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朝食抜き!ときどき断食!

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著者:渡辺正、出版社:講談社α新書
 今、私はダイエットに励んでいます。昨年の夏ころ、体重が70キロになりそうでした。ズボンがきつくなってしまいました。これは大変と思って始めたダイエット法は朝食をとらず、ニンジン・リンゴ・牛乳・ハチミツをミキサーにかけてつくったジュースを飲むというものです。えっ、朝食をとらないのは身体に良くないよ。こんな忠告をよく受けます。それは常識の間違いだ。この本は、そう断言します。相撲の力士は朝食前に激しい稽古をしているでしょ。農村だって、朝ご飯をとる前にひと働きしていますよ。
 朝食をとらないと、空腹時に腸を動かすモチリンというホルモンが分泌され、これによって腸は収縮し、便が出やすくなる。朝起きてすぐの身体は、前日までの余分な脂肪や体内に蓄えられた栄養素を消費する、いわば「排泄モード」になっている。朝食をとると自律神経が乱れるし、食べない方が疲れにくい。朝食抜きの生活で腸がきれいになる。
 著者は西医学健康法をすすめます。これは、午前中は生水以外は口にしないというものです。野菜も生野菜です。コーヒーもやめた方がいいが、せめて砂糖はやめる。できたら柿の葉茶がいい。
 ときどき断食(週末断食)もすすめています。宿便を出して体内を浄化しようということです。だけど、食べる楽しみが奪われてしまいそうで、断食まではしたくありません。

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著者:乃南アサ、出版社:新潮文庫
 息もつかせぬ読み物です。女刑事の運命やいかに・・・。昔むかし見た、嵐寛寿朗が馬に乗って危機に陥った晋作少年を救いに来る場面を思い出します。映画館内は騒然として、大人も子どもも総立ちです。「早く、早く」と掛け声が飛び、「天狗、急げー」と言いながら拍手が鳴りやまない。私も手に汗を握り、息をのんでスクリーンを見つめました。
 女刑事が、つまらない相棒のやっかみから1人で足取り捜査しているうちに犯人たちに捕まり、人質にとられてしまいました。さあ、警察は面子にかけても同僚の刑事を救出しなければいけません。舞台は東京から熱海の温泉街に移ります。今や、熱海もさびれてしまって、閉鎖した高級旅館が犯人たちのアジトとなり、また女刑事のまた監禁場所でもあります。そこから、どうやって救出するか。
 読み手をぐいぐいひっぱっていきます。次の展開を知りたくてたまりません。私は、口答弁論の間際まで読みふけっていました・・・。

道路の権力

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著者:猪瀬直樹、出版社:文芸春秋
 高速道路の建設と道路公団民営化をめぐる攻防は、なにやらみっともなくゴタゴタしているという感じでした。この本は、道路公団民営化委員会の一員となった著者によるレポートです。したがって、著者の目からすべてが描かれていますので、果たして問題の本質が何であったのか、客観的には分からないところがあります。
 それでも、官僚の抵抗のすさまじさはよく描かれています。小泉首相が官僚の上に君臨して、超絶しているかのような印象を与えていますが、決してそんなことはないと思います。小泉首相も、官僚機構のなかで漂うひとりでしょう。
 官僚が強いのは、マスコミを操作できる力をもっていることにあります。逆に言うと、マスコミは官僚の言いなりに動いているといって過言ではありません。毎日毎日、官僚と接して、そこから情報をもらい、その意味づけをレクチャーしてもらうのですから、そのご機嫌をとらないわけにはいきません。
 民営化委員会が記者会見するときも、事務局主導、すなわち官僚の描くシナリオどおりにプレス発表がなされます。
 日本道路公団は、そのOB2500人が700社のファミリー企業に天下りしているそうです。パーキングエリアのレストランなども官僚の利権の対象のようです。高速道路に別納割引制度なるものがあることを初めて知りました。なんと30%もの割引があるというのです。誰がその適用をうけるのかというと、当然よく高速道路を利用する運輸業者です。これは分かります。ところが、なんと異業種組合という抜け道があるのです。つまり、異業種組合なるものに加盟さえすれば、30%もの割引がされるというのです。とんでもない話です。もちろん、この組合はサヤ抜きと称して10%ほど中間マージンをとります。それでも20%も安くなるのです。これを大々的にやったのが、今、道路公団から追われて係争中の藤井前総裁だというのです。道路族の闇の底知れぬ深さを感じさせられました。道路、とくに高速道路は不法な利権の対象そのものなのです。
 いま、我が家のすぐ近くに田んぼを埋め立ててバイパスがつくられつつあります。ホタルの出る小川もつぶされようとしています。本当にバイパスが必要なのか、この本を読むと、ますます疑ってしまいます。

