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2013年2月 の投稿

カエサル(下)

カテゴリー:ヨーロッパ

著者  エイドリアン・ゴールズワーシー 、 出版  白水社
下巻では、いよいよ『ガリア戦記』のクライマックスであるウェルキンゲトリクスとの戦いに入ります。そして、ガリアを平定したあと、カエサルはローマに勝利者として凱旋したかと思うと、敵対する有力者ばかりだったのでした。そんななかで、「ブルータス、おまえもか」というシーンに至るわけです。でも、この本では、そんなセリフではなかったといいます。
 お正月休み、朝早く起きて昼過ぎまで一心不乱に読みふけり、380頁もの大作を4時間かけて読了しました。
 カエサルはイギリス(ブリテン島)に2度も渡っています。当時のローマ人にとって、ブリテン島は、後のジパングと同じように魅きつけられる島だったようです。
 ブリテン島は天然資源が豊富、しかも素晴らしい真珠の産地だ。さらに魅力的だったのは、ブリテン島は海の向こう、人間が住む地上を取り囲んでいると信じられていた広大な海洋の端にあったから。
まだ、地球が丸くなく、平板な土地からなっていると考えられていたわけですね。
 結局、カエサルはブリテン島を征服することはできませんでした。ローマ軍団がブリテン島を征服したのは、それから100年後のこと。しかし、ブリテン島への遠征によってカエサルは、ローマの人々から非常に好意的な注目を浴び、興奮を引き起こした。
 ガリアに戻ったカエサルを待っていたのは、大規模な反乱。アルウェニ族の若き貴族、ウェルキンゲトリクスがその中心にいた。ウェルキンゲトリクスはローマ軍との大規模な会戦を避け、ローマ軍を尾行し、小規模な部隊を奇襲していった。ローマ軍の補給路を断とうとした。
 ウェルキンゲトリクスの焦土作戦はローマ軍を痛めつけた。カエサルの『ガリア戦記』は、ガリア人の勇気を、ローマ軍の規模のとれた勇敢さよりは劣るものとしたが、決して否定はしなかった。
 ウェルキンゲトリクスの軍勢は、これを打ち破れば、全軍を降伏に追いつめるような、単一の本拠地も統一された軍勢すらも有していなかった。ウェルキンゲトリクスは、そのカリスマ性にもかかわらず、依然として数多くの荒い独立した諸部族を率いていた。
 カエサルとその軍隊に、正面から挑むのではなく、嫌がらせを続けること、これより多くの族長と部隊を説得してウェルキンゲトリクスの大義に賛同させなければならなかった。
 ウェルキンゲトリクスは状況判断を誤り、カエサルは退却しつつあるとみて、結局、アレシアに立てこもることにした。そして、カエサルは途方もなく巨大な包囲施設の建設作業に着手した。この包囲陣の外から救援部隊が入りこもうとしたが、いずれもローマ軍に敗退させられた。
 ついにウェルキンゲトリクスは族長たちを招集した。降伏を提案し、自分をローマ軍に引き渡すようにと言った。カエサルは降伏の申し入れを受けて、武装解除と指導者の引き渡しを要求した。
 ウェルキンゲトリクスはもっとも美しい鎧を身につけ、最上の軍馬に乗って町を後にした。壇上で公職者の椅子に腰掛けているカエサルに近づくと、アルウェルニ族の長は馬に乗ったまま対戦相手の周囲を一巡りし、馬から下りて武器を地面に置き、跪いて連行されるのを待った。
 ウェルキンゲトリクスはローマまで捕虜として連行され、儀式的に絞殺された。それ以外の数多くの捕虜は奴隷として売られ、その収益は軍内部で配分された。
