に進んでいる。派遣社員やパートに仕事を任せ、業務の多くをアウトソーシングし、コストダウンを徹底的に行うことで、短期的な利益を確保していく。そして、仕事のやりがいや雇用の安定に対する労働者の満足度は長期的にみて下がっている。
 この底流には株主資本主義という考え方がある。株主は短期的な株価上昇を求め、短期的な利益追求に走りがちである。そんな企業は、社員を資産として見ず、コストとみなして切り捨てる。その結果、会社と社員は友好関係から敵対関係になった。
キャノンは大分だけで1200人もの従業員を首切るそうです。赤字どころか、この1年間で2800億円の余剰金を出していながら、です。日本経団連の御手洗会長の会社ですから、日本の企業の将来はない。というか、日本の若者の未来を奪う経済界は、自分さえよければいいと考え、日本の将来をダメにしています。そのくせ、若者に対して愛国心の欠如を云々というのですから、まさしく噴飯ものです。プンプンプン。
 著者は、短期的利益だけを追求し、個人をないがしろにする経営は間違いだと断言します。そして、会社の中でのびのびと、しかし厳しく仕事をする正社員。彼らこそ日本企業の明日をつくるのだと強調します。まったく同感です
 社員を人件費というコストとして見るのではなく、顧客への価値、バリューを生み出す源泉としてとらえ、社員の活用を第一に考える経営が今こそ必要なのだ。本当にそうだと思います。
 差別的な扱いを受け、低賃金に甘んじる非正規社員が増える一方で、正社員は人員削減のしわ寄せによる仕事量の増大と成果主義の導入による目先ばかりの社内競争によって、心も身体も疲れている。
 顧客や社会に役立つという視点を第一にすることで、仕事への使命感が芽生え、そこにリーダーシップが生まれる。リーダーシップという土台の上に、仕事に必要な経験やスキル、知識を身に着けていく。
 気分障害(うつ病など)の患者は、1999年から2005年にかけて、20代で3万1000人から8万9000人に、30代で5万6000人から16万2000人に、それぞれ3倍も増えている。いやあ、これって大変なことですよ。次代を担う世代がこれでは、本当に日本の将来はありません。
 偽装請負までしてワーキングプアの非正社員を増やす一方で、最高益を更新し続けることが「優良企業」と言われる会社の望ましい経営の在り方なのか、考え直すべきだ。まったくそのとおりです。日本経団連は根本的に間違っています。無責任ですよ。
 日本企業の若手社員は、自分の勤める会社を見限り始めている。2000年以降、大卒新入社員全体の3分の1が、入社3年内に会社を辞める。
 短期の業績に振り回される成果主義人事制度は、高い能力を活かせる仕事があるからこそ会社に長くコミットしたいという人にとっては魅力的でない。
 顧客への高い価値を創造できるような優秀な人は、会社が短期の成果に右往左往しないで、自分の得意技を信じて、魅力的な仕事を任せてくれることを望むものだ。
 仕事をワクワクしたものにするには、中身も大事だが、自分の意思で選ぶことができるかが効く。社員の働く意欲と能力を高めるには、本人がやりたいことをやってもらうのが一番の近道である。人間の創造性を伸ばすには、自発性が大切なのだ。
 社員を評価するときのポイントは、あくまでもチームの業績への貢献度に置く。
 昔と比べて、上司と部下との濃密なコミュニケーションが少なくなっている。
 実は、この本に書かれていることは、弁護士にとっても大いに参考になる内容でした。
(2008年10月刊。1600円+税)

