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結婚式、幸せを創る儀式

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著者:石井研士、出版社:NHKブックス
 1947年の婚姻率は12.0%で戦後最高。2004年は半分以下の5.7%でしかない。婚姻件数の最高は1972年の110万件。
 初婚年齢は上昇している。1947年には、夫26.1歳、妻22.9歳だった。2004年は夫は29.6歳、妻27.8歳。
 神前結婚式は明治になってつくられた儀式。一般へ普及したのは第二次大戦後。8割の実施率だった神前結婚式が2割にまで減少するのに15年しかかかっていない。
 1996年に66%だった神前結婚式は、2002年には28%になった。キリスト教結婚式は26%から56%へ増加した。なぜ日本人がチャペルで挙式するのを好むようになったのか?
 それは信仰の表明ということではない。日本のキリスト教信者は215万人、人口の 1.7%少ししか増えていない。
 カトリック教会は結婚に対する制約が厳しく、めったに日本人の結婚式はなされない。受け入れているのは、ほとんどプロテスタント教会だ。チャペルは、日本の結婚プロデュース会社が建てた日本人の結婚式専用の礼拝堂だ。つまり、日本人カップルは本物の教会ではなく、教会のような建物で挙式しているにすぎない。
 海外で結婚式をあげる日本人は年間およそ4万組。ハワイの教会にとって、日本人の挙式は大きな収入源となっている。いまや、ハワイのビッグビジネスだ。
 カトリック教会は、海外で禁止されている未信者同士の結婚式を、日本での特例としてバチカンに認めさせた。日本でのカトリック信徒は、わずか人口の0.3%でしかない。
 教会での結婚式の魅力のひとつが、衣裳について、神主式よりも個性を発揮しやすいことにある。手作りをふくめて多様な選択肢がある。
 結婚式は儀式化がすすみ、土曜、日曜に8割以上が集中している。大安などの六輝を重視するカップルが5割をこえる。結婚式は、多くの人にとって人生で唯一のハレ舞台。
 江戸時代の嫁入りは夕方か夜に行われた。
 戦後しばらくは、結婚式は家で行われるのが一般的だった。1950年代から60年代までは神社での挙式が増加した。神前結婚式は1964年以降、場所を神社からホテルや結婚式場、専門式場へと移した。そして、挙式と披露宴を同じ会場で行うことが多くなってきた。
 仏前結婚式は少ない。それは、一般的にいって、日本人と仏教とは、死者を媒介してつながっているから。新しい門出のイメージと寺院のイメージは、うまく結びつかない。
 特定の宗教団体に属している日本人は1割にすぎない。しかし、一見すると宗教的でない日本人は、実は十分に宗教的なのである。ただ、宗教者の関与しない人前結婚式もふえている。
 バレンタインデーは、1950年代からデパートのセールとしてあったが、1968年をピークに減少。そのかわり1970年代になって、小学校高学年から高校生の女の子が好きな男にチョコレートを贈るようになってブームになった。
 ちなみに私は、冷房もない労働会館で夏の終わりに会費制の人前結婚式をあげました。今も残る8ミリビデオに参加者が汗をふき、扇子をあおいでいる姿がうつっていて、申し訳ない気がします。セツルメントの大先輩の夫妻に仲人になっていただきました。まったく手持ち資金がなかったため、親から10万円もらい、別に10万円を借りました。会費制の結婚式の収支は黒字となり、カメラ(アサヒペンタックス)を買いました。親へは、弁護士になってから利子をつけて返済しました。当時は実行委員会をつくって会費制で結婚式をあげるのがはやっていたのです。結婚記念文集もつくりました。