 このようにしてガリアはカエサルに栄光と富をもたらした。しかし、ローマに戻ったときに、カエサルは謀反人だった。ローマの有力な元老院議員たちの中核をなす人々はカエサルを嫌っていた。ローマの元老院議員は誰もが、栄光や影響力の点で、他人が自分を上回るのを見たいとは思っていなかった。
 ルビコン川が属州とイタリアとの国境線を画していた。このルビコン川というのは小さな川で、今では当時どこを流れていたのか分からなくなっている。
 カエサルは、ついにルビコン川を渡った。
 「賽は投げられた」
 ひとりの男(カエサル)が自分の威厳を守ろうと決意し、多のものたち(元老院議員たち)は、それを破壊しようと決意した。カエサル指揮下の10個軍団は、全員がガリアでの軍事行動で鍛えられた古強者であった。そして、カエサル軍の忠誠心の高さは、内戦を通じて誠に驚くべきものだった。
 たちまちカエサルはイタリア全土を軍事的に支配した。逃げたポンペイウス軍を追って打ち負かし、カエサルはエジプトに上陸した。そこで、プトレマイオス朝エジプトの女王クレオパトラと出会った。
 やがてカエサルはローマに勝利者として帰還し、10年間の独裁官として君臨することになった。象牙で作られたカエサルの立像は神々の像の間に置かれた。多くの元老院議員たちがカエサルの例外的な権力に我慢しようと考えたのは新たな内戦の危機と脅威とが続いていた限りで、それが取り除かれるや否や、彼らは正常な状態への回帰と自分たちの階層の優越性を熱心に求めるようになった。
 結局のところ、カエサルの立場は軍事力によって獲得された。カエサルは同胞市民に、とりわけ貴族層のエリートに自分の支配を受け入れるほうが、それに歯向かうよりもましだと納得させなければならなかった。
 カエサルは65歳になった。カエサルは事実上の君主であった。しかし、その権力は表面的には元老院と国民によって与えられていた。カエサルは、その死後は神とされたが、生前の神格化されることはなかった。
最終的には、60名の元老院議員がカエサル暗殺の陰謀に加担した。そして、この陰謀は、カエサルの長年にわたる支援者たちの多くが参加していた。しかし、中心的な指導者となった2人は、どちらもかつてのポンペイウス派だった。カエサルのもっとも親密な協力者たちでさえ、ほとんどが、共和制がいまや事実上ひとりの人物によって支配されているという事実を嫌悪していた。
 ブルートゥスが最終的に行動に踏み切ったのは自由な共和制があまりにも大きな権力を有する一人の人物を内包することは不適切だと考えたからだ。
 暗殺者たちは、カエサルを排除することによって自由を回復することができると信じていた。おそらく全員が、自分たちは共和制全体にとって有益なことを行っていると考えていた。カエサルの死によって、国家の通常の諸制度は再び適切に機能し始めるはずであり、ローマは元老院と自由な選挙によって選ばれた公職者によって指導されるはずだった。暗殺の現場でカエサルを助けようとした元老議員はわずか二人だけ。カエサルは、ブルートゥスを見ると、戦うのをやめて最後に一言、「おまえもか、わが子よ」と言った。シェークスピアの「おまえもか、ブルータス」というのではない。
 カエサル暗殺から3年内に暗殺者たち全員が打ち負かされ落命した。そして元老院議員階層と騎士階層は、粛清されてしまった。そしてオクタヴィアヌスが弱冠32歳にしてローマ世界の並ぶものない支配者、皇帝となった。
 カエサルは暴力的で危険な時代に生きていた。紀元前1世紀のローマの世界はおよそ安定しているとは言えなかった。暴力は日常的ではなかったが、常にその危険性はあり、板子一枚下は地獄だった。
 カエサルのことをしっかり学べる本でした。
(2012年9月刊。4400円+税)