ブログ論壇の誕生

カテゴリー:社会

著者:佐々木 俊尚、 発行:文春新書
 私も遅ればせながら、ブログを開設しました。実名で、顔写真も入っていますので、この書評以上に慎重に書いています(ゴメンナサイ)。
 いま、日本でブログを開設している人は868万人もいるそうです。全人口の7%というのは驚異的な数字です。おかげで、2006年末、日本は世界でブログの多い言語のナンバーワンで、37%占める。1位は英語で36%、3位は中国語。
 これも、日本人の日記好きに源流がある。なーるほど、そうかもしれません。紫式部日記、更級日記、土佐日記。いろいろ有名な日記が古来たくさんありますね。そんななかで、私のブログもスタートしたわけです。大海の一滴という心境です。少しでも反応があったらいいなと思っています。
 ウィキペディアは2001年に英語版がスタート。今では、250以上の言語でサービスが提供されている。利用者はアメリカで1400万人。日本でも700万人。書かれている項目は、英語で200万、日本語で40万ある。
 ウィキペディアには、誰でも匿名のままで参加できる管理者の承認は不要。
 私もセツルメントをウィキペディアで引いてみましたが、実体験のない人が想像をまじえて書いたような不正確な内容になっていました。そこで、私のブログに引用ものですが、もう少しましな紹介をしておきました。
 情報操作と公平な書き込みは紙一重だ。主観によって、どちらにも簡単に振れてしまう。
 インターネット空間では、左翼に対する拒否反応がものすごく強いそうですが、信じられません。ネット右翼が幅をきかせているというのは、なぜなんでしょうか。それって弱い者いじめと同じレベルのものではありませんか?たとえば、今の麻生首相のKYぶりだって、あまりにもひどすぎると思いませんか。その場の空気が読めないKY、漢字が読めないKY、そして人の気持ちを逆なでして怒らせてしまう政治家。こんなひどい政治家を首相にしている日本の現状をネットの上で大いに叩くべきなのではないでしょうか。
 この本には、日本共産党の志位委員長が国会で質問したときの様子が動画としてユーチューブにアップされ、大変な数の若者たちがアクセスして絶賛したことが、大変肯定的に紹介されています。3万回も閲覧されたというのですから、日本も捨てたもんじゃないと救われた気になりました。
 ニコニコ動画には、2ちゃんねるにはない特徴がある、コメントの文字数が制限され、しかもコメントはどんどん流れて行ってしまうため、2ちゃんねるのような誹謗中傷のコメントが発生しにくいメカニズムが働いている。
 これからはケータイの時代です。私の事務所では、いち早くケータイHPを開設し、毎週更新しています。そして、1週間に250前後のアクセスがあるのです。
 ケータイからのインターネットの利用者は7000万人近い。パソコンからのネット利用者は6600万人なので、パソコンからを大きく上回っている。ケータイ・インターネットの時代が本格的に到来しつつある。
 思春期の若者は、パソコンよりもケータイに親和性を感じる。ケータイ料金に定額制が導入されてから、ますますそうなった。
 日本では、ケータイから見られるウェブの世界と、パソコンから見られるウェブの世界はまったく異なった世界である。
 中学・高校でいじめられ続けて、人付き合いの仕方を教わる経験のない人は、ますます孤立してしまう。彼らが社会との細いつながりを維持するために利用しているのが、ケータイ・インターネットなのだ。
 日本のブログは、左翼への反発はしても、韓国のような政治運動の主体にはなりえないようです。でも、これって本当に残念なことですよね。
 だって、日本の若者が韓国の若者に劣っているなんて、そんなことは考えられませんよね。日本の若者には何かが欠けているのでしょう。それって一体、なんなのかなあ……。
 朝、庭に出て、桜の木に半分に切ったミカンを突き刺します。メジロがすぐに寄って来て食べ始めます。ピチピチ鳴きながら一心不乱に食べているメジロは可愛いですよ。ヒマワリの種をエサ入れに入れるのですが、こちらは誰が食べているのか分かりません。以前はキジバト向けのアワ・ヒエをやっていましたが、メタボちっくになりましたので、やめました。昼食のとき出るパンは、半分持って帰って庭に撒きます。大きなものはカササギが飛んできて食べますし、パンくずはスズメのエサになります。家を出ると、隣家のハクモクレンが白いツボミをふくらませています。冬来たりなば春遠からじ、です。
(2008年9月刊。760円+税)

