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ペンギンの憂鬱

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著者:アンドレイ・クルコフ、出版社:新潮社クレストブックス
 ペンギンと暮らしている売れない小説家の話。えっ、ペンギンを部屋のなかで飼っても平気なのかな・・・。人が死んだときに新聞にのせる追悼記事を、生きている人のリストを与えられて依頼される。依頼者には好評だ。ところが、その人物が次々に死んでいく。いや、殺されていく。追悼記事が次々に紙面に掲載されると、いつのまにか小説家の身近にも怪しげな人物がうごめくようになってきた・・・。
 不条理で不可欠な新しいロシア文学。うーん、なんだか寒々として物騒な国だなー・・・。舞台は、いま大騒動中のウクライナ共和国。

へんないきもの

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著者:早川いくを、出版社:バジリコ 
 なっ、なんなんだ、これは・・・。こんな格好して・・・。ヨツコブツノゼミの頭には、飛行艇とかグライダーの翼にあるような丸いぷっくりしたものが4つもついている。これで空が飛べるなんて・・・。
 コモリガエルは平面ガエル。母ガエルの背中は無数の育児室になっていて、子どもたちは100日間そこにいて、ときが来ると外界へ飛び出していく。
 クモの糸の強度は同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍。絶対に切れない。真夜中に投網漁をする・・・。うーん、生物界は奥が深い。人間なんて、彼らから見たら、いかにも珍妙な存在なんだろうな、きっと。

越境する作家チェーホフ

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著者:牧原純、出版社:東洋書店
 チェーホフが死んで100年がたちました。『桜の園』とか『三人姉妹』『かもめ』など、題名だけは知っていますが、読んだことも劇を見たこともないような気がします。でも、この本を読むとチェーホフを読んで見ようかなと思わせます。
 チェーホフは、シベリア・サハリンの流刑地へ出かけて、面接カード一万枚をつくりあげます。囚人の実態を自ら探ったのです。たいしたものです。そこで、日本の領事館員とピクニックもしたそうです。
 44歳で若死にするまでのチェーホフの人生が、そのときどきの写真つきで解説されていて、人柄をしのぶことができます。

虎の城

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著者:火坂雅志、出版社:祥伝社
 藤堂虎高というと、一般にはあまり評判は良くない。戦国時代末期、徳川時代まで、激流のなかをうまく泳ぎ切ったことから、その変わり身のはやさに、風見鶏とか裏切り者と呼ばれた。同時に、江戸城をはじめとする多くの名城を手がけた築城家でもあった。乱世をくぐり抜けた武士というより、算術(経済)を兵站にたけた武士だったのだろう。
 人を信じることが、ほかの何にもまして肝容。上に立つ者が下を疑うなら、下も上を疑う。すると、上下の心は離反し、その隙に姦人が讒言する。結果として、有能な人材は失われ、やがて乱れてしまう。なかなかするどい指摘だ。
 フィクションというけれど、事実をふまえてストーリーが展開していくので、歴史書としても十分に読める。

D・DAY、史上最大の作戦の記録

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著者:ウィル・ファウラー、出版社:原書房
 今から60年前、1944年6月5日夜10時に200万の連合軍がフランスをめざしてイギリスを出発、6月6日になったとたんDデーは始まった。
 映画『史上最大の作戦』を見たのは、高校生のときだったと思う。この本は、Dデーの動きを図解しながら解説してくれるので、連合軍の行動の全体像をつかむことができる。連合軍のアイゼンハワー司令官は54歳。ヒトラーは55歳だった。今の私とほとんど同じ年齢だ。そんな年頃の男が片や大虐殺の張本人、片や200万人の軍隊の総司令官。
 ドイツ軍の沿岸防御施設の建設状況について、連合軍は駐ベルリンの日本大使館の日本本国への報告無線によって知っていた。日本の暗号は解読ずみだった。その意味で、日本はドイツ軍の敗戦を促進したわけだ。
 映画に、海面を艦船が埋め尽くすシーンがあった。ドイツ兵が砲台からその光景を見て息を呑む情景だ。実際、この日、軍艦1213隻、揚陸艦と上陸用船艇4126隻、補助艦艇736隻、商船864隻が参加した。7000隻もの船で海上はあふれていたことになる。そして空には1万機以上の飛行機と3500機のグライダーが出動した。空もまた、連合軍によって覆われた。
 最近のアメリカ映画『プライベート・ライアン』は、このノルマンディー上陸作戦の悲惨な実情をよく描いて評判だった。従軍司祭の次のような言葉が紹介されている。
 瀕死の兵士のところに行って、あなたはもうすぐ死ぬのですと告げる。すると相手は軽くうなずく。相手がローマ・カトリック教徒なら、塗油を施す。以上全部を機械的に1人2秒のペースでやった・・・。うーん、戦争とは、こんなにむごいものなんだ・・・。

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