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2025年5月 の投稿

西南戦争

カテゴリー:日本史(明治)

(霧山昴)
著者 小川原 正道 、 出版 中公新書
 かの乃木希典(まれすけ)は西南戦争に参加(従軍)し、西郷率いる薩軍に連隊旗を奪われたことを終生恥ずかしく思っていたと聞きました。田原坂の激戦の最中に奪われた…。でも、事実は違うようです。
 乃木希典は当時27歳で、歩兵第十四連隊長心得。乃木の第十四連隊が連隊旗を奪われたのは田原坂の戦いの前、それより北側の木葉(このは)の戦いのときでした。乃木は乗馬を撃たれて落馬し、負傷しました。
 田原坂の戦いのとき、政府軍のなかに津田三蔵が金沢の第十七連隊にいました。来日したロシアの皇帝に切りかかって大問題となった巡査の津田三蔵です。
 田原坂を政府軍が陥落させたあとも激戦が続いており、植木での戦闘で、乃木は再び負傷しています。久留米に政府軍の病院があったので、乃木は久留米の病院で療養しています。
西南戦争は、明治10(1877)年2月から9月にかけての7ヶ月間たたかわれた、近代日本最大かつ日本史上最後の内戦。
 薩摩軍は鹿児島を出発するとき、1万3000人。九州各地から参加があり、また鹿児島県で徴募した兵士が加わって、総兵力は3万人をこえた。対する政府軍は6万人余り。
薩軍が上京を目ざすには大義名分が必要です。それは西郷隆盛の暗殺計画が発覚したので、それを政府に問い正すということ。しかし、それだけではちょっと足りないのではないか…。西郷も悩んだようです。しかし、結局、西郷は私学校党の面々を抑えることができなかったのです。
 すると、西郷隆盛が生きていることは絶対不可欠の条件だった。なので、西郷隆盛には常時、護衛が数十人単位でついていた。西郷隆盛は兵士や市民の前に顔を出すことはなく、ずっと奥のほうにいて、犬と一緒にウサギ狩りなどをしていたという。英雄を温存する、まさしく秘密主義に貫かれていたのでした。
 西郷隆盛と一緒に薩軍のトップにいた人のなかには、アメリカ帰りもいたのですね。そして、彼らは、政府を倒し刷新する必要があるとして薩軍に参加し、あたら生命を喪ったのでした。実にもったいない話です。
西南戦争が西郷隆盛の自刃で終了したあと、長崎に設けられた九州臨時裁判所で裁判が行われた。首謀者クラスは斬罪で22人、大隊長が懲役10年で31人などで、449人は無罪、そして4万349人は免罪となった。鹿児島県令だった大山綱良も斬罪となった。
 まだ西南戦争が終結する前の8月21日から11月末まで、東京の上野公園では第1回の内国勧業博覧会が開催されて、にぎわっていたのです。それほど、政府側には余裕があったとも考えられます。
そして、大久保利通は明治11年5月14日、紀尾井町で暗殺されてしまった。
西郷従道は隆盛の実弟でしたが、政府内に残り、元老(けんろう)の一人となった。大山厳も隆盛の従弟(イトコ)。
 明治22年に、西郷隆盛は名誉回復し、正三位を贈られた。民衆から希望を託される英雄を野に放ち続けておくのは明治政府にとって「体裁」が悪かったから…。
 上野公園に銅像が建立された。軍服姿ではなく、単衣(ひとえ)に脇差、犬を連れた姿の西郷像。
西南戦争をさっと通読できる手頃な新書です。
(2019年3月刊。820円+税)

松の露

カテゴリー:日本史(江戸)

