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2014年9月 の投稿

1984年

カテゴリー:ヨーロッパ

著者  ジョージ・オーウェル 、 出版  ハヤカワep:文庫
 ジョージ・オーウェルの『動物農場』は読んだことがありますが、この『1984年』は初めて読みました。読んだつもりではあったのですが・・・。
 ある会合で、馬奈木昭雄弁護士が60年前に書かれた本だけど、現代日本の社会とまるで似た状況を既に描き出した本だと指摘したのを聞いて、この「新訳版」を手にとって読みはじめたのです。
 いま「朝日新聞たたき」がさかんです。本当に「誤報」だったのかどうかはともかくとして、読売もサンケイもこれまで誤報など一度もしたことがないかのように「朝日」をたたく姿は、あまりに異常です。そして、一部の週刊誌と右派ジャーナリズムの波に乗って吠えたてる人がなんと多いことか・・・。言論統制としか思えません。
 従軍慰安婦の問題の本質は、強制連行があったかどうかでは決してありません。女性が望まぬ性行為を軍部によって強いられ、その状況から自由に脱出することが出来なかったことにあります。まさしく性奴隷です。「朝日」を声高に非難する人たちは、自分の娘をそんな境遇に置いていいとでも考えているのでしょうか・・・。
 安倍首相の強引な憲法破壊策動に乗っかかって、平和な日本社会を根本からひっくり返そうとする動きに、心底から私は恐怖を覚えます。
党の三つのスローガンが、町のどこにでもある。
 戦争は平和なり
 自由は隷従なり
 無知は力なり
 1984年の、この国には、もはや法律が一切なくなっている。だから何をしようとも違法ではない。しかし、日記を書いていることが発覚すると、死刑か最低25年の強制労働収容所送りになることは間違いない。
 最近の子どもは、ほとんど誰もが恐ろしい。子どもたちは、党と党に関係するもの一切を諸手をあげて礼賛(らいさん)する。党賛美の歌、行進、党の横断幕、ハイキング、模擬ライフルによる訓練、スローガンの連呼、「ビッグ・ブラザー」崇拝、それらはすべて華々しいゲームなのだ。かれらの残忍性は、ごくごく外に、国家の敵に、外国人、反逆者、破壊工作者、思考犯に向かう。だから、30歳以上の大人なら、他ならぬ自分の子どもに怯えて当たり前だ。
党員間の結婚は、すべて任命された専門委員会の承認を得なければならない。党の狙いは、性行為から、すべての快楽を除去することにある。敵視されるのは、愛情よりも、むしろ性的興奮。それは、夫婦間であろうとなかろうと同じだ。だから、当事者たる男女が肉体的に惹かれあっているという印象を与えてしまうと、決して結婚について専門委員会の承認は得られなかった。
 結婚の目的はただひとつ、党に奉仕する子どもをつくることだけだった。党は離婚を許さなかったが、子どものいない場合には、別居を奨励していた。セックスをすると、エネルギーを最後まで使い切ってしまう。その後は幸せな気分になって、すべてがどうでもよくなる。党の連中はそうした気分にさせたくはない。どんなときでも、エネルギーはち切れんばかりの状態にしておきたいわけ、あちこちデモ行進したり、歓呼の声を上げたり、旗を振ったりするのは、すべて、腐った性欲のあらわれそのものだ。心のなかで幸せを感じていたら、党の連中の言うくだらない戯言(たわごと)に興奮したりしなくなるから・・・。いやはや、とんだ社会です。
 世界は三つの超大国に分裂している。ユーラシアは、ヨーロッパ大陸など。オセアニアはアメリカ大陸など。そしてイースタシアは、中国や日本などからなる。この三つの超大国は、敵味方の組合せをいろいろにかえながら、永遠の戦争状態にあり、そうした状態が続いている。
 社会の上層の目的は、現状を維持すること。中間層の目的は上層と入れ替わること。
 上層は、自由と正義のために戦っている振りをして下層を味方につけた中間層によって打倒される。中間層は、目的を達成するや否や、下層を元の隷従状態に押し戻し、自らは上層に転じる。下層グループだけは、たとえ一時的にしても、目的達成に成功したことがない。
 プロレタリアは、党に入る資格を得ることが認められていない。そのなかでもっとも才能があり、不満分子の中核になる可能性のある者は、ひたすら思考警察にマークされ、消されてしまう。
党のメンバーは、私的感情を一切もってはならないが、同時に熱狂状態から醒めることのないよう求められる。常に熱狂のうちに生きることを求められる。
 オセアニアの社会ではビッグブラザーは全能であり、党は誤りを犯さないという信念の上に成立している。
 党の求める忠誠心は、黒を白と信じこむ能力、さらには黒を白だと知っている能力、かつてはその逆を信じていた事実を忘れてしまう能力のことだ。そのためには、絶えず過去を改変する必要が生じる。過去は、党がいかようにも決められるものなのだ。
 党は、人生をすべてのレベルでコントロールしている。人間というのは、金属と同じで、うてばありとあらゆるかたちに変形できる。
 「1984年」から30年たった今、日本社会の現実は、「アベノミクス」礼賛一色、安倍内閣持ち上げ一辺倒のマスコミ操作が強力に進行していて、本当に恐ろしい限りです。でも、まだ、希望を捨てるわけにはいきません。そんな社会にしないため、一人一人が声を上げるべきだと思うのです。
(2014年2月刊。860円+税)

