著者:森住卓、出版社:高文研
昨年4月に発刊された本ですから、今年のイラク戦争の場面は出てきません。でも、劣化ウラン弾が、イラク全土に放射能をまき散らし、大勢のイラク国民が苦しんでいることが写真で見てよく分かります。白血病、無脳症・・・。無言の写真は実に雄弁です。子ども専用墓地まであるとは・・・。すでに核戦争が始まっていることを実感させる寒々とする写真が続き、つい目をそむけたくなります。
でも、私たちは勇気をもって現実を直視し、感じたことを声にする必要があると思います。あのときイラクへ自衛隊を送るのを阻止しておけばよかった・・・と後になって悔やまないように、何らかのアクションを今おこしましょう。
2003年8月1日