著者:斎藤学・久田恵、出版社:学陽書房
子宮という家から出る(第一誕生)。母の膝から降りる(第二誕生)。親の家から離れる(第三誕生)。この第三誕生が今すごく長引いている。自立しない子どもがふえている。
たっぷりの愛を注がれた人は早々と親離れして、親のことなどあまり考えなくなる。無視されたり、いじめられたりした子は、いいにつけ悪いにつけ親にこだわって、親のように生きてしまう。今の若い男たちの中には、性に対する恐怖感があって、性交不能のものが多い。
母と娘、父と息子。お互いに自立するのがこんなに難しいものだったのか、体験してみるとよく分かる。いろいろ深く考えさせられ、反省するところも多々あった。
2003年9月1日