著者 中村 仁 、 出版 幻冬舎新書
40歳になってから20年以上年に2回、1泊ドッグを続けています。でも、幸いなことに病欠したことは弁護士生活40年近くの今日までありません。1泊ドッグは私にとって読書タイムなのです。分厚い本を6冊もち込み、読了してきます。
風邪で寝込むということもありませんが、風邪気味になることはあります。そんなときは、卵酒を飲んで早々に布団にもぐり込みます。西洋医学には頼りたくありませんので、薬を飲むことはありません。いえ、皮膚科は別です。自然に近い生活をしているので、虫さされなどは避けられません。それにハゼマケにもなります。そんなときには皮膚科からもらった軟膏の効き目が抜群です。
この本は、れっきとした医師が、西洋医学に頼りきるのは考えものだというのですから、説得力があります。
そうだ、そうだ、そうだよねと思いつつ読みすすめていきました。そして、「がん検診」とか「人間ドッグ」に疑問を投げかけています。最近、私の身内にがんが見つかって手術をした人がいます。目下、抗がん剤の投与を受けています。
果たして抗がん剤を受けたほうがいいのか、私には疑問があります(使いたくないということです)。でも実際に、自分がそう診断されたらどうするか、まったく自信はありません。
この本で、そこまでやるかと思ったのは、自分の葬儀をリハーサルのようにやってみるというところです。
私などは、死後は「無」というか「空(くう)」の世界に同一化するだけ、意識はないと考えていますので、そんなリハーサルは本当に必要なの?・・・と思うだけです。
いずれにしても、西洋医学だけ、薬漬けだけにはなりたくありません。
(2012年5月刊。760円+税)
大往生したけりや医療とかかわるな