明治の結婚、明治の離婚

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 著者:湯沢雍彦、出版社:角川選書
 明治時代は、半ば過ぎまで離婚がとても多い社会だった。その離婚率は昭和40年ころに比べると3倍近く、最近と比べても5割近く高い。当時、統計が発表されている諸国のなかでは日本がトップだった。
 明治16年の離婚件数は12万7162件、離婚率3.39。2004年の離婚率は
2.15なので、その1.5倍も高い。明治30年までの離婚率は2.6〜3.4という高い水準にあった。以降、今日までこれほど高い離婚率はない。ところが明治民法が施行された明治31、32年に急激に低下した。
 2003年の離婚件数は28万3854件、うち判決離婚は2575件(0.9%)、調停離婚は2万3856件(8.4%)、
 明治は親孝行の精神にあふれ、「家」の制度も強かったから離婚は少なかったはずだという現代人の認識は大はずれなのだ。夫婦間で財産契約するというのが明治31年の民法に定められた。しかし、50年間にわずか368件しか利用されていない。現行民法にも同じ規定があるが、この35年間に69件の利用しかない。私も弁護士になって30年になりますが、この契約をした人に出会ったことがありません。
 明治時代の前期は、全国的に早婚だった。14歳以下でも結婚していた。娘盛りは14歳から17歳までとみなされていた。中等以上の階層の子弟についても、男は20歳前後、女は14歳で結婚するのが常態とされていた。
 貧民層においては、婚約なし、仲人なし、挙式なし、届出なしの同居というのが結婚であり、これは昭和30年代まで続いていた。
 著者が講演会のとき、参加者に対して、結婚して妻になったときと、出産して母になったときとを比べて、どちらがうれしかったと尋ねると、圧倒的多数の女性が母になったときに手をあげたという。ところが、ドイツ人に同じ質問をすると、まったく逆の答えが返ってくる。結婚したときの方がうれしいに決まっている。結婚にはまず異性を選ぶ喜びがある。出産には選択の余地などない。いい男だと狙う男には必ず競争相手がいる。その女性たちとの争いに勝ち抜いて結婚したのだから、勝者の喜びがある。なーるほど、ですね。意外でした。こんなにも感覚の差があるんですね。ところで、あなたは、いかがですか?
 離婚した女性は再婚するのが通例なので、離縁状がないとトラブルが起きかねない。離縁状というのは再婚承認状のことである。土佐藩には7回以上離婚することは許さないという規則があった。これは離婚・再婚がいかに多かったかを示すもの。
 本州の中央部(フォッサマグナライン)を境として、東側に離婚率が高く、西側は低い。農村漁村の方が都市部よりも離婚率は高い。
 女性は処女性よりも労働力として評価されており、再婚についての違和感がほとんどない。嫁の逃げ出し離婚も多い。離婚することを恥じとも残念とも思わない人が多かった。
 なるほど、そういうことだったんですね。離婚率の高い今の日本は日本史のなかで決して特異な時代ではないということですよね。むしろ、非婚率が高いことが特異なのではないでしょうか・・・。

皮膚は考える

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著者:傳田光洋、出版社:岩波科学ライブラリー
 皮膚は、それ自体が独自に、感じ、考え、判断し、行動する。皮膚は単に環境と生体の境界をつくるだけでなく、環境の変化に応じて、さまざまな信号を発信している。その表皮からの信号は免疫系や中枢神経系などと密接な関係をもっている。
 成人の皮膚の面積は1.6平方メートル、たたみ一畳分の大きさ。重さはおよそ3キログラム。表皮はパワフルな電池でもある。表皮は裏側を基準にすると100ミリボルトに近いマイナスの電圧をもっている。表皮の裏と表とに電位差がある。つまり表皮そのものが電池なのである。細胞の内外にイオンの濃度差ができるので、電位差が発生する。皮膚の表面電位は、生きている表皮細胞がエネルギーをつかって起こしているものだ。老人のカサカサ肌の原因は、この電池切れによって起きている。
 皮膚は他の臓器と違って他人のものを移植することはできない。皮膚には自分のものではない物質を見分ける機能がある。
 皮膚は光を感じて、その情報を内分泌系、神経系に伝えている可能性がある。
 皮膚は興奮しっぱなしだと肌荒れがおきる。その興奮を鎮めてやることが肌荒れを改善し、皮膚のバリア機能を健康に保つ。
 環境からのさまざまな心的ストレスは皮膚機能に影響を及ぼす。逆に、リラクゼーションによって、その影響を緩和できる。
 皮膚の健康は身体全体の健康をもたらす。ヤリイカも弱ってくるときは、まず皮膚がダメになってくる。
 私は、十数年来、ほとんど風邪をひきません。毎週のようにプールで30分かけて1キロ泳ぎ、毎朝、冷水シャワーをあび、毎晩、お風呂あがりに冷水シャワーをあびているおかげです。若いときにはお風呂でタワシをつかって皮膚を鍛えていました(少なくとも、そのつもりでした)。ところが、背中の皮膚がカサカサになって痒いので、皮膚科の医師(私の小学校の同級生です)に診てもらったところ、年とったら、そんなことをしてはいけない。大切な表皮をはぎとるようなもので、良くない、もう年齢(とし)を考えなさいと戒められました。それからは、手にせっけんを塗って身体をなでまわすだけにしています。この本は表皮の大切さを強調しています。
 ところで、1960年生まれの著者はうつ病にかかりましたが、気功で治ったといいます。気功と同じようなものとして鍼灸があります。経絡という「気」の伝達経路が知られています。著者は、その経絡についても皮膚の科学が発達すれば、解明されていくだろうと予測しています。なーるほど、皮膚の果たしている役割を知ると、そうかもしれないなと私は思いました。