(霧山昴)
著者 諏訪 宗篤 、 出版 早川書房
 宝暦郡上一揆異聞。これが、この歴史時代小説のサブタイトルです。
 ときは、徳川九代将軍家重の治世下。宝暦となってからも冷夏、長雨、害虫に襲われ、農村は疲弊していた。その前の享保の飢饉のときは、250万人が飢饉に苦しみ、餓死者が1万2千人をこえた。
 中山道は美濃の関あたりで総州浪人の慶四郎が災いに巻き込まれた。浪人が郡上(ぐじょう)一揆にどうやって巻き込まれていったのか、そのきっかけの展開から読ませます。
郡上の領主である金森家は年貢(ねんぐ)をさらにしぼり上げようと考え、年貢の算定方法を変更することにした。すなわち、それまで一定額であったものを、毎年の稲の出来高を検見(けみ)したうえで変動させることにした。これに対して、村方(むらかた)の百姓たちが一斉に反発した。今でも重い年貢が暮らしを圧迫していて、今後さらなる増税となれば、田畑の枚数が少ない村方は、次の収穫まで家族が生きて暮らすことが困難となる。そこで郡上のすべての村は、検見法採用の申し渡しを拒絶した。村方衆による強硬な反対を受けて、検見法の採用はいったん差し戻しとなった。しかし、金森家があきらめたわけではない。
 検見法が実施されると、村方の人々は強訴(ごうそ)を決行した。刀や槍、鉄砲こそもたないが、武士の百倍以上の村方人員を動員して政庁を取り囲んだ。このときは、ついに、国家老の連判する免許状を出させた。
 この免許状をめぐって、金森家による反撃が始まった。免許状を取り戻そうとするのです。
村方の農夫たちは、実のところ、敗残の将兵を襲って鎧や刀を奪いとり、守護や豪族を叩き出して自治を敷いてきた者の末裔(まつえい)である。理不尽な暴政や増税にははっきり声を上げて抗(あらが)い、強訴したり、江戸まで出向くことも辞さない。対面や掟(おきて)に縛られる武士の弱点を突く、したたかさも持ちあわせていた。
 ここで公事師(くじし)が登場。江戸時代の裁判において、現代の弁護士と似た役割を果たしていた人々がいたのです。
 幕府も、当初こそ公事師を禁圧していましたが、呼出しその他で便利な存在だとして、やがて公事師を公認しています。
金森家は村方の百姓たちの一揆に対抗すべく破落戸(ごろつき)を雇った。
 郡上一揆では、百姓たちは代官所へ向かって集団で要求をつきつける行動をするだけでなく、代表が江戸に出向き、老中の登場駕籠(かご)に駆け込み訴えもした。これが意外に大きな効果があった。
この本は剣豪小説でもあります。登場する浪人は目茶苦茶に剣が立ちます。バッタバッタと悪漢の手先たちを切り倒していくのです。
 刀の優劣は技量の優劣の前では意味をなさない。技量が同等なら勝負を決めるものは、心の練度だ。
遺書で名指しして自ら先に腹を切るのを指腹と呼ぶ。いやあ、聞いたことがありませんでした。ときには書状とともに、切腹につかった刃を相手方に送って死を迫った。そ、そういうこともあったんですか…。でも、ほとんど無視されるでしょうね。
郡上大一揆は江戸時代のなかで、まれにみる大きな成果をあげたことで有名です。
 それは、まず五手掛となったことに示される。通常なら町奉行、勘定奉行、寺社奉行の三者で協議するところ、目付と大目付まで加わることになった。
 そして将軍の意を体してことにあたったのは、将軍御側御用取次役の田沼意次。いわば新参者が、家康の有力家臣だった本多正信の家系の有力老中たちを押え込んだ。
そして、問題の金森頼錦は、改易され、陸奥の盛岡に永預とされて5年後に死亡。金森家の家臣団は全員が召し放ち。勘定奉行、大目付、郡代官なども改易され、御役召放、閉門・逼塞(ひっそく)となった。
 村人のほうも処罰された。4人が獄門、10人が死罪、遠島1人、重追放6人、所払33人など…。
 巻末に参考資料が紹介されていますが、「郡上一揆の会」なる団体もあるそうです。すごいです。歴史を読みものにした、ワクワクする本です。
(2025年2月刊。2300円+税)