猟師の肉は腐らない

カテゴリー:人間

著者  小泉 武夫 、 出版  新潮社
私は著者のファンです。新聞で連載されている美味しいものシリーズも愛読しています。
 コピリンコ、コピリンコ。チュルチュル。味覚飛行物体・・・。
 いつも、著者の手づくり料理を本当に美味しそうだなと思いながら、ツバを呑み込んでいるのです。ただ、ときどきゲテモノ喰いの話になると、私は後ずさりしてしまいます。私も蜂の子とか、バッタ、ザザ虫までは食べたことがあります。長野県人が好みますよね。でも、クモとかトカゲそしてサソリとか、そこらあたりまでいくと、挑戦する勇気はありません。
 著者は、よほどお腹が丈夫なようです。うらやましい限りです。
 この本は、お盆休みの前、わずか250頁の本なのに、3時間もかけて、じっくり味読しました。速読をもって任ずる私にしては、画期的な遅読です。途中、喫茶店を移動して最後まで没入して読みふけりました。それほど夢中になって読み尽くしたということなのです。
 なにしろ、奥深い山の中で、ターザンと呼ばれるような生活をしている男やもめの一人暮らしを著者がたずね、しばし生活をともにしたのです。そして、その男やもめ、いまこそ山奥で猟師をしていますが、かつては世界を飛びまわっていたのです。子どものいない猟師なのですが、実は父親から伝授されたことが山での猟師生活で生きているとのこと。ということは、この猟師が亡くなったとき、それを受け継ぐ人はいないということです。残念です。
 私は、とてもそんな勇気はありませんが、山奥でこんな生活をしている人を絶やしてはいけないと思いました。だって、たとえば、薬草栽培です。ぺんぺん草は血止めの効果があり、ヨモギには殺菌効果がある。蛇(ヤマカガシ)に著者が咬まれたとき、猟師は、手のひらでよく揉んで、傷口に塗りつけ、それで治した。同じように、もっともっとたくさんの薬草を集めて、栽培するというのです。大いに期待したいですよね。
 山に棲む赤蛇は、全身がバネで出来ているような生きもので、筋肉質のとれた身体は紡錘型をしている。その肉は地鶏に似て、とても美味しい。
 猪の肉は、ぶつ切りにして塩をまぶして、縄できつく縛って、囲炉裏の天井に吊しておく。煙で燻されて、3ヵ月くらい吊しておくと、いつまでも食べることができる。
 トイレは臭い。お尻を拭くのは干した蕗(フキ)の葉。これには消毒作用があり、お尻のまわりがきれいになる気がする。
 山での昼食にアルコールは厳禁。そんなことをしたら、命を落としてしまう。遠足ではないから、お酒は一滴もダメだ。うひゃあ、それは知りませんでした。もちろん、夜はたらふく飲むのですが・・・。
 セミの付け焼きも食べます。バットで木をぶん殴る。すると、セミは、突然の木の振動を受けて体がしびれ、脳しんとうを起こしてショック状態で飛べず、地上に落下する。それを拾って、串刺しにして、薪(たきぎ)の炎の上にかざす。
 口の中に入れると、サクリ、サクリとやや乾いた食感がして、ダ液とまじってネトネト、ネチャネチャという湿った下あたりに変わり、つぶれたセミから不思議な味の体液としょう油の塩っぽい味がしみ出してきた。イナゴの空煎りのような、カイコのさなぎのような淡いうま味とか、かすかな苦味と渋味もあって、かなりアクの強い味がする。
 虫を食うのには、焼くのに限る。煮たり、蒸したりするよりも焼くのが一番だ。
地蜂を捕るときには、赤蛙の肉をつかう。地蜂をやっつけるときには、火薬をつかう。黒いのは、桐の木でつくった木炭。黄色は硫黄の粉。白は硝石。黒7、黄1、白2の割合で混ぜて、火をつける。すごい煙が出るので、それで地蜂を麻酔させる。 地蜂は、炊き込み飯と甘煮にして食べる。
 赤蝮(まむし)を捕まえると、小さな心臓を指先でつかみ出して、口に入れて呑み込む。精力がつくという。そして、苦袋(胆のう)も呑み込む。こちらは異に効く。真っ赤な血も呑んでしまう。そして、赤蝮そのものはぶつ切りにして味噌汁にする。赤蝮の味噌汁は、まな板の上で皮をむいた赤蝮を三センチほどのぶつ切りにし、鍋に入れて水を張り、囲炉裏の自在鉤に吊して炊く。沸騰してしばらくして味噌を加えて溶かし、冬につくった高野豆腐を三枚、手でパチン、パチンと折って入れる。また、庭のヨモギをつんできて、さっと洗って、手でちぎって入れる。
地蜂の炊き込み飯は、秀逸な味がした。飯の甘く耽美な香りとしょう油の郷愁をそそる臭い。そして、地蜂のわずかな野生の匂いが混じる。地蜂は、かむと淡く優美な甘味と濃いうま味が重層してくる。
 著者は、ヤマカガシに手を咬まれたあと、アシナガバチに顔に刺されてしまいます。
 そのとき、猟師は、顔に歯糞を塗り込め、そして小便をかけるのです。どちらも、アンモニアが入っているので、毒を中和して散らしてくれるのでした・・・。
 猟師の道と工夫に思わず脱帽、というのが帯に書かれたフレーズです。いやはや、本当に、こんな知恵と工夫が消滅してしまうのは、あまりにももったいないです。
 著者と猟師に最大限の敬意を表します。本当に、いい本をありがとうございました。
(2014年7月刊。1400円+税)