笑いは病を防ぐ特効薬

カテゴリー:人間

著者  松本 光正 、 出版  芽ばえ社
私の事務所の自慢の一つは笑い声が絶えないことです。深刻な相談を受けることが多く、ともすれば暗くなりがちですが、そこを明るい笑いによって吹き飛ばし、ストレスを溜めないように心がけています。
 人生、何事も前向きにとらえて生きていけば、きっと道は開ける、いいことがあるというのが、私の信条です。まっとうな努力が必ずしも報われるとは限りません。それでも、前を向いて、明けない夜はないという確信のもとに一歩一歩あゆみを進めていくことにしています。
 この本では、私より5歳も年長の医師が、どんなサプリメントよりも笑いが優ることを長年の医師体験にもとづいてやさしく語り明かしています。
 笑いは、どんな病にも効く万能薬だ。万能のサプリメント、総合ビタミン剤だ。そして、連効性があり、おまけに無料。副作用は決してなく、あるのは「福の作用」のみ。
 下手に健康診断を受けて、その結果の数値に心配するほうが、ずっと身体に悪い。
 マイナス思考が心筋梗塞を起こす。脳梗塞も、マイナス思考が要因となることがある。
 がんもストレスで説明できる。心が病めば、がんが生まれる。心が病めば、がんは進行する。
 毎日、だれでも1万個のがん細胞が生まれている。そのがん細胞を殺してくれるのがNK細胞。このNK細胞の活性度を高めるのが笑いだ。このことは実証されている。
 マイナス思考が、がんを発生させる。笑いこそが、がん予防であり、治療である。がんとたたかう武器は「笑い」だ。
病気は、「病」を気にするところから始まる。病を気に病むと、なかなか治らない。治らないのは、病だけでなく、病気だから。こんな病なんて、すぐに治るさ、大丈夫だと思う気持ちが大切だ。
 笑いって、毎日の生活で欠かせないものですよね。
(2012年12月刊。1000円+税)

外国人実習生

カテゴリー:社会

著者  指宿昭一・遠藤隆久ほか 、 出版  学習の友社
縫製工場に働く中国人技能実習生を取り巻く事件を現に扱っていますので、勉強のために読んでみました。チープ・レイバーとして、とんでもない人権侵害が日本各地で横行している現実を知りました。
 縫製工場に働く中国人技能実習生は、その大半が20歳前後の若い女性です。彼女らは、日本の縫製技術の習得とあわせて、お金を稼ぎに日本に来日します。ところが、時給200円とか300円という条件で働かせる企業が多いというのです。そして、日本並みの賃金を求めようなら、斉列させられて、ビンタを見舞われます。ビンタするのは、日本人女性(事務)という話も紹介されています。そして、メイド・イン・ジャパンの縫製といっても、実はメイド・イン・チャイニーズというのが実態だというのです。うひゃあ、ちっとも知りませんでした。
 1992年から2010年までに日本で死亡した研修生・実習生が265人いる。そのうち30%は脳・心臓疾患。ほとんどが過労死ではないか。
 名古屋のトヨタの四次元下請けで働くベトナム人実習生は、トイレに行った回数を書きこむ表が張り出してある。1回トイレに行ったら1分間で70円の罰金という。ええーっ、そ、それはないでしょう・・・。
 実習生・研修生が、日本全国に17万5000人いる(2011年)。東北6県だけでも1万人いた。2007年には、日本に7万人ほどだった中国の送り出し機関は一人あたり60~90万円の経費をとっている。
 大分で働いていた中国人労働者は、時給300円、1ヵ月250時間の残業、月の基本給は5万5000円。そして、月に4万円が強制貯金されていた。年間休日は15日間。パスポートも貯金通帳も取りあげられ、携帯電話の所持も禁止され、自由に外部へ連絡することもできなかった。
 こんなひどい労働現場は許せませんよね。
(2013年1月刊。1429円+税)