明日の法律家

カテゴリー:司法

(霧山昴)
著者 リチャード・サスキンド 、 出版 商事法務
 イギリスの学者が、これからの司法世界は劇的に変化すると力説しています。日本の片田舎でしがない弁護士をしている身に直接ふりかかってくる気はしていませんが、いずれは大きく変わるんだろうなという気がします。
この本で著者は、「私の呼びかけは、年齢ではなく、心が若い人に向けてのものだ」というジョン・F・ケネディの言葉を引用しています。そうならば、私に対する呼びかけの本でもあると受けとめました。
 今後の25年を見渡すならば、法律家や裁判所が、今までと同様に業務を行うと予想するのは現実的ではない。リーガル・マーケットは、現在、著しく流動的な状況にある。この変化には3つの主たる推進要因がある。「より多くのものをより安く」という課題。自由化。そしてテクノロジー。
弁護士のクライアントは多様化している。多くの企業で全体の法務予算を30~50%も削減するよう要求されている。
一般市民について言えば、我々の生活のあらゆる面で法律が中心であるにもかかわらず、公的法律扶助の劇的な削減により、今では非常に裕福な人が非常に貧しい人しか弁護士のサービスを利用できないという結果になっている。市民も「より多くのものをより安く」という課題に直面している。これはイギリスの話ではありますが、日本でも決して無縁な状況ではありません。
 イギリスでは、弁護士でない者が法律事務所の所有者(オーナー)になることが認められている。そこで、ビッグ4巨大会計事務所(KPMG、PWC、Pelo、He、EY)が、多くの法律事務所を支配している。ビッグ4会計事務所のすべてが、競争力と資本力を備えてイギリスのリーガル・マーケットに戻っている現実を忘れてはいけない。
 アメリカでもダムが決壊しはじめている。デジタル・テクノロジーは、一時的な流行ではない。
 世界のリーガル・マーケット自体は1兆ドル規模になっている。世界のリーガルテックへの支出の90%以上が法律事務所によるもの。
 タイム・チャージは効率化を妨げる制度である。それは、効率よく仕事をする同僚よりも時間をかけて仕事をする弁護士に報いるものである。
 多くのアソシエイトは年間2500時間もの請求時間を働くことが期待されている。これは法律事務所には大きな利益をもたらすが、クライアントはますます失望する仕組みである。
多くのパートナーが年間100万ポント超を稼いでいる事務所が世界に100以上ある。
 タイムチャージでなく固定報酬を請求する法律事務所も、利益率を下げるつもりではなく、提案していない。著者は、弁護士の費用それ自体が高くなりすぎていると主張しています。
 多くの弁護士は、法律業務を高度にオーダーメイドなものとみなしているが、それについて著者は反論します。それは生産性のないフィクションだ。オーダーメイドの対応を要求される法律業務は、多くの弁護士がクライアントに信じさせようとしているほど多くはない。このように主張します。弁護士は過去に同様の事案を扱っているのだから、そこでは一定の標準化が期待されるはずだというのです。
 AIによる自動文書作成は、質問に回答するユーザーが法律専門家や弁護士でなくてもいいという利点がある。これは、クライアントにとっては、今までよりも劇的に低廉なサービス価格となる。その一方、法律事務所にとっても、眠っている間に利益を上げるチャンスをもたらす。これは、タイム・チャージ・モデルからの根本的な離脱となる。
 こうして、リーガル・サービスのコストは低下し、価格は一定となり、業務が完了までにかかる時間が短縮され、そしてサービスの品質が向上する。これはAIなどを駆使して、判例・学説の検索によって一定の法律文書を作成するというイメージなのでしょうか…。
 これまでの法律事務所は、非常に高いレートの若手弁護士を使って、大量の(ときには何百もの)文書を精査させていた。しかし、それをアウトソーシングしたら、7分の1のコストで質の高い仕事をしてもらうことができる。そして、在宅で仕事をする弁護士をパートタイムで活用することが可能となる。
 法律プロジェクトの遂行課程のすべての段階で人間の法律家が必要だと考えなくてよい。
 稼働時間(稼働時間ではない)を請求することで利益を保っていた弁護士は必要ない。オンコール、常時接続性だ。
 これからの法律事務所は代替的リソース戦略をとらなければ、長期的にみると、半数以上が生き残れないだろう。多くの若手弁護士の労働コストは高すぎるものになっていく。
 ということは、今、日本の五大事務所が毎年40人も50人も弁護士を採用していますが、これもそのうち頭打ちになり、しかも削減されていく可能性があるということなのでしょうね…。
 果たして、本当にそうなるものでしょうか。
 アメリカでは、毎年ロースクールは4万5千人もの卒業生を送り出しているが、求人のほうは2万5千人(2018年)しかない。そして、ロースクール卒業生自体が10年前よりも1万人も減っている。
 インターネット活用のなかで弁護士と司法世界がどうなっていくのか、考えさせられる刺激的な問題提起にあふれている本だと思って読みました。
(2025年4月刊。3500円+税)

