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マルチニック・モナムール

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著者:渡辺眞紀子、出版社:三元社
 いま、NHKラジオのフランス語講座の応用編はカリブ海のグアドループ島生まれの女性作家マリーズ・コンデの自伝的エッセイを題材としています。カリブ海にはフランス海外県があります。マルチニックもそのひとつです。かなり前のことですが、『マルチニックの少年』という映画を見たことを思い出しました。アフリカの映画と思いこんでいましたので、この本を読んで間違いに気がつきました。
 ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌは、マルチニックで生まれたクレオール女性(植民地で生まれた白人)だというのも初めて知りました。松江に住んだラフカディオ・ハーンは日本に来る前、マルチニックにいたそうです。
 澄んだ海とジャングルのある島のようです。最近、治安が少し悪くなったとはいえ、ハイチほどひどくはないとのこと。フランス語が通用する国なので、一度は行ってみたいと思います。フランス語を勉強していると、こうやって視野が広がるのが嬉しいのです。
 11月23日、秋晴れの日曜日、仏検一級を今年も受けました。いつものように、出だしの問題は、さっぱり歯がたちません。惨敗です。みじめな気分に陥ります。それでも、長文読解のところで何とか盛り返し、続いて、書き取り、聞き取りでは点数を少しばかり稼ぐことができました。これも毎朝のレッスンの成果です。結局のとこと、辛うじて70点に至るかどうかというところでした。

裏支配

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出版社:廣済堂出版
 田中角栄が逮捕されたとき、私はたまたま東京地検の近くにいました。連行される現場を見たわけではありません。連行した検察官は私が横浜修習のとき指導担当だった松田昇検事でした。それほど有能だという印象は受けたことはありませんでした(むしろ、純朴な感じでした)が、その後、出世街道を驀進していきました。
 この本は田中角栄のプライバシーも暴いています。角栄は醤油が大好きで、いなり寿司にもウナギにも、たっぷり醤油をひたすほど漬けて食べていました。角栄は元旦に目白で新年を祝い、2日に、神楽坂の別宅で認知した2人の息子とともに新年を祝い、3日は佐藤昭とその娘のとともに新年を迎えるのを常としていた。娘の真紀子は、それを知って父親を許さなかった。角栄は真紀子をシャモと呼び、両者の関係はギスギスしていた。それでも、真紀子は角栄を見事に利用しています。それも父親への報復なのでしょう。
 ロッキード事件が、田中角栄の5億円収賄事件とされていることに角栄は我慢ならなかった。実際には1ケタちがう55億円の賄賂がロッキード社から日本政府の高官に流れた。30億円がトライスター導入、そして25億円が対潜哨戒機P3Cオライオン導入だった。角栄の5億円は氷山の一角にすぎなかったのに、結局、解明されないままに終わった。
 自民党による対野党工作について、角栄は、次のように述べています。野党にお金を受けとらせるのは簡単ではない。簡単にお金を受けとる奴はいない。だから、少しずつやるんだ。麻雀で負けるのも、海外旅行に行くときに餞別を贈るのも、そのためだ。そういうところから始まる。一番良いのは奥さん同伴の海外視察旅行だ。そこで奥さんぐるみの関係ができる。日本に帰ってからも一緒に食事をしたりして、そのときに奥さんに贈り物をする。そうやって少しずつ受けとらせるようにする。お金を受けとらせるのは難しいものだ。なるほど、こうやって野党を取りこんでいくのですね・・・。

新宿情話

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著者:須田慎太郎、出版社:バジリコ
 新宿・歌舞伎町の界隈に生きる人々を写真つきで紹介している。極めつけの写真がヤクザのパトロール写真。歌舞伎町には100ヶ所の暴力団事務所があり、2000人がシノギを削っているという。そのヤクザが定期的にナワバリをパレード行進するのだ。さすがに後ろ姿しか写っていないが、いかにも怖そうなヤクザの面々のパレードだ。これで法治国家・日本と言えるのか、自信を喪わせる。風俗産業からスカウトマンからホームレスまで、新宿の表(こちらは、実のところあまり多くない)と裏が紹介されている。

明日からは兵士

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著者:権春五、出版社:PHP研究所
 お隣の韓国には今なお徴兵制度がある。26ヶ月ものあいだ、青春を犠牲にして、人間を殺人マシーンにするための訓練に慣らされる。上官の命令に盲従し、死を恐れず突撃していく兵士をつくりあげるためには、肉体が頑健であること以上に、自分の頭でモノを考えないことが必要だ。モノを考えない国民が多いのは、支配する側にとっては好都合かもしれない。でも、前途ある青年の柔軟な頭が2年あまりも思考停止させられ、型にはめられてしまうことの国家的なデメリットもまた、測りしれないほど大きいと思う。
 この本は、2年間を無事に生きのびた人の視点から描かれ、プラス思考で貫かれている。『オマエラ、軍隊シッテルカ』(バジリコ)は、もう少し悲惨な側面も描いている。
 ところで、李会昌候補が大統領に当選できなかったのは、家族8人の男性のうち、軍隊に行ったのは、たった1人だけだった。しかも、その1人は6ヶ月の短期兵だったことが暴露されたことが大きかった。韓国では26ヶ月の兵役義務を果たさない者は一人前の男とみなされない。私は、しみじみ、平和な、徴兵制のない日本で生まれ育って良かったと思った。人を殺す訓練を積んでなければ一人前の男だとみなされないなんて、とんでもない。

今すぐやる人が成功する

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著者:堀場雅夫、出版社:三笠書房
 私は、ときにビジネス書も読みます。ビジネス界で成功して名をあげた人の言葉には含蓄があります。仕事ができる人と、できない人の際だった差は、コスト意識にある。私も、時間を昼間ダラダラと費やすようでは弁護士として大成しないと考えています。もちろん息抜きは必要なのですが、自分の時間単価を考えないようでは困るのです。仕事ができる人は、まず、相手の話にきちんと耳を傾ける。そして理解しようと努力する。そのうえで、自分と相手との違いを判断し、異論を述べ、そして行動に移す。そうなんです。やはり、いつも付和雷同では困るのです。とりわけ重要なのは、「時間」に対する価値観である。「時間をどう使うか」を決める主体はあくまでも自分であり、個性的な価値観を持っていなければいけない。時間の効率を高めるためには、集中力だ。集中力で時間が縮まる。仕事ができる人は「100%」を目ざさない。プライオリティーにしたがって、時間内に間に合わない仕事は切ってしまう。そうですよね。何事も完璧をめざすと、かえって他のことがおろそかになりますからね・・・。仕事ができる人は、自分の能力の1.5倍、少なくとも150%くらいの仕事を抱えこむ。無理を承知で大量に抱える。その方が100%の能力を発揮できるから。人からほめられて素直に喜べる人は、確実に仕事ができる。仕事が人間関係で成り立って以上、仕事の実務能力と感情の表現能力は必ず比例する。人間は「言葉の生き物」だ。言葉が足りないとき、人間は必ず人間不信に陥る。仕事ができる人は、服装を含め、いかに突出するか、いかに自分の能力を認めるかを考え、努力する。仕事とは、本来、マニュアルに載っていないことをすること。完璧な「非マニュアル人間」、これこそ、我々が目ざすべきものである。スピーチを成功させる三つのコツ。第1に、原稿を見てはいけない。聞き手に語りかける。第2に、話のポイントを3つに絞る。第3に、相手の価値観で話す。説得力あるスピーチは、すなわち情報収集活動のたまものである。なかなか味わいの深い言葉ですよね。

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