法律相談センター検索 弁護士検索

東洋医学はなぜ効くのか

(霧山昴)

著者 山本 高穂・大野 智 、 出版 講談社ブルーバックス新書

 私は2ヶ月前から、ハリ治療に通っています。その抜群の効果に目が覚める思いなのです。きっかけは、ギックリ腰に近い症状が出たことによります。それまでは整体マッサージに通っていたのですが、腰の神経あたりがピリピリに来ていましたので、これはハリ治療が良さそうだと自分で判断したのです。ハリ治療を受けるのは初めてではありません。

小一時間、じっと横になり、主として手足にハリ治療してもらいました。ときに少しばかりチクッとするくらいで、痛みはまったく感じません。恐らく、うつらうつら夢見心地だったと思います。えっ、もう終わったの・・・。と思いました。でも、車を運転して帰る途中から体が軽く感じられるのです。家にたどり着いたときには、腰のピリピリ感は嘘のように消えてしまっていました。それ以来、月に1回以上はハリ治療を受けています。なにしろ全身が軽くなるのです。これはたまらない快感です。

 というわけで、この本を読んでみました。私はもともと基本的に西洋医学の薬は服用しない主義です。毎週プールで泳ぐようになってから風邪をひくことはありませんので、風邪薬を飲んだことはありません。頭痛もちでもありませんから鎮痛剤も無用です。疲れたと思えば早く寝るようにしています。

 今では鍼灸(しんきゅう。ハリ治療)は、アメリカでも公的な医療保険の対象になっている。ドイツやイタリアでも数万人の医師が鍼灸を施術している。フランスではやっていないのでしょうか・・・。

 人間の身体には、361種のツボがある。不思議なものですが、私のハリにも、手と足のツボに打たれていると思います。末梢神経に刺激があると、全身が活性化するのではないか、私は素人ながらそう実感しています。

鍼灸によってドーパミンの分泌が促されると、意欲や幸福感が改善する。しかし、多すぎると、依存症になってしまう。このバランスをとるのが難しいのです。

鍼灸治療の多くは、体質上、自律神経反射のメカニズムを上手に利用して、症状の改善を図っている。そのうえ、私の鍼灸師は、最後の仕上げに私の上半身をそっとなでまわすのです。この本によると、痛みなんか全然感じない程度のやさしい刺激でも効果は得られるとしています。きっと、そうなんだと私も実感をもって語ることが出来ます。痛めつけられる快感というのもありますが、ツボをそっとやさしく刺激するのでも十分な効果はあるというわけです。本当に、人間の身体は不思議に満ち満ちています。

 足の膝下にある「三里のツボ」を刺激するのも効果があるようです。私もしてもらっています(と思います)。

 この本は昨年5月の発刊以来、本年(2025年)1月には第8刷というからすごいものです。それほど、人々が東洋医学に注目しているということですね・・・。

(2025年1月刊。1210円+税)

福岡県弁護士会 〒810-0044 福岡市中央区六本松4丁目2番5号 TEL:092-741-6416

Copyright©2011-2025 FukuokakenBengoshikai. All rights reserved.

タイトルとURLをコピーしました