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ザ・メイン・エネミー

著者:ミルト・ベアデン、出版社:ランダムハウス講談社
 3月11日の夕刊に、アメリカ人の連邦議会で働いていた人が、サダム・フセインのスパイをしていたとして逮捕されたことが載っていました。冷戦構造がなくなっても、相変わらずスパイの活躍する余地の大きいことを改めて実感しました。
 この本は、CIAとKGBのスパイ合戦について、「勝者」CIAの立場から取りあげられています。双方ともスパイを送り出し、また、スパイを獲得しようと必死でせめぎあっていました。なかには、CIAとKGBの係官同士が固い友情関係を結んだケースもあったようです。やはり、それぞれの当局からは、あいつは敵に買収されてしまった、そう疑われたようですが・・・。 スパイ活動は何のためにやるものなのか。使命感かお金か。それとも処遇不満への腹いせなのか。いろんなケースがあったようです。必ずしもお金だけが理由ではないようです。
 2重スパイがいて、スパイ志願者がいて、いったん敵に亡命したものの、もう一度、本国に帰ってしまったエージェントもいたり、この世界も複雑怪奇です。
 よく日本はスパイ天国だと馬鹿にされますが、お互いに他人(ヒト)を信じられなくなったら、お終いですよね・・・。

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