アマゾン・ドット・コム

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著者:横田増生、出版社:情報センター出版局
 アマゾン・ドット・コムの物流センターに2003年11月から2004年3月までの半年間、作業員として潜入して働いた体験をもとにした本です。
 アマゾンの顧客1人あたりの平均単価は3000円。2003年の売上げは500億円をこえたという。
 アマゾンは1500円以上の注文については送料をタダにしている。しかも、24時間以内に発送できる。その仕組みは何かを追跡した本でもあります。
 物流センターは、日通の子会社が運営している。アマゾンが1500円の本を業界平均の78%で仕入れたとすると、粗利は330円。送料300円を負担しても、まだ30円が残る。ちなみに、ヤマト運輸の宅急便は1個あたりの平均単価は700円。アマゾンは、その半分以下。物流センターで働くアルバイトの時給は900円。1分間に3冊の本を抜き出す作業を広大な倉庫のなかで手作業ですすめる。本の大きさが一つ一つ違うために、自動化できず、人海戦術をとらざるをえない。アルバイトをしているのは意外にも50代の男性が多い。もちろん、主婦も多い。
 アマゾンで本が売れるのは、読者の好みをコンピューターが把握し、それによって同じジャンルの本をすすめてくれるから。つまり、アマゾンンのサイトを訪れたら、欲しい本が簡単に手に入るだけでなく、さらにお金をつかおうという気にさせる仕掛けが満載されているからだ。
 ちなみに私はアマゾンを利用したことは一度もありません。今のところ、利用する気もまったくありません。インターネットの世界にこれ以上かかわりあいをもちたくないからです。でも、いまやパソコンの前に坐ってインターネットで本を注文するのが常識なのですね。私の本も買ってくださーい。えっ、何の本かって・・・。それはヒミツです。(なんだか矛盾していますね。ゴメンナサイ)

心で知る韓国

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著者:小倉紀蔵、出版社:岩波書店
 この著者の本はいくつも読みましたが、毎回、なるほどなるほど、とつい感心してしまいます。さすが哲学専攻の教授だけはあります。
 韓国のドラマでは、恋愛ものであろうが社会ものであろうが何であろうが、最初の数回は主人公の子ども時代の話をするのが定番だ。これがないとドラマが始まらない。そこでは、主人公とその周囲の人物がいかなる不幸を背負わされたのかという説明過多の描写がなされる。
 恨はハンと読む。日本語のうらみとは意味が違う。うらみは相手に対して抱くものだが、ハンは自己のなかで醸(かも)すもの。ハンは、特定の相手に対する復讐によって解消されるというよりは、いつの日にか解消されるもの。
 韓国ドラマはハッピーエンドで終わる。そうでないと視聴者がいっせいに抗議してくる。スポーツ選手も歌手も俳優も、自分たちの技術のみによっては評価されない。その人がいかに道徳的であるかということによって評価される。それは、社会的に俳優という職業の地位が低く、そのため社会から道徳的なふるまいを要求される圧力が日本よりずっと強いからだ。つまり、そのようなふるまいをしなければ社会的に葬られてしまう危険性を常にともなっている。
 韓国人は、人の容姿に非常に強い関心を示す。また、人の容姿を評価するのにいたって積極的で、遠慮がない。小さいものは欠陥のひとつ。とにかく嫌われる。
 若い世代は男性が多く、女性をゲットするのに必死だ。10回切って倒れない木はないというのが彼らの信条だから、とにかく猪突猛進する。たとえば、公衆の面前で女性に花束をあげたり、友だちとの集まりで自分の恋人を徹底的にほめあげる。日本の女性なら恥ずかしいからやめてというところ、韓国女性は意外にこういうのを喜ぶ。自尊心が満足されるから。
 うーん、本当でしょうか。もし本当だとしたら、やっぱりお国柄はかなり違いますね。日本では自宅に来客があったとき、出前の寿司をとってもてなすことがあり、それは失礼にあたらない。ところが韓国では絶対にありえないこと。韓国人は、自分が著しく蔑視されているか、存在を軽視されていると思う。その悔しさと怒りを一生忘れないだろう。
 えーっ、そうなんですかー・・・。寿司の出前って、日本ではそこそこのおもてなしですよね。
 韓国では詩集がよく売れる。書店で日本人はマンガを立ち読みするが、韓国人は詩集を立ち読みする。しかし、だからといって韓国社会が浪漫あふれるポエジーの世界かといえば、その正反対で、弱肉強食のドロドロの世界でもある。だからこそ、人々は厳しく苦しく現実から目をそらすために純粋な叙情性を求める傾向がある。そうなんですか・・・。
 大統領になった年齢は、朴正熈 46歳、全斗煥 49歳、盧泰愚55歳、金泳三65歳、金大中72歳。そして、今の盧武鉉大統領は・・・。商業高校卒業から弁護士となり、国会議員、大統領とのぼりつめ、コリアン・ドリームを体現している。
 韓国社会ははげしい上昇志向の渦巻く社会である。
 近くて遠い国。似ているようで違う国。つい、そんな気になってしまう本でした。

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