思いやり予算と米軍天国

カテゴリー:社会

著者・出版社 安保破棄中央実行委員会
 わずか60頁あまりの薄いパンフレットなのですが、読めば読むほど腹のたつ本です。いえ、書いてある内容が、です。日本って、アメリカにこんなに尽くさなければいけないのかとムラムラと怒りがこみあげてきます。
 日本に駐留するアメリカ兵は4万人。日本にあるアメリカ軍基地は134か所。日本は駐日アメリカ軍のために年6000億円をつかっている。これはアメリカ兵一人当たり1300万円となる。すごい金額ですよね、これって。これを減らそうという話が起きないって不思議です。
日本地位協定では、アメリカ軍基地はタダで提供するか、基地内の費用はすべてアメリカが負担することになっている。しかし……。
 金丸信防衛庁長官が、「思いやりの精神があってもいいじゃないか」と言って、1978年に62億円で始まったアメリカ軍のための「思いやり予算」は、2008年度は2083億円にまでふくれあがった。そして、この30年間で34倍という急膨張をとげた。この31年間を累計すると、なんと5兆3711億円にもなる。
 うひゃあ、す、すごーい。すごい税金のムダづかいです。だって、法的根拠は何もないのに、私たち日本国民の税金がアメリカ軍のために5兆円も使われているなんて、許せませんよね。世界の他の国で、こんな日本のようなことをしている国はありません。だから、アメリカは日本を手放さないのです。日本って、本当にアメリカのいいなりなんですね。日本外交に自主性がないのも、ここらに根拠があるのでしょう。
 結局、日本にあるアメリカ軍基地で、アメリカ軍人の給与以外はすべて日本が負担するようになっているようです。こんな馬鹿なことがあるでしょうか。それほど日本の国って豊かなのですか。お金がないからといって福祉の切り捨てはどんどん進んでいっているじゃありませんか。消費税を10%に上げるという話すら出ているのですからね。ひどいものです。プンプンプンプン。
 世界でアメリカ軍を一番受け入れているのはドイツだが、その111倍も日本はアメリカ軍の駐留経費を負担している。お隣の韓国と比べても、その6.6倍を負担している。在日アメリカ軍基地内の施設は、次々に新しく作られているが、それはすべて日本国民の税金によるもの。うへーっ、ひ、ひどいひどーい。
 たとえば、アメリカ軍人用の住宅が1万1295戸が作られた。1戸あたりの平均価格は土地代で4830万円。うひょーっ、これはぜいたく。
 アメリカ軍司令官用住宅は、243平方メートル。4つの寝室、3つの浴室、リビングは32畳敷、ダイニングは18畳敷、こ、これって、ちょっとした運動会でもできそうな広さですよ。浴室が3つもあって、どうするんでしょうかね。
在日アメリカ軍基地で働く日本人従業員は2万5000人。このうち2万3000人分の労務費は全額を日本が負担している。
 アメリカ兵が基地の外に居住しているときでも、その光熱水道料は日本負担。えーっ、な、なんで……。
 広大なアメリカ軍基地は、地代がタダ。アメリカ兵は税金も支払わなくていい。有料道路だってタダで通行していい。これは公務中だけでなく、レジャーのためでも同じ。
 アメリカ兵が日本で犯罪を引き起こした時の賠償金も日本が負担している。
 アメリカ軍が犯罪をおかして刑務所に入れられても特別待遇を受ける。昼からステーキ、昼食にフルーツ、夕食にはデザートがつく。カフェテリア方式で、自由に献立が選べる。
 また、毎日シャワーが浴びられ、居室にはスチーム暖房が付いている。
 な、なんということでしょう。ここまで日本人はアメリカに馬鹿にされているのです。こんな屈辱を味わわされながら、政府が国民に対して愛国心をもてなんていうのは、まるで信じられません。日本政府こそ、もう少し自分の国を愛する自覚を持って、アメリカと対等にモノを言えるようになってほしいものです。
 先日受けた仏検(準1級)の結果がはがきで通知されました。合格していました。基準点68点を2点オーバーした70点でした。合格率は24.5%ですから、4人に1人が合格したわけです。実は自己採点ではもっと甘くしていたのですが、仏作文の採点が辛かったのでしょう。自分でも不出来でしたので、仕方ありません。ともかく、第1問の名詞が全滅ですから、合格したのが不思議なほどです。準1級の筆記テストに合格したのは、もう5回目か6回目です。
 1月下旬に口頭試問を受けます。これは、まだ1回しかパスしたことがありません。
(2008年2月刊。400円+税)

