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9歳の人生

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著者:ウィ・ギチョル、出版社:河出書房新社
 ソウルの山の手(実は急勾配の傾斜面)にある貧民街に育つ9歳の少年が過ごす日常生活が描かれています。韓国で130万部売れたベストセラーで、映画にもなっています。来年には日本でも公開される予定です。
 韓国映画『おばあちゃんの家』を見ましたが、ちょっと似た感じの映画になるという気がします。ほのぼのとなるというより、むしろ9歳にしても早くも人生の悲哀を感じさせられ、かといって元気を喪うというわけでもない。そんなストーリーです。
 貧民街に勉強を教えに行く大学生のサークル活動が存在していたことが、訳者あとがきに紹介されています。私が大学生のころに所属していたセツルメント子ども会と同じです。なつかしく思い出しました。
 子どもは多感です。決して純真無垢という存在ではありません。しかし、愛情に飢えている子どももたくさんいるのが現実です。忘れかけていた子どものときの心を、しばし思い出させてくれる、いい雰囲気の本でした。

源氏物語の性と生誕

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著者:小嶋菜温子、出版社:立教大学出版会
 600頁近い、源氏物語を本格的に論じた本です。もちろん(残念ながら)私は源氏物語を古文のまま全部読んだことはありません。
 思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを  (古今集)
 うたた寝に恋いしきひとを見てしより 夢てふものはたのみそめてき (古今集)
 こんな歌を読むと、ああ、私にもそんなことがあったなあ・・・、と思いしのばれます。いつのまにか、平安時代に身をおくことができる心境です。
 とても理解することはできませんでしたが、平安朝の誕生儀式の重要さをふくめ、しばし、源氏物語の世界に浸ってみたのです・・・。なんとなくいい気分でした。

読書国民の誕生

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著者:永嶺重敏、出版社:日本エディタースクール出版部
 私が電車のなかで本を読むようになってから、もう35年以上たちます。揺れるところで本を読んだら目が悪くなると言われますが、私は今も近視のまま、ちっとも度はすすみません。好きこそモノの上手なれ、と言いますが、好きなことをしていると身体に毒にはならないようです。
 日本に列車(汽車)が走るようになって、駅の売店で新聞や本を売るようになり、列車内に図書室をつくり、貸本システムをつくったということが紹介されています。今は車内販売では週刊誌を売るだけです。キオスクでは新書や文庫本を売っていますし、新幹線の駅構内には新刊本も売っています。
 新聞の普及率は日本はすごく高いと思いますが、ニュースはテレビそしてパソコンで見るだけという人も最近では多いようです。
 明治30年代に鉄道網が整備されてくると、全国の読書人が本を早く購読したいという要求をぶつけてきたことが紹介されています。日本人は昔から世界に冠たる読書好きの民族なのだということがよく分かる本です。

臨場

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著者:横山秀夫、出版社:光文社
 検死官シリーズ。著者は睡眠時間3時間で小説を書いているそうです。一度、倒れたこともあります。まさに命を削って小説を書いているのではないかと心配してしまいます。
 この本でも、新聞記者としての取材体験を生かして、警察署のなかの人間関係の描き方が真に迫っています。いかにもありそうな設定です。そして、殺人事件が起き、ベテラン検死官の鋭い指摘に、ウーン・・・と唸ってしまいます。
 推理小説なので、これ以上アラスジは紹介できません。小気味のよい謎解きが続く短編を寄せ集めた小説です。

田原坂

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著者:橋本昌樹、出版社:中公文庫
 西南役の実相を少し理解しました。これまで田原坂の激戦というのが、なぜあったか分かっていませんでしたが、この本を読んで初めてなるほどと理解できました。
 要するに、官軍側は新式の大砲でもって攻めのぼってくる薩摩の兵を撃退したかったのです。この大砲を運ぶには、道路勾配からいって、当時の田原坂を通過するしかなかったというのです。
 官軍側には、乃木少佐(29歳)をはじめ、後の日露戦争で日本軍の首脳部を占める山県、大山、児玉、野津、奥、黒木などの将軍が登場しています。薩摩軍の斬りこみ戦法が次第に効果をなさなくなり、代わりに新式の大砲が威力を発揮したようです。
 久しぶりに田原坂の古戦場跡地を見てみたいと思いました。

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