4つの「原発事故調」を比較・検証する

カテゴリー:社会

著者  日本科学技術ジャーナリスト会議 、 出版  水曜社
3.11から2年がたち、原発の恐ろしさが風化しつつあることに身震いする思いです。
 今なお福島第一原発の核燃料がどこに、どういう状態で存在しているのか分からないうえ、大量の放射能がまき散らされているというのに、人間(日本人)って、本当に忘れっぽい存在なんですね・・・。
 でも、忘れてはいけないことは忘れてはいけないのです。それは戦争体験を絶対に忘れてはいけないのと同じです。この本は、4つの原発事故調が発表した報告書を比較・検討したものです。
 4つの報告書に共通するのは、原因の究明がはっきりしていないこと。誰が自己の責任をとるべきなのか、責任の追及が一切なされていないこと。どの事故調も、責任の追及をしていない。
 私自身は、東電の社長たちの刑事責任が問われていないようでは日本の刑事司法は死んでいるのも同然だという考えです。いくら町の万引事件を摘発したところで、巨悪が栄えたたままでは、この日本社会は救われません。東電の会長や社長が実刑(終身刑)にならないようでは、日本の司法は正義の実現なんて言う資格はないと私は本気で考えています。
 東電の事故調は、その責任者が東電副社長というだけであって、責任転嫁の羅列で一貫し、まったく期待はずれ。
 国会事故調は10人の委員とスタッフが15億円の予算を使って167人にヒアリングし、640頁の報告書をまとめた。政府の事故調は、10人の委員と40人のスタッフを使って4億円の予算で800頁の報告書をまとめた。
 放出した放射能はチェルノブイリ原発事故に及ばないが、福島第一原発はチェルノブイリとは違って、同時多発的に事故が起き、しかもチェルノブイリでは10日ほどで事態は収束したが、福島第一原発では長いあいだ放射能が放出され、収束の見通しが立たない状態が続いた。
大量の放射性物質が2号機から放出されたのは3月15日の午前7時から11時と午前1時から午後3時までの2回だった。とくに2回目の放出では、ガス状の放射性物質などが固まった放射性雲(放射性プルーム)が西方向から次第に北西方向へ流れていった。
 原子力安全委員会の斑目(まだらめ)春樹委員長は、菅直人首相(当時)の福島第一原発視察(3月12日)に同行したとき「水素爆発は起きない」と説明した。あとで、斑目氏は、「ここまで悪化するとは思っていなかった。不明を恥じる」という反省の弁を述べた。
 まさしく、デタラメな人物ですね。
今回の事故で前面に出た首相官邸は右往左往が目立った。それにもかかわらず、自民党は憲法を改正して、緊急事態には人権擁護規定を一時停止して、威厳令のように首相に権限を集中させて「乗り切ろう」というのです。まったくのごまかしですよね。
 電力業界への官僚の天下りが原子力ムラの存在を強固なものにする。電力会社と当局のもたれあいが安全規制をゆがめ、エネルギーや原子力政策を偏った方向にもっていく、一部の政治家と電力会社とのつながりも深い。さらに、学者も原子力ムラの有力な構成員だ。
 先日、九州電力の顧問3人の年間報酬が8900万円で、その取締役は35%カットで平均年収3500万円だと報道されていました。電気料金が高いのは、こんな超高額の取締役報酬のせいでもあるんですよね。生活保護の10%カットをやめて、こんな超高給取りの報酬なんて90%カットをすぐに断行したらどうでしょうか。
 国会事故調は、東電に対して、「官邸の過剰介入を責めることが許される立場にない。東電こそ混乱を招いた張本人」だとして、反省を迫った。当然の指摘ですよね。
東電が3.11事故直後に「全員撤退」を考えたのかどうかについて、本書は考えていたに違いないとしています。私も、そう思います。「官邸の勘違い」などとは、とても思えません。
(2013年1月刊。1600円+税)