ブルゴーニュ地方の料理

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著者:松本浩之、出版社:駿河台出版社
 日弁連の公害問題対策委員会のヨーロッパ視察でブルゴーニュ地方に出かけたのは、17年も前のこと。ブルゴーニュ地方のボーヌという小さな町の小さなホテルに泊まった。そのホテルのレストランは、あとで調べると星が2つついていた。さすがに美味しかったが、記憶としてはっきり残っているのは、料理よりも食前酒のキールだ。白ワインに黒すぐりの甘みが入って、ピンク色になる。まるでロゼ・ワインのようだ。口のなかがさっぱりし、次なる料理への期待をふくらませる。とはいっても、食べ過ぎたのか、時差ボケだったのか、夜中にお腹の調子が悪くなって目が覚め、トイレにかけこんだ。それでも、お腹がすっきりしたせいか、翌朝は何事もなく、ワイン街道をタクシーを連ねて走った。ワインの試飲をさせるカーブ(地下の穴蔵)にも入ってみた。いくらでも試飲はできるのだが、奥に行くほど美味しいワインがある仕掛けなのを知らず、初めの方で飲みすぎて、せっかくの美味しいワインを味わえなかったのは、今でも心残りだ。
 この本には、ロマネ・コンティのブドウ畑の写真も出ている。たしかに、こんなブドウ畑だった。ブドウの木がこんなに背が低いのかと驚いた覚えがある。
 ブルゴーニュ料理がレシピつきの写真で紹介されている。川魚のムース(クネル)は、リヨンで食べた。あっさりした味わいだった。ブレス産鶏も同じくリヨンで食べた。鶏も産地表示があるのに驚いたことを今もはっきり覚えている。
 ウサギは私はマルセイユの港のすぐそばの店で食べた。脂肪がきつくてあまり美味しいとは思えなかった。美食の町、ブルゴーニュにまた行ってみたい。

大江戸日本橋絵巻

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著者:浅野秀剛、出版社:講談社
 江戸時代の人々がどんな生活をしていたのかに関心をもっている人には必見の本です。なにしろ三越デパートの前身である三井越後屋から、コンビニの先祖様まで、お江戸・日本橋近辺の商店街と、そこを行きかう人々1700人が表情豊かに描かれているのです。全長12メートルという、すごい絵巻です。残念なことにドイツのベルリンに原図はあります。
 商店の様子を見ても面白いのですが、やはり、道行く人の表情に魅かれます。足の不自由な人も歩行器をつかって町を行きます。ひな祭りの飾り人形も道路中央で売られています。武士も商人も、往来ではのびのび歩いていて、身分の差を感じさせません。女性も子どもも、のびやかに歩き、まるでお祭りでもあっているようです。
 新聞号外を読みあげる男たちがいて、人々が輪になって聞きいっています。乞食も1人だけ描かれています。ケンカして拳(こぶし)を振り上げている男たちもいます。
 絵を見るだけでも楽しいのですが、詳しい解説がついていますから、江戸の様子がさらによく分かります。店には道路に張り出して看板がたっています。これは京都や大阪では禁じられていました。今も、東京ではネオンサインがすごく華やかですが、江戸時代からの伝統なんですね。でも、ヨーロッパに行くと、日本のように華やかな看板はなく、昔のままの都市景観が維持されていて、考えさせられます。
 ビジュアルに江戸情緒を味わえる本です。

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