沈黙を破る者

カテゴリー:ヨーロッパ

著者  メヒティルト・ボルマン 、 出版  河出書房新社
 ドイツ・ミステリー大賞、第一位という小説です。
 ドイツでは、ヒトラーのナチス・ドイツ時代の幹部連中が今なお名前も変えて生き、栄えている現実があるようです。この小説もそれを背景としています。
 オビの文章を紹介します。
 「不可解な殺人事件を追う一人の巡査。50年の時をこえてよみがえる戦時下の出来事。気鋭の女性作家による静かな傑作」
 話は現代のドイツと戦中のドイツとが交錯して展開していきます。
 仲良し6人組の男女が戦争に突入するなかで、バラバラになっていきます。
 そして、戦後、死んだ父親の遺品の写真や証明書を手がかりに、聞かされていない過去を調べはじめると、協力者の女性ジャーナリストが惨殺されてしまうのです。
 戦前、一組の夫婦が行方不明となりました。それを担当していた刑事は、わずかな捜査で早々に打ち切ってしまいます。なぜか・・・。
 1960年生まれの著者が、知るはずもない戦前のドイツの状況をことこまかに描いています。
 戦時中の話を幼いころに母親から聞かされた経験が生かされているとのことです。
 著者の関心事は、ナチが政権を握っていた第三帝国時代に、ごくふつうの人間が、どのように暮らしていたのかを描き出し、その運命を読者にありありと感じとってもらうことにあった。その目標は達成していると思います。推理小説だと思いますので、ネタバラシはやめておきます。
 良質のミステリー小説です。
(2014年5月刊。2200円+税)

信長の大戦略

カテゴリー:日本史(戦国)

著者  小林 正信 、 出版  里文出版
 いわゆる学者の書いた本ではありませんが、読んでいて、なるほどと納得できる内容でした。学会では、どのように評価されているのか、ぜひ知りたいと思います。
鎌倉時代より征夷大将軍を奉じていた関東の地には、東国における事実上の国家に君臨する王権としての地位があった。すなわち、征夷大将軍の地位は、関東に不可欠のものであり、その不在は武家の建前の上から正常ではないと考えられていた。
 将軍家を継承した京都の室町殿は、征夷大将軍を関東に返還し、天皇・朝廷を守護する武官である右近衛大将から大臣になり、功績によっては「右大将家」を世襲して、大政大臣になればよかった。
 武家社会では、律令官制と異なり、重盛や頼朝の先例によって、左大将よりは右大将が尊ばれた。
織田信長は平家を黙認し、清盛の子で右近衛大将に任じられた重盛の先例から、天正3年(1575年)に右近衛大将の地位に就いた。信長の次にこの地位に就いたのは、徳川秀忠である。
信長は戦国大名の嫡子として、武術や肉体の鍛錬に熱心であっただけでなく、小鼓の名人であり、武人として屈指の能筆家でもあった。茶道にも大変精通している。