絵で読む歌舞伎の歴史

カテゴリー:社会

著者:服部 幸雄、 発行:平凡社
 山田洋次監督のシネマ歌舞伎『人情噺・文七元結』を見ました。帰りに買ったパンフレットのなかで、山田監督が「あんまりハッピーなんで涙が出てしょうがないというニュアンスのものにしたい」と語っていますが、まさにその通りで、人情物の落語であり、私もうれし涙が止まりませんでした。映画が終わってスクリーンが真っ暗になり、また明かりがついて映画館を出るときには、すっかり気持ちが明るくなっていました。いい映画が見れて、なんと今日は幸せなんだろう。そんな気分で歳末を迎えて気ぜわしくなった町を歩いて帰宅することができました。
 主人公の中村勘三郎の顔が本当に生き生きしています。舞台と違って映画ですから、ド・アップの迫力があります。汗たらたらの役者の顔を大画面で見れるというのは本当にいいものです。昨年10月、東京は新橋演舞場で本当に上演されたものをカメラで撮影したもののようです。観客席、しかもド・アップで役者の顔が見れる超特等席に座っているかのような気分に浸ってあっという間に時間がたってしまいました。まだ見ていない方は、ぜひ映画館に足を運んでみてください。なぜか、いつもなら1800円で見れるのに、2000円となっていましたが……。
 この本は、江戸時代の歌舞伎をたくさんの浮世絵とともに紹介したものです。歌舞伎の語源となっている「かぶく」というのは、オーソドックスなものに反抗し、異端の思想・ふるまいをすること。
歌舞伎の歴史は、慶長5年(1600年)、宮中に参上した一座から始まる。お国のややこ踊りである。お国は男装していた。相手として登場した茶屋の女性は、むくつけき男性の狂言師が扮していた。
 その後、寛永のころ(17世紀前半)、遊女歌舞伎が流行した。このころ新しく渡来した三味線を主要楽器として使用したのが成功した原因の一つだった。
 そのあと、若衆歌舞伎が流行する。しかし、男色趣味と一体となって展開したことから、男同士のケンカ争論そして女性同士の嫉妬争いが日常的に起きて、風俗が乱れ、幕府は承応元年(1652年)、全面的に禁止した。ただし、翌年には復活・再開した。これを野郎歌舞伎という。
 初代の市川団十郎は「曽我物語」で荒事(あらごと)をはじめた。正義と勇気、そして超人的な怪力でもって悪鬼などを徹底的にやっつけてしまうのである。
 元禄時代、近松門左衛門は、歌舞伎の狂言役者として活躍した。「曽根崎心中」は実際に起きた事件を題材としたもので、興行的に大成功した。
 大坂(大阪とは書かない)の観客は、歌舞伎と人形浄瑠璃の両方を見ていた。相互に手ごわいライバル同士だが、もちつもたれつの影響関係をもっていた。そして、人形浄瑠璃は歌舞伎を圧倒してしまった。そこで、人形浄瑠璃であたった狂言をすぐに歌舞伎化して上演するようになった
 「花形」(はながた)という言葉は、本当は「花方」という。「実方」(みかた)に対して、芸に「花」のある役者をさす。初代の菊五郎は、「芝居が細かすぎるのだけが欠点だ」と言われるほど、演技の工夫をした実事仕(じつごとし)でもあった。
 江戸時代の中ごろ、役者の顔の特徴をつかんだオールカラーの似顔絵(錦絵)が流行し始めた。このころ、江戸の大衆は、大まかな荒事芸にあきたらず、内容のある芝居と屈折した人間の心情表現を求めるようになっていった。
 今、日本全国200ヶ所で地芝居が行われている。芝居は、その村を守る神社の行事として開催されることが多く、そして役者は、土地の素人である。
 多くの地芝居は、江戸の寛政から文化・文政時代に始まった。為政者による厳しい弾圧や膨大な出費を覚悟しても、毎年、奉納芝居をしたくてたまらない人が日本全国に無数にいる。都会でも農村でも、日本人は本当に歌舞伎が好きだ。明治末期から大正・昭和初期までが地芝居の最盛期だった。
 私も、父の伝記をつくる過程で、出身地である大川における農村生活の様子を聞いたとき、芝居興行が盛んだったことを聞かされました。父の本家前には、いまもクリークがありますが、そこに芝居小屋を造って父の子どものころまで芝居が演じられていたというのです。歌舞伎のことが視覚的にわかる楽しい本です。
 福島の知人から今年も「ラ・フランス」が届きました。A農園特産なのですが、ともかく美味しいのです。みずみずしく、柔らかくて甘い洋梨です。ほかのものは少し果肉が固かったり、ゴワゴワしているのがありますが、このA農園産は絶品です。いつも晩秋、冬到来の時期に贈られてきますので、「ラ・フランス」が来ると、冬到来になります。
(2008年10月刊。2600円+税)

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