地面師たち

カテゴリー:社会

(霧山昴)
著者 新庄 耕 、 出版 集英社文庫
 毎日毎日、特殊サギにひっかかった、危くひっかかりそうになったというニュースを目にします。そのとき、警察官を名乗り、また弁護士が登場します。弁護士が現金1千万円を受け取りに来るので、玄関のところで渡すように言われたので、郵便局で1千万円を引き出そうとして、危ないところでストップがかかった。こんな記事を読むと、たまりません。
ホンモノの弁護士を長くやっている身として、現金を取りに個人宅にまで出向くなんて、そんなヒマなんかありませんよ、そう叫びたくなります。
なんで、弁護士だとか警察官だとか、会ったこともないのに肩書きだけで信じ込んでしまうのか、不思議でなりません。
地面師というサギ集団になると、欺く方法がより高度です。なりすましなので、みんなの前で、それらしい演技が必要です。舞台度胸のない私なんか、とても出来そうもありません。
 なりすましの第一歩は年齢ですが、なにより干支(えと)です。ネズミ年の私は、寅年の奥様に睨まれて、いつも小さくなっています。それはともかく、他人の干支を自分のものかのようにパッと、ためらいなく言うには、練習を重ね、度胸もいります。
生年月日も、西暦とともに和暦も言えないといけません。これも案外に難しいのです。
 そして、訊かれてもいないことをペラペラ話してもダメ。余計なことを言うと、すぐにボロが出る。たとえば、どこの町には有名なラーメン屋が向かい合わせにあるなんて、地域の話になったら、話を合わせるのは簡単なことではありません。
 そして指紋。指の腹や手のひらに、アメリカの専門業者から取り寄せた超極藩の人工フィルムを貼っておく。海外の諜報機関で採用されているという特殊フィルム。このフィルムに指紋や手のひらの凹凸があるうえ、人間と同じ皮脂成分の油膜が塗られている。いやあ、そんな特殊フィルムもあるのですね…。知りませんでした。
 不動産売買には、銀行の応接室などが利用されることが多い。しかし、銀行員から値踏みされたくないし、行内の監視・防犯カメラに自分たちの姿を残したくない。そこで、弁護士事務所を利用する。舞台装置として利用されるなんて、嫌ですよね。
 サギ師集団は分業を徹底させている。なりすまし役を手配する係もいる。
 免許証の偽造も簡単ではない。透(す)かしの印刷技術ではなく、ICチップのスキミングと複製も必要になる。ICチップ入りの免許証を端までスキミングすると、券面に印刷された生年月日や顔画像などの免許証情報はもちろん、IC化で記載されなくなった本籍や暗証番号などの情報も取得できる。
抜きとった情報をそっくり別のICカードに書き写せるうえ、ICカードを専用の免許証チェッカーで検証しても偽造とは判定されない。顔写真だけを他人のそれに変えて書き写したICカードに透かしと表面の情報を印刷すれば精巧な偽造免許証ができあがる。
東京は五反田の廃旅館を舞台とした地面師たちに手玉にとられて、かの天下の積水ハウスが55億円という巨額のサギ(詐欺)被害にあったのは有名な話です。それをドラマ化したものはテレビ・映画でもヒットしました。そのドラマの土台となった小説です。
 事実は小説より奇なり、なんですよね。幸いにも、弁護士生活50年以上のなかで、なりすまし事件の被害にあったことは、まだありません。でも、これから先は分かりませんよね。気をつけましょう。
(2024年12月刊。740円+税)

ハチは心をもっている

カテゴリー:生物

(霧山昴)
著者 ラース・チットカ 、 出版 みすず書房
 ハチは、1匹1匹が「心」を持っている。決して本能に従って反射的に動く機械なんかじゃない。これを徹底的に明らかにした本です。
今や、ハチの背中に電波発信機を取りつけて行動経路を探索できる(する)状況なんです。それが出来るの前の行動観察は本当に大変だったようです。その苦労も語られています。
あんなに小さいハチの身体を、それも脳の内部構造を調べあげ、ニューロンの樹状分岐パターンまで究明した学者がいるなんて、驚きそのものです。
 私たち人間は、ハチから多大な恩を受けている。これは間違いなく本当です。イチゴも梨もハチがいないと受粉できず、実がなりません。
脳内の糸球体密度の高いハチは、学習速度が速いだけでなく、記憶が長く保持された。ところが賢いハチは寿命が短く、採餌活動に関わる日数が少ない。すると、むしろ「のろい」個体のほうが、コロニーの採餌成績への貢献度が高い。学習速度の遅い「のろま」なハチのほうがハチの種族の生存に貢献しているというわけです。なーるほど、自然はよく出来ています。
 ハチの個体間にも、コロニー間にも、感覚系、行動、学習面において非常に大きな差がある。
ハチは温血動物。飛行中の正常体温は40度Cもある。
 ハチは、温かい蜜を出す花のほうを好む。
 マハハナバチは、ミツバチの花選択をまねている。
 ハチの脳を研究した成果として、たとえ微小な脳であっても、その神経配線しだいで高い認知能力を発達させ、周囲の状況を探って規則性を見つけたり、未来を予測したり、情報を効率的に蓄積したり、引き出したりできるようになることが明らかとなった。
 ハチの背中に取りつけるトランスポンダーは、重さが15ミリグラムしかない。これは、運搬可能な花蜜の重さよりも、はるかに軽い。
 ハチは飛んで上空に舞い上がると、巣の外観や近くのランドマークを記憶する。
 ハチに全身麻酔剤を投与して人工的に眠らせ、時差ボケになったミツバチをつくりあげて観察した。すると、自分が予想外の場所にいることを気づいたハチは、見なれたランドマークを探して輪を描くように飛んだあと、やがて巣に向かって一直線に飛んでいった。
 ミツバチの巣に敵が出現したら、警報ホルモンを分泌するが、これは、内因性鎮痛物質を大量に分泌させ、戦闘による外傷に気づかせないようになっている。こうやって番兵バチを敵を恐れ知らずの自爆攻撃者にしてしまうというわけ。
ハチの世界をじっくり観察した研究成果が示されています。
 ハチが絶滅危惧種になったら、人間の生存も難しくなりますよね…。そうならないよう、人間は農薬を使うのもほどほどにしたいものです。
(2025年2月刊。3600円+税)

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