 信長の師匠は、「信長公記」によって、兵法の平田三位、弓術の市川大介、鉄砲の橋本一巴(いっぱ)であることが判明している。信長は、師匠たちを域に招いて、個人的に指導を受けていた。
織田信秀、そして信長の重要な政治的・経済的基盤は、熱田や津島の商業者だった。
信長が若いころ、異形異類の様相(風体)をしていたことは有名です。なぜ、こう言う格好を信長はしたのか・・・。著者は、信長の身分では決して出入りしてはいけない場所、つまり、「散所」に通うためだったとします。
 「散所」は、被差別民のいるところ、武具に欠かせない必需品の生産・集積地だった。そして、軍事情報の宝庫として重視させるところでもあった。
 秀吉の出目は百姓(農民)ではなく、非人だった。連雀商人と関連あるものだった。このような秀吉の出目では、天皇の権限で公家として関白にはなれても、武家階級の代表者である征夷大将軍には、初めからなれないことは明らかだった。
 秀吉は、信長や家康が任じられた近衛大将にもなっていない。信長と同年代の小姓たちと秀吉は「幼なともだち」だった。
 信長は大人になっても、秀吉を「猿」と呼んでいた。信長44歳、秀吉42歳のときも、「猿、かえり候て」とある。二人の関係が大人になってから始まったものだとこのような呼び方はしない。むしろ、少年期からのつきあいだったからこそではないのか・・・。
 秀吉の木下藤吉郎にしても、「木から下る」という意味で、「猿」を意味していた可能性がある。要するに、秀吉は信長にとっても幼ともだちだったのではないか、という指摘です。なるほど、それはありえますよね・・・。
 秀吉は、読み書きが出来た。秀吉が清洲域を普請したとき、知恵だけでなく、それが出来るほどの財力をもっていたからではないのか・・・。
 桶狭間の戦いのとき、信長に直属する旗本と言える2千が今川義元を急襲したのも、織田の本隊が今川勢の敗走を追撃してすべて出払い、十分な予備兵力が手元になったから、と考えるべき。
 これは、通説とは、まったく異なる戦いの状況についての主張です。
 信長は今川義元の大軍を包囲殲滅させようとしたのであって、わずか2千の兵のみで奇襲をかけたというのは誤解にすぎない。今川勢の総崩れは、義元の討死から始まったのではない。今川勢の総崩れによって義元は孤立した。そこを旗本に襲われて討ち死にしたのだ。
桶狭間の戦いについては、最近、いろいろ研究が進んでいて、まわり道をして突撃したのではなく、正面から突撃していったとされていますが、まだまだ尽きない論点があるんですね。これだから、歴史の本はやめられません。ゾクゾクしてきます。
(2013年8月刊。1800円+税)