ロボット兵士の戦争

カテゴリー:アメリカ

著者  P・W・シンガー 、 出版  NHK出版
戦場でアメリカ人が殺されないようにロボットを使い、無人飛行機を操作する。その結果、どうなるか。本当に「紛争」は解決するのだろうか?
この本を読むと、実は、その逆になる危険、つまりアメリカ本土での9.11並みの無差別大量テロを誘発する危険が高まるということが分かります。
 無人技術の使用は、大衆のアイデンティティーにもとづく政治的結束に拍車をかける。敵は機械を使って離れたところから戦っている。それに抵抗することは、自分の勇敢さ、人間らしさを示すことになる。不屈が新たなスローガンになっている。負けても反撃し続けろとね。
 普通の人間は、無人システムをイスラエル人とアメリカ人はやはり冷酷で残酷だというしるしと見なしている。自分たちと戦わせるために機械を送り込んでくる臆病者だと考えてもいる。男らしく戦おうとせず、戦うのを怖がっている。だから、自分たちが勝つには、イスラエルやアメリカの兵士を何人か殺すだけでいい。
 無人システムの使用が増大するほど、テロリストにアメリカ本土を攻撃する動機を与えることになる。
イラクの武装勢力は、自分たちの勢力地域を守ろうとしているのであって、占領者とみなす部隊に狙いを定めている。戦場で敵の兵士を殺すことができなければ、どこかよそで殺さざるをえない。戦場のアメリカ兵を減らすほど、武装勢力をアメリカ本土への攻撃に駆り立てるだろう。
 向こうが、こんなまったく不平等なルールでやるのなら、場所がアメリカであれ、こっちもこっちのルールでやらせてもらおう。
 アメリカが無人システムの使用を増やせば、テロリストはパニックを起こさせ危害を加えるため、はるかに邪悪な方法を見つけるだろう。
 いやはや、これは本当に怖いことですよ。アメリカ本土について遠隔操作で「テロリスト」親玉を暗殺して喜んでいると、実は身近に「テロリスト」が忍び寄っていることになるだろうというのですから・・・。思わずブルブル震えてしまう現実です。
 イラク戦争は、インターネットから戦闘の映像をダウンロードできる、まさしく最初の戦争だった。2007年の時点でイラクでの戦闘を撮影したビデオがユーチューブで流れたものだけで7000件をこえていた。
 無人システムによる誤認は、民間人の生命を犠牲にするだけでなく、味方の部隊に対しても起こりうる。
 敵からの距離が物理的にも気持ちのうえでも大きいほど彼らを殺しやすくなる。近くにいる兵士や直接戦っている兵士のほうが、殺すことにはるかに抵抗を示すが、距離が増えると、殺すことへの抵抗は、はるかに少なくなる。
 掃除機ロボット「ルンバ」は、あいロボットがアメリカ空軍用に設計したロボット「フェッチ」を進化させたもの。「フェッチ」はクラスター爆弾を取り付けていた。
あいロボットの売り上げと収益は5年間で10倍に増えた。2007年には7000点で300万台をこえるルンバが売れた。戦争用ロボット事業は年間60%も成長して、2008年には国防総省との契約額が2億8600万ドルに達し、3000台のマシンを供給した。あいロボットの軍事ビジネスは売上の3分の1を占める。
 小型戦車のような外観で、キャタピラーがついて、重さ45キロのタロンは最高時速9キロ、5時間も持続できる。2008年、イラクの戦場に2000台のタロンが活動した。イラクの地上では、22種類のロボットシステムが活動していた。
重さ510キロのプレデターは1機2450万ドル。滞空時間2400時間で、7900メートル上空を飛行できる。3000メートル上空から車のナンバープレートが読める。操縦する人間はアメリカにいて、アフガニスタン上空のプレデターを操縦する。プレデターは敵を発見すると、攻撃を指揮することができる。
 2007年にはプレデターが180機いて、プレデターが1年間にこなした任務は2000件をこえる。240件の奇襲攻撃を行った。
ロボット兵士は人間に代わるものではありえないことがよくよく分かる本でした。アメリカの軍需産業のためにたくさんの人々が殺されている現実を一刻も早くなくしたいものです。
(2010年10月刊。3400円+税)

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