「おこぼれ経済」という神話

カテゴリー:社会

著者  石川 康宏 、 出版  新日本出版社
 私の身のまわりは、本当に不況が深刻です。宅配業に従事している人は、この夏のお中元は激減しましたと言います。お菓子屋さんに勤める人も、同じくお中元商品はさっぱりですと言いました。中長距離トラックの運転手の人たちも、物流に勢いがないと断言します。
 アベノミクスの恩恵を蒙っているのは、超大企業とごく一部の人々ではないでしょうか。多くの庶民は、賃金や年金が減る一方で、消費税が上がって食費と出費を切り詰めて、生活防衛に走っています。だから、外食産業もアップアップしているのです。
 この本は、アベノミクスにだまされてはいけない、そのカラクリを見抜くことをおすすめしています。いま、たくさんの人に読んでほしい一冊です。
 アベノミクスは、国民生活の改善につながるものとはなっていない。それは経済政策が古い「おこぼれ経済」という発想の枠にしがみついているからだ。
 「おこぼれ経済」というのは、「大企業がうるおえば、そのうち国民もうるおってくるだろう」式の神話にすぎない。そうではなくて、国民がうるおってこそ、大企業も中小企業もうるおいということに経済の根本をおく必要がある。
 日本では、国内消費の最大勢力である個人消費を拡大させることによって、日本経済の生産力と消費力の均衡を回復していくべきだ。
 バブルの崩壊のあと、日本経済は長く停滞の時代に入っている。1991年から2011年までの20年間の年平均成長率は、わずか0.9%。この不活性さが20年以上も続いている。
 労働者の給与総額(ボーナスをふくむ)は、1997年をピークとして、減少している。1997年に月額37万円をこえた平均給与は、2012年には31万円ちょっととなり。この15年間で月5万余、年間で70万円近くも減ってしまった。その直接の原因は、非正規雇用の増大。
 日本経済の輸出依存度は14%で、世界185ヶ国のうち148位。高くはない。
 日本経済の成長を支えてきたのは、日本国民の個人消費だった。
 日本は、G7のなかで賃金が減少している唯一の国である。
日本の保険業界は、アメリカの大企業に乗っとられつつある。郵政民営化によって、結局、ゆうちょはアフラックに支配されつつありますよね。
 日本経団連会長を出している東レは、典型的な多国籍企業である。その海外生産比率は、センイで59%、フィルムで77%。グループ全体でも海外比率は45%を占めている。
 これでは、日本経団連が日本の一般庶民を大切にしようと思うはずもありませんね。
 政党助成金が始まったのは、財界からの政治献金を禁止するとの引きかえだった。ところが、日本経団連は自民党への政治献金を再開すると宣言した。これでは、国民をペテンにかけたも同然です。税金のムダづかいではありませんか。政党助成金は直ちに廃止すべきです。
そして、国政選挙に民意を反映するように、あまりに民意にかけ離れた国会議席構成をつくりだしている小選挙区制度なんか、すぐにやめて比例代表制を基本とする選挙制度へ大転換してほしいと思います。
(2014年6月刊。1100円+税)

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